文理選択のときに知っておきたかったこと
自分の人生を振り返ったとき、はじめて「進路選択」をしたのは、高校1年のときの文理選択であったと思います。
田舎の育ちなもので、小学・中学は近くの公立、高校も県内に私立はほとんどなかったので、入れるであろうところのなかで、偏差値が一番高い高校を機械的に選びました。なので、今まで進路というものをほとんど考えたことがないまま、高校2年に上がる前の文理選択をむかえました。
大学の情報収集などしていなかったので、どんな学部があるかもよくわかっていませんでした。ましてや、大学卒業後の就職のことは全く分かっていなかったと思います。
「理系の学部=機械とかロボットとか研究してそう」⇒あまり興味がわかない
「文系の学部=法律とか経済とか勉強してそう」⇒どちらかというと、こちらのほうが興味がある気がする。親父も法学部だし。
という、本当に浅い考え(というかほとんど何も考えてない)で、文系を選びました。
当時の自分に今アドバイスできるならば、
「もっと社会に出たときに何をしたいのか考えたほうがいい」
「世の中にどんな仕事があって、それが社会にどんなふうに役立っているのか、知ったほうがいい」
と伝えたいところですが、そんなことを今から思っても、どうしようもないことです。
今の人生に後悔はないのですが、それでも理系に進んでいたら、全く違った人生になっていたのだろうと、考えることはあります。もちろん文理を選択した後、大学に進学した後、社会に出た後など、軌道修正することはどのタイミングでも可能です。でも、そのタイミングが後ろにずれるほど、軌道修正に必要なパワーは大きくなるのも、また事実です。
中高生の方には、ぜひできる限りの情報収集をして、自分がどんなことをやりたいことのか、どんな人生にしたいのか、時間をとって考えたうえで、文理選択してほしいなと思います。