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【シンガポール 14日間ホテル軟禁日記】#01_入国申請篇

2020年8月17日、シンガポールに5ヶ月ぶりに入国。

入国後14日間はシンガポール政府指定ホテルでの滞在が義務付けられている。その14日間+αに、起きたこと、思ったこと、考えたことの記録。

※誤った情報が含まれる可能性、個人の思い込みや考えが多分に含まれていることはご容赦ください。

【Day 0】~シンガポールへの入国申請

2020年3月以降、僕のような就労ビザの保有者が海外からシンガポールに入国するためには、シンガポールの労働省(MOM : Ministry of Manpower)に申請して、許可をもらうことが必要となりました。

許可の申請は入国の2週間前から可能。
私は4月以降、何度か申請してみたものの、翌日には「NG」即答の状況でした。

ちなみに4月2日から、シンガポールはCircuit Breaker、日本で言う「緊急事態宣言」が始まり、これは6月1日まで続くことになります。
この時期に日本人でシンガポールに入国できたという人の話は聞いたことがなかったし、シンガポール人でも帰れてない人がいる、なんて話も耳にしました。

■厳しい入国審査と監視

これだけ入国が厳しくなった理由については、もちろん「国内の感染者も増えてて大変」「海外からの感染者侵入を防ぐ」などだとは思いますが、こんな視点もあるのではないかと(憶測です)

・3月半ばからのシンガポール国内のCoVID-19の感染は、1度は収束しかけたが再度増加傾向

・その多くは、「帰国者を発端とするクラスター」

・そのため、帰国者の14日間の自宅滞在を義務化、さらに監視体制を強化

・その監視体制が”超体育会系”と”ハイテク”のハイブリッド
1. 電話がかかってきて「カメラONにして周り見せろ」
2. メッセージがきて「GPSで今いるところ示せ」(監視専用のアプリ起動)
3. 自宅突撃

ということで、監視するリソースが結構必要になるので、入国者を絞ってたのではないかと思います。

ちなみに、14日間の自宅滞在に違反した場合、「感染危機行動規則2020違反」的な名前の罪で

・破れば約80万円以下の罰金 or 6ヶ月以下の懲役 or 両方(両方ってなに?笑)
・再入国禁止
・ビザ剥奪

とかになるみたいです。Fine Country(罰金大国)の本気出してますね。

■Circuit Breaker(緊急事態宣言)解除と入国規制の緩和

その後、6月1日にシンガポールは緊急事態宣言的なものを解除しますが、発表としては、「第2フェーズに入った」という言い方で、要は「いきなり集まったり騒いだりするなよ、徐々にだぞ。調子乗ったら奴は逮捕するし、そういうこと許す店あったら即営業停止ね。」という感じ。

ちなみに、感染危機行動規則違反にしろ、営業停止処分にしろ、発令後すぐに「違反者出ましたー。つかまりましたー。みんな気をつけましょー」的なニュースが必ず出ます。

シンガポールのニュースは国営ニュースがメインなので、その辺りのコントロールもバッチリなんだろうなー、と思わされます。

日本からの入国者の話がちらほら聞こえるようになってきたのは、7月に入ってからくらい。日本の感染者が落ち着いて「Go To Travel!」ってなり始めてたくらいですかね。

その後、日本の感染者は増加傾向に転じますが、日本人の申請が通りにくくなったという話は聞かないですね。やはり、出国元の国の危険度を見ているというよりは、監視リソースに余裕ができてきたことが大きいのかな、とも推測してます。

そして、その流れで僕も労働省から許可がおりました。8月16日の入国を申請していたら、労働省から堅く、重々しいメールが届き、それを読み解くところから、僕の入国準備が始まります。

つづく

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