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【シンガポール 14日間ホテル軟禁日記】#13_隔離生活に予定調和なんて存在しない篇
2020年8月17日、シンガポールに5ヶ月ぶりに入国。
入国後14日間はシンガポール政府指定ホテルでの滞在が義務付けられている。その14日間+前後数日で、起きたこと、思ったこと、考えたことの記録。
※誤った情報が含まれる可能性、個人の思い込みや考えが多分に含まれていることはご容赦ください。
【Day 9】 ~新鮮な気持ちで過ごす2週目
この部屋に閉じ込められた暮らしも2週目に入りました。
実はこの週末、2度目のレイアウト変更をしまして、そのおかげもあり新鮮な気持ちで2週目を過ごしています。
平日と違ってTV会議もなく、ずっとデスクでPC触ったり本読んだりしていたらデスクの暗さが猛烈に気になりまして、日曜日にレイアウト変更に踏み切ったわけです。
↓照度も足りないし、頭上のTVも邪魔だった元のデスク環境
↓レイアウト変更後
おかげで、TV会議での僕の見え方(PCインカメラ)がめちゃくちゃ優雅になりました。
■MOM(労働省)からの電話はつづく
そんな新鮮な気持ちもある中、労働省からの監視電話には「だいぶ慣れたな」という自負が出てきました。「かかってこない…!」とメンヘラになる時間もだいぶ少なくなった気がします。
↓労働省からの電話でメンヘラになった話はこちら
今日は11:00すぎ。回線電話ではなくWhatsapp経由での電話という新しいパターンでした。
※Whatsappは、日本でいうLINE的な、こちらで主流のコミュニケーションアプリです。電話番号とがっつり連動していて、電話帳に登録した人がWhatsappアカウントを持っていれば、アプリ内での検索や承認を経ずにすぐにやりとりできる、というメリットがあります。数年前からFacebook傘下に入っており「実名でのやり取り」という側面が強い印象のアプリです。
電話ツールが違うとはいえ、ビビる必要はありません。確認の電話も今日で5回目。思い返せば今日までの8日間、あらゆる行政に、あらゆる面で押されっぱなしなので、今日くらいは小慣れた対応でスマートに対応してやるぜ、と少し息巻いて電話を取りました。
僕「ハロー」
女性「はい、こんちわ。Takasekiさんですね。」
僕「いえす。あいむ、たかせき。(おっけー、いつも通り!)」
女性「私はMOM(労働省)よ。くぁwせdrftgyふじこlpPIN番号?」
僕「xxxxです。(やばい早口すぎてPIN番号以外いっさい聞き取れない…。)」
女性「くぁwせdrftgyふじこlpホテル?」
僕「パーク…」
女性「レジスよね。部屋番号は?」
僕「えっと、2…」
女性「212ね。PCR検査の日程は、」
僕「あ、まだ、、、」
女性「まだ来てないわよね。今日は来ないわ。明日くるわ、明日。もしくは明後日ね。少なくとも今日は来ないわ。SMSに来るわ。見逃しちゃダメよ。明日か、明後日、今日ではない。いいわね?!」
僕「あ、は、はい、あのー、、、」
女性「それじゃ!」(ガチャっっっ!)
電話口のやり取りしかないにもかかわらず、しっかり印象に残る個性を持つオペレーターを次々に送り込んでくるMOM。彼らと互角にやりあえるようになる自信は今日で一切消え失せました。
■さらに動揺はつづく
あと、今日は食事でも心揺さぶられる日でした。
まず、朝食。
なんの説明もなく、フルーツが2パック。毎朝1パックだったのに、突然2パック。どういうミスの仕方だ…、と不思議に思いつつも、「まあそんなミスもあるか、東南アジアだし」と思って迎えた昼食。
デザートが2パック。なるほど、今日は甘味2倍デーらしい。そういう日もあるのか。ミスではなく、故意か。すまん疑って。で、夕食。
サラダも2パック。
なぜ…。
なんの説明もないので、ミスなのかサービスなのかボケなのか、まったく不明。
さすがに不思議に思い、改めてドアの外に出て隣の部屋の人はどうなってるかチェック。幸運にもまだピックアップしていない。
少し遠かったので望遠撮影した写真がこれ↓
サラダ2パック。デザートはナシ。なぜ…。
まったく得も害もない、ただただ不思議、という感覚。初めてスリムクラブの漫才を見たときの感情、といえば分かっていただけるでしょうか。
■1日の締めくくり
そんな心揺さぶられる1日の終わり、1通のメールが届きました。
「PCR検査の日付が決まりました。8月27日の11:00に、ホテル1Fのカフェの隣のスペースで受けてください」
今日来るんかい!