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もう一度考えてみよう

何年も前に
恋愛や結婚は私には必要ないなと思ったけど
もう一度考えてみようと思った。


人並みに経験はある。
大好きだった人もいるし、結婚したかった時期もある。
失恋をして、もう恋愛しない!と思った事も何度もある。
でも、恋愛や結婚はもういいかなと本気で考えたのは
私から別れを切り出したときだった。

別れるのってこんなに大変なんや…
こんなことになるなら、もう誰とも付き合いたくない。
一人でもやっていける、一人でいいや。
もう恋愛はしない。

そんなことを思っていたが、その5年後くらいに彼氏ができた。
そして2年後、また私から別れを切り出すことになる。
何度も、まだ何とかやっていけるんじゃないかと考えた。
別れを切り出すのが嫌だった。
もうちょっと頑張ってみようかな…
でも、頑張るって何?無理すること?我慢すること?
いっそのこと振られるような態度をとろうか?
たくさん悩んで、別れを切り出した。

別れたあとに思ったことは7年前と同じだった。
もう誰とも付き合いたくない。
一人でいいや。

そして現在に至る。


なぜこのタイミングで、もう一度考えてみようと思ったのか。
きっかけは二つある。

一つ目。
転職をしたくて仕事を辞めた。
新しいことがしたくて勉強をしたり本を読む。
とにかく新しい物に触れたいと思い、積極的に行動してみる。
そして、これからの人生について考えたり。

そんな時に、ふと頭に浮かんだ。
30年後40年後に一人で暮らしている自分を想像する。
別に結婚したいわけではない。
結婚だけが全てではないし、私はしない道を選んだ。
だけど、一人は好きだけど、寂しいなと思った。

二つ目。
最近、祖母が亡くなった。
最後は、息子夫婦や孫に囲まれて息をひきとったと聞いた。
90歳になっても毎日オシャレな服を着て、化粧をしていた。
趣味もたくさんあり、友人も多かった。
お葬式にはたくさんの人が集まった。

喪主の挨拶に
「たくさんの孫・ひ孫に囲まれ、幸せな時を過ごせたと思います。」
という一文があった。
私は孫なので、その時は「そう思っててくれたら嬉しいな」と
涙ながらに聞いていた。

そしてお葬式も終わり、一人になった時。

「子供が欲しいな」
急にそんな気持ちが芽生えた。
喪主の挨拶を聞いたからなのか
祖母を亡くした寂しさからなのかはわからない。
でもそう思った。

「親の為に、子供を産んで孫を見せてあげたい」
「子供好きだから子供欲しいな」
と考えていた事はある。
今回はそれとは違う。

あれこれ考えたが、きっと祖母が
私には必要ないと考えていた「結婚」について
もう一度考えてみようと、最後に背中を押してくれたのだ。
今はそう思っている。

この二つがきっかけ。


今の私は、実家で暮らしている。
結婚はしていないし、付き合っている人もいないけど
一人ではない。
だから全く寂しくはない。
むしろ、幸せだと思っている。

でも、ずっとこれが続くわけではない。
いつかはわからないけど、今のままでは
いつかきっと一人になる時が来る。
そう考えた時に、私は寂しくなる。

正直、今はまだ結婚したいという気持ちはほとんどない。
でも、結婚しないと決めなくてもいいのでは?
しないなら、しないいでいいし、
もしかしたら、この人だと思える人に出会えるかもしれない。
それくらいの気持ちじゃだめかな?
と、考えてみる。

まだ答えが出せたわけではないが、
凝り固まった自分の考えをほぐすことができた。

今までと違った世界が広がる。
少しでいいから、忘れていた「恋」を思い出してみようかな。
暖かくなったら、春らしい色の服を着て出かけよう。
「寒色」だった私の心が「春色」に変わる
そんな出会いがあるかもしれないから。


#この春チャレンジしたいこと


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