【シンガポール 14日間ホテル軟禁日記】#12_忘れていた東南アジアの常識篇
2020年8月17日、シンガポールに5ヶ月ぶりに入国。
入国後14日間はシンガポール政府指定ホテルでの滞在が義務付けられている。その14日間+前後数日で、起きたこと、思ったこと、考えたことの記録。
※誤った情報が含まれる可能性、個人の思い込みや考えが多分に含まれていることはご容赦ください。
【Day 8】~はじめての週末を終えて1週間が経過
現在、月曜日の夜8時をまわったところ。このホテルは隣にモスクがあり、1日に数回お祈りの声が聞こえてくるのですが、夜のお祈りはちょうどこの時間で、この声で「今日も1日終わるなあ」という風に思うようになってきました。
思い返せば先週の今日、シンガポール入国からこの部屋への入室までを終え、この体験を綴ろうとNOTEを始めました。
それからの1週間、新しい体験が多すぎて、ありがたいことに部屋から出られない退屈さとか憂鬱さはまったく感じていません。
加えて、「新しい」体験ではないのですが、5ヶ月も日本にいたせいで「シンガポールの暮らし」「東南アジアの暮らし」を忘れてしまってるなーと思うことも多々ありました。
それはそれで改めて新鮮な気付きだったので、今回はそちらを紹介したいと思います。
■冷房のチューニングはこまめに必要
部屋の中の冷房がとにかくキツくてオフィスで上着が手放せない、というのは東南アジアの日本人あるあるです。
東南アジアでは「死ぬほど部屋を冷やす」というのが、暑い外から来た人へのおもてなし的な意味合いもあるようで、基本的に冷房の設定は20℃~22℃。推奨されている冷房温度が26℃の我々日本人からすると確かに耐えがたい冷風です。
この部屋に最初に入った時も20℃の設定になっており、部屋に入った瞬間「さむっ」と声が出るレベルだったので、すぐに27℃に変更しました。
ただ、入室直後は、荷物を解いたり、必要な物をしかるべき場所に設置したりと、動き回る必要があったので、少ししたら汗ばむくらいの体感になってきたので25℃に変更。
それからまたしばらくすると、今度は寒すぎる。「やりすぎたか」と思って26℃に変更するも、まだ寒い。しかし、27℃にすると、暑い。で、26℃にすると、やはり寒い。
1週間経ってわかりましたが、26℃と27℃の間に3℃くらいの差がある、という独特の進数方式を採用しているようで、こまめに温度設定を変更しないと暑すぎたり、寒すぎたりします。
今回のNOTEを書き始めたとき26℃にしましたが、いまちょうど寒くなってきたので、次のトピックにいく前に27℃に変更しようと思います。
■シャワーの不安定性
ここからは27℃でお届けします。
冷房と似たような話ですが、シャワーの温度も安定しません。
「あれ、お湯にならないな…」と油断してHOTの方に大きくひねると突然熱湯が出てくるのは当然ですが、適温でひねりを一切触らずにいても、突然熱湯が出てくることも多々あります。(なぜか冷水になることはありません。)
これはもはやコントロールすることは不可能なので、対策としては、シャワー中は常に緊張感を持って、いつでも熱湯から逃げる準備をしておくのが正解です。
髪の毛を洗っていて目をつぶっていても、熱湯が出てきたらすぐに避ける準備をしておく。鬼滅の刃ばりの呼吸力で熱湯が出てきた瞬間をいちはやく察知する緊張感が必要です。
■食べ物について
さて今日最後のトピックは食べ物について。
僕がこれに気づいたのはDay 5、金曜日のことでした。
夕飯にはこんな感じのスイーツ的なものが出てくるのですが、
この日も似たようなものが提供されていたので、後でコーヒーと一緒に食べようかなーと思い、ひとまずシャワーを浴びました。
ただ、熱湯との戦いともいえるシャワーを済ませ、シャワー前に26℃設定にしてしまったせいで寒くなりすぎた部屋に戻ると、なんとなく食べる気もなくなってしまい、申し訳ないと思いつつもゴミ箱に破棄させてもらいました。
これがすべての間違いでした。
この国のアリはめちゃくちゃ働き者です。日本のように機密性が優れていないこともあり、放置された食糧はものの2~3時間で彼らの餌食です。24時間365日いつでも休まないこの国のアリたちに、日本の働きかた改革を教えてあげて欲しい。
2時間ほど仕事をして、なんとなく洗面所を見たら、小さいアリが5匹ほどうろちょろしていて、「これはやってもうた…」と思いました。
先ほどのゴミ箱を覗くと…。
(詳細書くのやめておきます。迅速かつ厳重に処理しました。笑)
■明るくやってます
いろいろと気をつけないといけないこともありますが、冒頭にも書いた通り1週間憂鬱になることもなく、元気にやってます。
与えられた食料は速攻で食べて、速攻で片付ける。お酒も飲まないし、比較的規則的な時間に食事をしているし、油が過剰であることを差し引いても、残り6日で比較的健康になってシャバに出られそうです。