データで振り返るジャイフェス
こんにちは有辺です。
最近少し忙しくてBBTAG大会見れていなかったり、見ても観戦記をまとめる時間がなかったりして久しぶりの投稿になってしまいました。
先日7月12日にジャイフェスことKING of GIANT Festivalの全日程が終了しました。この大会はTeam iXA所属のプロゲーマー剛田選手主催で2020年4月から7月にかけて行われたBBTAGのオンライン大会です。今回はChallonge大会ページの試合結果からいくつかデータをまとめて振り返ってみたいと思います。
1. 最終ランキングTop 8のおさらい
まずは全8戦終了後の最終ポイントランキングを振り返りましょう。ランキング上位8選手は以下の通りになります。
1位 SURUMAIDEN選手 73pt
2位 ピザマヨ選手 44pt
3位 シゲ選手 43pt
4位 ドミー選手 32pt
5位 佐倉ゆっけ選手 31pt
6位 takuman選手 26pt
7位 ねおぐらんぞん選手 20pt
8位 げろしゃぶ選手 17pt
SURUMAIDEN選手が2位に30pt近く差をつけてランキング1位を獲得しました。またピザマヨ選手とシゲ選手、ドミー選手と佐倉ゆっけ選手が1pt差という非常に僅差な結果となっています。最終8戦目ではげろしゃぶ選手のポイントを超えてTop 8入りする選手が現れるかに注目が集まり、最後まで熾烈な戦いが繰り広げられました。この上位8選手による決勝大会はアークシステムワークス公式YouTubeチャンネルにて生配信され、ピザマヨ選手がランキング1位のSURUMAIDEN選手を破って優勝を飾りました。
2. 優勝回数
さあここからChallongeの結果から独自にまとめたデータの紹介になります。まずは全8戦の優勝回数まとめです。結果は以下の通りになりました。
1位 3回 SURUMAIDEN選手
2位 2回 ピザマヨ選手
3位タイ 1回 シゲ選手
ドミー選手
佐倉ゆっけ選手
優勝回数ランキングはポイントランキングTop 5と一致する形になりました。ジャイフェスではポイント獲得条件が参加、Top 8進出、準優勝、優勝の4条件のみとなっていたので優勝回数の差がポイントランキングにも大きく影響したということではないでしょうか。
3. Top 8進出回数
ここではトーナメントでのTop 8進出回数をまとめました。
1位 8回 SURUMAIDEN選手
2位タイ 6回 ピザマヨ選手
シゲ選手
ドミー選手
takuman選手
6位タイ 4回 佐倉ゆっけ選手
ねおぐらんぞん選手
8位 3回 げろしゃぶ選手
Top 8進出回数上位8位はポイントランキングの上位8選手で占められています。圧巻なのがSURUMAIDEN選手で唯一、8回のトーナメント全てでTop 8に進出しています。
4. フルセット勝利
続いてはフルセット勝利、すなわちスコア3-2での勝利についてまとめたランキングです。まずは何回フルセットで勝ったかというフルセット勝利数ランキングTop 10をご覧ください。
1位 17勝 SURUMAIDEN選手
2位 12勝 ドミー選手
3位 11勝 ピザマヨ選手
4位 9勝 どうでもいい選手
5位タイ 8勝 佐倉ゆっけ選手
ねおぐらんぞん選手
7位タイ 7勝 はっとり選手
ニック選手
9位 6勝 げろしゃぶ選手
10位 5勝 takuman選手
ポイントランキングTop 8からはシゲ選手を除く7選手がランクインしています。Top 8以外ではどうでもいい選手、はっとり選手、ニック選手がランクインしました。ジャイフェスはトーナメント方式ですので、勝利するほど試合数が増えます。そこで母数の差をできるだけ排除するために全勝利数のうちのフルセット勝利数の割合であるフルセット勝利率を計算しました。上記10選手をフルセット勝利率で並び替えた結果がこちらになります。
1位 69.2% どうでもいい選手
2位 50.0% はっとり選手
3位 37.5% ドミー選手
4位 35.5% ピザマヨ選手
5位 35.0% ニック選手
6位 33.3% げろしゃぶ選手
7位 32.7% SURUMAIDEN選手
8位 27.6% 佐倉ゆっけ選手
9位 23.5% ねおぐらんぞん選手
10位 16.1% takuman選手
フルセット勝利率とフルセット勝利数ではかなり異なった結果となりました。どうでもいい選手は13勝中9勝、はっとり選手は14勝中7勝で5割以上の試合をフルセットで勝利していました。フルセットで勝つことが多いということは相手に傾きかけた流れを取り戻すような粘り強さの表れなのではないでしょうか。もちろん、実際の試合を見直さなければ正確なことは言えませんが、どうでもいい選手とはっとり選手はそういう粘り強さに秀でたプレイヤーなのかもしれません。
