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あまりにも有名な大判ショール「Nuvem」を編む

こんにちは。
あきです。

先日から長男と次男を連れて地元に里帰りしています。
1年半以上ぶりの実家帰省です。

今回の帰省は少し長く、1ヶ月半ほどを予定しています。長期帰省は育休中だけの特権&このご時世では里帰りも頻繁にできないので…。
帰省して半月以上経つのでぼちぼち外出もしていますが、暑くてしょうがないので熱中症が怖い今日このごろです。

実家でもハンドメイドは気持ちの充足に欠かせません。もちろん編み物のprojectも携えてまいりました。

編み物好きな方には共感頂ける方もいらっしゃると思うのですが、「編みかけ」って結構溜まっていきます。
要するに同時進行で複数の作品を編んでしまいます…編みたくなってしまうのです笑
Raverlyではこういった状態の作品を「Work in Project(WIP)」と表現しています。

今回実家に携行した、今の私のWIPのひとつ。それが「Nuvem」です。

https://www.ravelry.com/patterns/library/nuvem

編み物好きの間ではあまりにも有名な、大人気パターンです。
終始表編みで2段ごとの増し目をひたすら繰り返していく、メリヤス砂漠とも形容されるパターンですが、特筆すべきはその目数の多さ。私は最終的に一周2000目ほどになりました。

実は私がこのprojectを開始したのは2020年3月です。
…そう、1年半以上経過しています。私が前回実家に里帰りしたときと同じくらい前から始めていたのに、いまだ完成していなかったのです(^o^;)

それがなんと、先般完成しましたので思わずnoteにアップしてしまいました。あのメリヤス砂漠(いやメリヤス地獄と言っても良いのでは…)を見た者からすると、まさか完成するとは!という心境です。
凄まじい達成感\(^o^)/

まずは完成写真。地元で有名なひまわり畑で撮影しました。こんな暑い中ウールのショールを羽織る女は、異常に見えたに違いない(笑)

これは想像以上に良い…
何が良いってこの軽さ!
真夏の日本で巻いて過ごすのは自殺行為ですが、軽さに見合わない暖かさが最高です。
奮発してマラブリゴレースを使って大正解◎

全容はこんなかんじ。ブロッキング中ですが、かなり場所取りますね(^o^;)

今回のNuvem、長い旅路でしたがいくつかのポイントにまとめて感想を記したいと思います。

①addi vs hiyahiyaの勝敗

本パターンでは80cm以上の輪針を2本使用することが推奨されています。これでも非常に目が詰まります。
(余談:編んでみてわかりましたが、個人的には輪針1本で編めるほうが編みやすいので次は最終的に150cm以上の輪針1本になるようトライしたいです💦)

2本なので、以前から気になっていた2社の針メーカー、addiとhiyahiyaの金属針を1本ずつ購入して挑むことにしました。

こちらがaddi。

そしてこちらがhiyahiyaです。

交互に編んでみた感想としては、addiの良いところは丈夫さ。針とコードのつなぎ目のあたりにも、しっかり作ってある製品だなという印象を受けました。
hiyahiyaの良いところは軽さ。とにかく針が軽くて、変な表現ですが針同士が擦れ合うときの音がカシカシしています。
そしてこちらはお好みになるかと思いますが、hiyahiyaのほうが針先がだいぶ尖り気味です。

この針先が尖っているというところが決め手となり、私はhiyahiyaに軍配を上げました。なぜかというと、巻き増し目の拾いやすさがぜんぜん違うからです!

最後の最後、フリルパートで膨大な目数が更に2倍に増えますが、この増やし目は巻き増し目です。ここがスムーズに進むとかなり気持ちよく編めるなと思いました。もちろんaddiが悪いというわけではないのですが、Nuvemを編む場合においては、hiyahiyaのほうが編みやすいなと私は思いました。

②伏せどめはなにが良いか
先述のとおり伏せ止めるのにも2000目に及ぶ大工程になりますので、やり方をどうするかは悩みました。折角なので先日「ベルンド・ケストラーのミトン」で覚えたアイスランディック止めでやってみよう!と進めました。

しかし途中で思いました。「普通の伏せ目(表編み→かぶせ目の繰り返し)で良かったな…」と。

正直ものが大きすぎてどんな伏せ目かなんてあまり気になりませんでした(泣)
伏せ止めにもとにかく時間がかかるので、一番やりやすい方法がベストなんじゃないかな、と個人的には思います。
ただ、i-cordで止めている方もいらっしゃるみたいで、それだと結構見た目の印象が変わりそうです。

③メリヤス砂漠に挑んで思うこと
今回はmalabrigo laceを4カセ使用しました。感覚的には2カセ目→3カセ目→1カセ目→4カセ目の順に楽でした。ということは2、3カセ目あたりが最も辛かったわけで。

事実、ここで半年以上は放置してしまいました。ただ、完成品の良さを知った今となっては、2ヶ月くらいでなんとかなるのでは…と思っています(途中飽きて違うものに手を付ける前提ですが💦)

Nuvemを編む上で私が一番大事だと思うのは、とにかく良い糸を使うこと!でしょうか。完成品は文句なしに良いものができますので、そのときにさらにリッチな感動が味わえるように、また編んでいるときに飽きないように良い糸を使って編みたいと思いました。
また、手染め糸や段染め糸など、色が変わっていくようなものだと飽き防止になってベターかと。多分単色だと私は最後まで編みきれなかったと思います(笑)

カラーリングですが、今回は「Archangel」をメインに使用。3カセ目のみグレー系の「Polar moon」を使用しています。1〜3カセ目はめいっぱい編み切って、糸がなくなる寸前でとじ処理用の長さだけ残して糸替え、4カセ目は指定通り糸全量の20%にあたる量を残し、残りでフリルを6段編みました。でも終わってみるとあと2段くらいフリル編めたかもな…まぁ足りなくなるよりはマシですよね。

ちなみにArchangel=大天使という意味ですが、大天使ってこういう色・イメージなのかしら?

さて、完成のテンションそのままに、次は子どもたちの分と自分の新たなWIP作成用にlaceの糸を追加発注してしまいました(^o^;)
で、届いて早速編み始めています。

編んでいるときは「こりゃ2枚目なんて無理だわ…」と思ったのに、恐ろしいもんです。
子どもたちの分は大人の半量の糸を使うつもりなので、時間も半分くらい(目標1ヶ月/1枚)で完成させて今年の秋冬に間に合わせたいなと思います。軽いのに暖かいから、子どもにもピッタリなんじゃないかなー?

余談ですが、今回はニットプロの輪針を使おうと思い、糸と一緒にwoolwarehouseさんで購入しました。

今回のお道具たち。付け替え式輪針です。そんなに高くなかったので、150cmと200cmのコードを一本ずつ購入してみたのですが…

一緒に入ってたこの道具。
「何よこれ?」って思いましたが…

なんと便利な代物でしょう!これを使えば針とコードを軽い力で、隙間なく繋げられるんですね。

編み心地はaddiとhiyahiyaのちょうど中間くらい。実は一番私に向いているかもしれないです。編み進めるのが楽しみだ〜!

長くなりましたが、読んで頂き、ありがとうございました(*^^*)

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