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長い秋に思うこと

今年は秋が長い。11月上旬も、しばらく日中暖かいらしい。個人的体感、全然寒い。おかげでちょっと周りに馴染めない。

わたしは、秋が苦手だ。体調を崩すし、心も崩す。記憶にある限り秋に入ってすぐの10月2日は、3年連続しっかり病んでいる。
気分が落ちまくって日付を見ると10月2日。あーまたこの時期か!って最近ではもう清々しい(秋なので病みま〜すwとか言ってる)。

だからかもしれないけど、何か変えなきゃ、と思うのもいつも秋だ。

活動名を「秋」とつけてからも、わりと長いこと経った。深い意味とかっこよすぎると後で恥ずかしくなって消えたくなる性質なので、「なんで秋なの?」と聞かれると「秋に活動を始めたから」と言っている。その結果「薄っ」とかも言われるけど、本当だ。本当なんだから。

だから、絵と文章と音楽の発信を始めたのも秋だった。

どこで聞いたか忘れたけど、得意なことは武器だって聞いた。それなら戦闘力のひっっっくいやわらかいティッシュだけぶん回してきては潰れた。

わたしは大体社会に出てからのことが苦手だった。仕事だけじゃない、役所とか、堅めの言葉を使うシーンとか、なんかこう、オフィシャル感のあるものに触れる度に喉が詰まって泣きたくなる。一緒に社会生活を送ってきた人には到底言えない意識の低さと苦手意識がある。

なのでガチガチに防御力を固めて言葉を使っていたら、「真面目すぎる」「もっと気楽に」と言われる。

その気楽がわからないから、身体と心がまただめになる。繰り返し。

だからなんとか、終止符を打ちたい。
目的はシンプルで、心身ともに健康でいるため。

秋に文章と絵と音楽の得意なことをちょっとだけ頑張るのを何年か続けたら、最近になって少しだけやったことが目に見えるようになってきた。

依頼をもらってそれが公開されたり、自分で公開して見てくれる人を数字で確かめたり。時間はかかったけど、そんな少しの変化でもやっててよかった。

社会が苦手だ。苦手だから、得意なことを武器にしていけたらとやっと思えている2023年の秋だ。

今年は秋が長い。だから苦しい。戦ってるみたいだけど、それなら武器を手に取れる季節だ。まだ頑張りたい。

一番好きな作家さんに「あなたの文章が好きです。あなたはきっと、文を書き続けてください」とメッセージをもらった数年前の季節を思い出す。

あれは今思うと呪いだ。あれから私はずっと本業でも、それ以外でも、文章を描き続けている毎日だ。

武器を手にして戦っているから当たり前に苦しい。いつか最後に勝ったと思えるような季節が来たらいいです。健康でいるために、がんばろうね。

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