(採用)コンサルティングという名の幻想(2)
こんばんは。随分ご無沙汰しておりました。
あっという間に2020年、オリンピックイヤーですね。
さて、以前投稿した記事では、
私の就職活動時期(2005年頃)のことをご紹介しました。
今回はもう少し先に進めて、いわゆる「中の人」目線のお話を。
※前回の記事はこちらから↓↓↓
せっかくですので、結論から言いますと、
(特に人事周り・採用領域において)コンサルティングなんてものは存在しません。
ただし、これはあくまで世の中一般にイメージされている、
コンサルティングという言葉から連想されるものが、
存在しないという意味です。
なぜなら、スマートさ・実行なきアドバイスだけで
商売できるほど甘いものではないからです。
以下、2つの側面から。
1.現場のニーズから
採用・研修の世界は、机の上であれこれ考えるよりも、
体動かしてナンボ・成果上げてナンボの世界です。
いくら御高説を賜っても、結局の所、各部門から挙がってきた
要員計画(どんな人がどれくらい欲しいのか?)を満たせなければ、
社内のポジションが低くなるので、是が非でも避けたいところなのです。
(Googleで調べたらごまんと出てきます)
採用コンサルティングを標榜している会社の多くが
アウトソーシングやツール制作(入社案内・Webサイト制作)を
請け負っているのは、要するにそういうことなのです。
現場が求めているのは、訳のわからないものや雲を掴むような話ではなく、
●他社と差別化できるような飛び道具としてのツール・イベント企画
●強烈に忙しい事務作業を効率化・もしくはゼロにするアウトソーシング
だったりするのです。
ゲンキンな世界なんです、この業界。
2.求職者サイドのコンサルティングという言葉の浅い理解
ここに大きなミスマッチがあります。
そもそも、戦略的コンサルテイングファームで本気で働こうと思っている人たちは、
コンサルティングという言葉に幻想を抱いていないうえに、
スマートさだとかアドバイス程度で儲けられるなんて、到底思っていません。
要するに、採用業界絡みでコンサルティングをしたいと考えている求職者はその大半が
営業をしたくない/泥臭いことをしたくない
こととほぼ同義だとボクは思っていましたし、そこに大きなズレはないと思います。
でも、よく考えてみて下さい。
実務経験もない、人を採用することの難しさも知らない人が、
コンサルティングという名のもと、1千万円なり数百万円なりを
企業から請求できるだけのValueを提供できるもんですかね?
・・・。
・・・。
無理でしょ?できたら、会社興すでしょ?
というわけで、幻想なんです。
それでも、コンサルティングという言葉に、
未だ見ぬユートピアを夢見る会社・人々がいます。
2006〜2010年ごろ、ボクが関西が本社の企業相手に営業・提案活動をしていたときには、
ワ●キ◯ーブとか△ン▲ャー□ン■インが相当でたらめなことをして、
数百万円単位のお金を中小企業から徴収していたなんて話が
時折ありましたね。
話を聞いただけで「ド素人」「全く的外れやん」「お金をドブに捨てたな」と思わず口にしたのはリアルな話です。
そのあたりの魑魅魍魎が行き交う、血なまぐさい話は
なかなか公開文章では書けないので、また改めて。