5. スウィープ
少し聞きなれない言葉かもしれません。スウィープとはいわゆる「○タテ」という意味で、メジャーリーグなどでよく使われる言葉だそうです。響きがかっこいいのでこの記事内でも使っていきます。ここではスコア3-0の勝利をスウィープと定義しまして、スウィープ数やスウィープ率をまとめていきます。まずはスウィープ数からです。
1位 18勝 SURUMAIDEN選手
2位 16勝 ピザマヨ選手
3位 15勝 シゲ選手
4位タイ 11勝 takuman選手
ドミー選手
6位タイ 9勝 ねおぐらんぞん選手
げろしゃぶ選手
Dora選手
10位タイ 6勝 ねず選手
カミナ選手
やはりTop 8のメンバーが多くランクインしています。先ほどのフルセット勝利数ではランクインしていなかったシゲ選手がいる一方で佐倉ゆっけ選手の名前がありません。つまり佐倉ゆっけ選手はフルセットの試合が得意で、シゲ選手はスウィープが得意ということなのかもしれませんね。またTop 8以外ではDora選手、ねず選手、カミナ選手の名前があります。では先ほどと同じようにこの上位10選手の全勝利数のうちのスウィープ数の割合、スウィープ率を見てみましょう。
1位 56.3% Dora選手
2位 54.5% ねず選手
3位 51.6% ピザマヨ選手
4位タイ 50.0% げろしゃぶ選手
カミナ選手
6位 45.5% シゲ選手
7位 35.5% takuman選手
8位 34.6% SURUMAIDEN選手
9位 34.4% ドミー選手
10位 26.5% ねおぐらんぞん選手
Dora選手、ねず選手、ピザマヨ選手、げろしゃぶ選手、カミナ選手が半分以上の試合をスウィープで勝利しています。ここで面白いのが上位3名のDora選手、ねず選手、ピザマヨ選手は複数のタッグを手持ちにしているという点です。ジャイフェスはブラインドピック方式でしたが、対戦相手のタッグをこれまでの試合から予想することは十分可能だったと思います。この3名は相手のタッグを予想して、自分に有利な試合展開をつくれるようタッグの選出を行い、それが見事にハマった結果高いスウィープ率を残せたのではないでしょうか。
6. 同一カード対戦数
最後の項目は同一カード対戦数。一体誰と誰の試合が最も多く行われたのか、まとめた結果をご覧ください。
1位 9戦 SURUMAIDEN選手 vs ピザマヨ選手
2位 7戦 SURUMAIDEN選手 vs シゲ選手
3位タイ 5戦 SURUMAIDEN選手 vs 佐倉ゆっけ選手
takuman選手 vs ねおぐらんぞん選手
5位タイ 4戦 takuman選手 vs ニック選手
SURUMAIDEN選手 vs ドミー選手
SURUMAIDEN選手 vs takuman選手
ドミー選手 vs げろしゃぶ選手
ピザマヨ選手 vs ドミー選手
最も多かったのはSURUMAIDEN選手とピザマヨ選手の最終ランキング1位対2位の戦いでした。そのほかもほとんどがポイントランキングTop 8同士の対決です。特にSURUMAIDEN選手の試合が多く、Top 8に入るためには安定して勝ち上がるSURUMAIDEN選手との戦いは避けられなかったということでしょう。
最後に
いかがだったでしょうか。個人的には大会を観戦しているだけでは気づけなかった傾向などが多く、まとめてみて非常に楽しかったです。ですがデータの解釈については推測も多く含んでいるので、時間があれば大会アーカイブを見直してみるのも面白いかなーと思っています。
コロナ禍でなかなかオフライン大会を開くのが難しい状況の中、ジャイフェスのおかげでBBTAG界隈はかなり盛り上がったと感じています。自分も観戦していてモチベーションが上がりましたし、主催の剛田選手には感謝しています。
今もなかなか大規模なオフラインイベントを開けるような状況ではなさそうなので、しばらくはオンラインでの大会が活発に開かれる感じかもしれませんね。アークシステムワークスのBBTAG公式オンライン大会も予定しているとアナウンスがありましたし。個人的には選手たちが大会で喜んだり悔しがったりしている姿を見たいなあと思うんですがなかなか難しそうですね。
投稿頻度には自信がありませんが、これからも記事の執筆は行っていくつもりです。BBTAG以外にも自分の好きなものについて書くのもいいかなと思っています。次の記事が上がったら読んでもらえると嬉しいです。
それでは。
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