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【シンガポール 14日間ホテル軟禁日記】#06_ホテル入室とくらしのルール篇
2020年8月17日、シンガポールに5ヶ月ぶりに入国。
入国後14日間はシンガポール政府指定ホテルでの滞在が義務付けられている。その14日間+前後数日で、起きたこと、思ったこと、考えたことの記録。
※誤った情報が含まれる可能性、個人の思い込みや考えが多分に含まれていることはご容赦ください。
【Day 1】~たくさんのルールがある生活スタート
「期待したらいけない」と思っていた滞在ホテルのクオリティ。それでも強く期待してしまっていた自分を痛烈に自覚したのも束の間。(ホテル到着までの記事はこちら↓)
ホテル到着からチェックイン、そして入室までの流れは、こんな感じでした。
・バスから降りると、ホテル入り口前で非接触の検温
・その後、ロビーで名前、旅券番号、ビザ番号などの個人情報やどの国を経由してシンガポールに入国したかなどの問診記入(人と人との間はたっぷりとって席が置かれているスタイル)
・問診の記入を終えた素振りを見せていると、回遊しているスタッフが来てくれて、パスポートといっしょに回収していく
・その後、一人ずつ受付に呼ばれてチェックイン手続き
・鍵を渡され、部屋へ(エレベーターも一人ずつ)
■入室と2週間分の備蓄
部屋には、2週間の滞在を補充なしで耐えられるように大量の水↓
それなりの量のコーヒーと紅茶と、大量の砂糖↓
そしてスナックも↓
■たくさんのルールと、伝え方の重要性
カウンターでは3種類の書類が渡されます。
1. 厚生省(MOH : Ministry of Health)からの通達
出国前夜に読んだ労働省(MOM : Ministry of Manpower)からのいかつい通達文と同じテンションで「ちゃんとルール守れよ」的なことが記載されてますが、「健康」「衛生」に重きを置いているので
・毎日、健康に気を配りなさい
・顔触るとかしないで、ちゃんと手はこまめに洗いなさい
・病気持ちの人はこうしなさい、病気になったらああしなさい
・あなたの無責任な行動が、国民の健康を危機に晒すということを、胸に刻み、脳に焼き付け、責任を持って行動しなさい
的なことが書かれてるのが、労働省からの通達文との違いですね。
労働省からの通達文についての記事はこちら
2. 観光省(STB : Singapore Tourism Board)からの通達
ここでいきなり観光省が出てくるのは、「ホテル」という業態が観光省マターだからなんでしょうね。
書かれていることも、冒頭は「ルール破ったらぶっ飛ばす」という労働省・厚生省 統一フォーマットなんですが、他に、
・ホテルの共有設備は使わないこと
・部屋に誰も呼ばないこと
・喫煙ルーム以外に収容されたら喫煙しないこと(喫煙ルームなんてほとんどないだろうから基本はみんな禁煙)
・1日2回は検温すること
・食事の提供、ランドリーサービス、タオルやベッドシーツの取り替えはこうしなさい
など、ホテルを統括する部門ならではの記載がありました。
あと、
・精神的に辛い、不安、誰かと喋りたい、と思ったらこちらにお電話を
というのが他の省庁からの書類にはなかった項目な気がしました。心のケアは「観光省マター」っていうのは、ちょっと不思議ですね。
3. ホテルからの案内
観光省の通達と重複することが多いのですが、基本的なホテル生活のルーティーンが記載されています。
・ご飯は、朝食は7:30〜8:30、ランチは12:00〜13:00、夕食は18:00~19:00だよ。
・デリバリー頼みたかったら頼んで良いよ。受付で受け取って運ぶね
・洗濯して欲しかったら毎朝10:00までに部屋の前に置いてね。(3アイテムで20SGD = 1,600円だよ)
・ゴミは毎朝7:30までに、部屋に置いておいたゴミ袋に入れて出してね
・使ったタオルは週に2回、取り替えるよ。フロアごとに曜日が決まってるから、決められた曜日に部屋の前に出しておいてね。
・ベッドシーツは週1回交換するけど、スタッフが中に入れないから、自分で取り替えてね。ごめんやで。
ここ数日、官庁からのいかつい文章ばかりに触れてきてるので、ホテルのフレンドリーな文章には心が癒されました。伝え方って大事。
ちなみに、ご飯やタオルは各部屋のドア横に置かれた小さな机的なものに置かれていくスタイルで、我々滞在者とホテルの方も基本的には接触しないようになっています。
また、ホテルに1日に2回、朝晩と体温の報告義務があります。
紙に記入しつつも、ホテルからの案内に記載されてたQRコードを読み取ってオンラインでの入力もするのですが、オンラインの入力は簡易的なGoogleフォームが使われていました。
日本だと「個人情報をGoogleフォームに入れるとか、セキュリティ的に…」って議論で1年はかかりそうな話ですが、
「目的に従って、ある程度のリスクはテイクして、スピーディーに、ローコストで」
という、いかにもシガポールらしい判断だなあと思いました。
飛行機は16:00過ぎには着陸してましたが、チェックインして、渡された書類に一通り目を通し終えて生活の準備が整ったのは20:00過ぎ。
スコールで食事の配達が遅れていたようで、ちょうどそれくらいに食事が届いて、長かった1日は終わりに差し掛かっていました。
食事については、次回以降でまとめて書けたらと。