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術後42日目 - 化学療法1回目・13日目 「身体が教える変化のサイン」
2日前から、手足にじんわりとした痺れを感じ始めた。
今日はさらに、頭皮がピリピリと疼く。
「いよいよ、この時がきたか。」
脱毛のサイン——頭では分かっていても、やはり少しだけ構えてしまう。
でも、ただ耐えるのではなく、「何かをする」ことで乗り切りたい。
かぎ針を手に取り、SNSで見つけた「猫耳帽子」を編み始めた。
昨日・一昨日と没頭し、今日は「手ぬぐい帽子」を2つ仕上げる。
手を動かしていると、編み目を数えることに集中し、痺れを忘れる瞬間がある。
歩くことも、私なりの対抗策だった。
あえて足を動かし、感覚を確かめるように歩く。
一昨日は 8,580歩、昨日は 8,195歩、そして今日は 10,564歩——まるで痺れに抗うように、一歩一歩、前へ進む。
「この手も、この足も、まだ大丈夫。」
そう思えるだけで、少しだけ心が軽くなった。
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