DropTap Proの文字盤レイアウトを外部ファイルで管理する
DropTap Proでは、テキスト入力ボードでオリジナルの文字盤を使うことができます。
オリジナルの文字盤は編集画面で自由に変更することができますが、編集した文字盤は、CSVファイルにエクスポートできます。
AirDropやメール等で他の端末に移動させ、受け取った先でインポートすることで、簡単に文字盤のレイアウトを共有できます。
試しに、「ひらがな」「カタカナ」の配列を左右反転させ、あ行が右側に来るようにしたレイアウトを作成してみました。
ダウンロードしてインポートしてみてください。
CSVファイルの仕様
エクスポートしたファイルはCSVなので、表計算ソフト(ExcelやNumbersなど)でも編集できます。
以下に仕様をまとめておきますので、編集する際の参考としてください。
1行目
1行目は固定です。
board,button,text,textSize,txtColorRed,txtColorGreen,txtColorBlue,bgColorRed,bgColorGreen,bgColorBlue,enabled
2行目以降
編集するのは2行目以降となります。
1行につきボタン1つ分の情報を入れていきます。
0,1,ひらがな,25,0,0,0,255,255,255,1
0,2,カタカナ,25,0,0,0,255,255,255,1
0,3,数・記号,25,0,0,0,255,255,255,1
:
:
1,46,あ,50,0,0,0,255,255,255,1
1,47,い,50,0,0,0,255,255,255,1
1,48,う,50,0,0,0,255,255,255,1
:
board と button
各行、左から1番目がboard、2番目がbuttonという項目名となっています。
このboardとbuttonの組み合わせで、文字盤の中のどのボタンの情報か決まります。
boardが0の場合は、文字盤の名称であることを示します。
2行目から7行目に6行分、設定してください。
初期状態では以下のように記載されています。
0,1,ひらがな,25,0,0,0,255,255,255,1
0,2,カタカナ,25,0,0,0,255,255,255,1
0,3,数・記号,25,0,0,0,255,255,255,1
0,4,英小・顔,25,0,0,0,255,255,255,1
0,5,英大・絵,25,0,0,0,255,255,255,1
0,6,定型文,25,0,0,0,255,255,255,1
8行目以降が各ボタンの設定です。
boardの項目には、1から6までの番号が入ります。
buttonの項目に入れる番号は、五十音表の左上を1、右下を50として一つずつ番号が割り当てられています。
「定型文」の文字盤の右上のボタンに「おはよう」という単語を設定しようとすると、以下のような記述となります。
6,46,おはよう,25,0,0,0,255,255,255,1
その他の項目
その他の項目も数字で設定します。
textSize
文字の大きさです。
10〜80の整数を設定してください。
txtColorRed,txtColorGreen,txtColorBlue
文字の色です。
RGBそれぞれに0〜255の整数を設定してください。
bgColorRed,bgColorGreen,bgColorBlue
背景の色です。
RGBそれぞれに0〜255の整数を設定してください。
enabled
操作可能にするかどうかのスイッチです。
操作可能にしたい場合は1を設定してください。
0を設定すると、触っても反応しないボタンとなります。
注意点
CSV(Comma-Separated Values)形式を採用しているため、ボタンに表示する内容として半角コンマ(,)を設定することができません。
半角コンマを使ってしまうとインポートに失敗してしまいますのでご注意ください。
関連資料
『DropTap』『DropTap Pro』はNPO法人ドロップレット・プロジェクトと一緒に開発したiPadアプリです。
ドロップレット・プロジェクト アプリサポートのページでは、操作の様子を動画で解説しています。
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