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【シンガポール 14日間ホテル軟禁日記】#03_日本出国篇

2020年8月17日、シンガポールに5ヶ月ぶりに入国。

入国後14日間はシンガポール政府指定ホテルでの滞在が義務付けられている。その14日間+前後数日で、起きたこと、思ったこと、考えたことの記録。

※誤った情報が含まれる可能性、個人の思い込みや考えが多分に含まれていることはご容赦ください。

【Day 1】~日本からの出国@成田空港

■現代の軍艦島と化した成田空港

前夜に読んだ「入国に際しての注意事項」by シンガポールの労働省(MOM : Ministry of Manpower)にビビり倒しててあまり寝られず、電車の中で寝ればいいかーと思いながら乗った京成電鉄。

都心に向かうのとは逆だから空いてると思いきや、本八幡・船橋・津田沼と千葉の主要どころでしっかり人が乗ってきてて結構混んでました。

しかも朝の時間で各駅停車が最速だったので乗ること1時間強。成田空港に行った人誰もが口にする言葉とは思いつつ「ここに空港作ったやつ…!」と思わざるをえません。

成田空港に到着すると、想像はしていたものの、とんでもない閑散具合に驚かされます。

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案内板はすべて外国人にも優しく作られ、各所に「ようこそ日本へ!」のバナーが設置され、ビジョンには外国人観光客向け動画が流れ続ける中、外国人がまったくいないというコントラスト。2020年が生んだ軍艦島感がハンパない。

■チェックインカウンターの喧騒と2020年新卒問題

そしてチェックイン開始。カウンターは、登場客が極端に少ないにもかかわらず、本当にパニック状態でした。

到着国によってルールが異なるため自動チェックイン機は稼働せず、すべて人によるチェックインに切り替わってましたが、到着地ごとのルールや確認書類をいちいちスタッフの方が確認しないといけないので、とにかく一人当たりに時間がかかる。

僕の右隣はシンガポール経由で目的地はオーストラリア、左隣は目的地がニュージーランドだったのでそれぞれ確認事項が違っていて、本当に大変そうでした。

さらに、運悪くどうやら今はOJT期間真っ最中。コロナでおそらく入社後研修は普段通りできなかったであろう中、現場に配属されたらお客さんは少ないし、シフトも少なく経験はなかなか積めない。にもかかわらず、現場では超イレギュラー対応しかない…。

大手企業の中で、2020年入社組は特殊な世代として育つんだろうなあ…と思わされました。

■進まないチェックイン手続きと、判断の時

そんな中、僕は僕で、若い女性の担当者が四苦八苦しながら手続きしてくれていたのですが20分以上たっても前に進んでいる様子がなく、何人かベテランっぽい違う制服を着たスタッフの方がヘルプに来て、かれこれ30分くらいが経過したとき、またシンガポール労働省以上に僕をビビらせる事実が伝えられました。

「パスポート期限が1日足りない」

シンガポール入国に必要なパスポート期限の6ヶ月が昨日で切れていたらしい…。昨晩からのビビりまくりの精神状況はもう限界です。

この時点で僕の選択肢は、2つ。

①強硬策
シンガポール航空名義の誓約書「シンガポールに入国できなくて帰国することになっても、何も文句を言いませんし、費用は自身で負担します」にサインしてとりあえずシンガポールに突っ込む

②安全策
搭乗を諦めてパスポート更新、シンガポールへの入国申請からやり直し

普通であれば、当然②が正しい。

でも、出国が決まってからのこの2週間、「ついに戻るんだね」と暖かく送り出してくれた人たちに、コロナとかまったく関係のない、こんなアホみたいな理由でまだ日本にいるとしたら、どんなテンションで再会したら良いのか…。

「いったん考えさせてください…。」とカウンターを離れ、「シンガポール パスポート 期限切れ」でググってみると、

・シンガポールの入国審査でめっちゃ怒られたけど謝り倒していけた

・別室に呼び出されて取り囲まれて説教されるも入国はできた

・何も言われなかった

など、「入国拒否された」という話は見当たらず。

もちろんコロナ禍ではない事例なので、いろいろと懸念はありながら、シンガポールのイミグレで何か言われたら、

・有効な長期滞在ビザは保有しているよ!

・コロナの日本でパスポート更新に行くのは危険でしょ!早く帰ってシンガポールの日本大使館で更新する予定だったのに、入国許可しなかったのはそっちだろ!

で戦い切ろうと心を決めて、誓約書にサインをして出国することに決めました。

結局、荷物の預け入れまですべて終わったのは成田空港到着から1時間半後。荷物検査・出国審査を抜けてシャッター通りと化した免税店街へ。

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疲れ果てすぎてラウンジに寄ることもなく、搭乗口へとフラフラ歩き、搭乗の時を待ったのでした。

つづく

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