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オールドファンによる新日本プロレスSUPER Jr. TAG LEAGUE 2024観戦記 於:10/30 燕市民体育館

10月30日(水)、燕市民体育館で行われた「新日本プロレス SUPER Jr. TAG LEAGUE 2024」を観戦しました。

SUPER Jr. TAG LEAGUE 2024は、イーグルス&藤田組が優勝という結果で終わりました。リーグ戦の結果の推移自体、私自身あまり興味もありませんでしたので、昔のプロレスファンの観戦記だと思いお読みください。


燕市での観戦の思い出

燕市民体育館

新潟県内での新日本プロレスの生観戦は、8月のG1に続き2回目となります。
今まで県内でのプロレス生観戦は、ジャイアント馬場在りし日の全日本プロレスだけでした。観戦経験のある会場は、村上市体育館、新潟市体育館、長岡厚生会館、三条市厚生福祉会館、吉田町総合体育館、そして今回の会場である燕市民体育館です。

燕市民体育館でのプロレス観戦は今回で3回目になります。
初観戦は1985年10月26日の「ワールドチャンピオン・カーニバル」で、なんとあのロード・ウォリアーズが来日していました。(観衆3100人:主催者)
当時大学生だった私は、1階席で熱狂していたのを覚えています。
ロード・ウォリアーズが出場し、谷津義章・栗栖正伸組と対戦した試合は衝撃的でした。
何もできない谷津に、
「谷津!なんかやれーっ!!」
と叫んでみたものの、速攻(2分59秒)で終わってしまいました。

2回目は1991年3月28日、「全日本プロレス チャンピオンカーニバル 第4戦」でした。(観衆2,300人:主催者) 
公式戦 が2試合 行われていて 〇ダニースパイビーVS×カクタスジャック 、 〇 スタンハンセンVS×テキサス・ターミネーター・ホスという消化試合っぽいカードです。 全然覚えてません。
メインがチャンピオンカーニバルなのに、三沢・川田・小橋VS鶴田・田上・渕という超世代軍VS正規軍(当時の黄金カード)でした。
この対戦にハズレなしで、当時の最高峰の試合を見て大興奮しました。結果は25分3秒、三沢が ダイビングボディプレスで渕を破った激しい試合でした。この当時の全日本は、超世代軍VS正規軍がメインを務め、毎日30分近い激闘を繰り広げた時代でした。

燕市民体育館でのプロレス観戦はこの日以来、実に33年ぶりです。

全試合観戦記

会場入り

今回の会場は夕方6時半から試合が開始でしたが、6時ごろに着いた時点で体育館前だけでなく、会場前の交通公園駐車場も満員で、これほど多くの人が集まるなんて正直驚きました。新日本プロレスの人気は依然として健在ですね。

ジュニアタッグリーグということで、ヘビー級の選手たちはあまり出場していないのが少し残念でしたが、ジュニア選手のスピード感のある動きも大好きなので、期待が高まります。

ジッピーくんがお出迎え

今回の観客数は公式発表で702人。これが実数です。
昔の入り具合と全然変わりないのに、昔は、3,100人とか2,300人とか、どれだけ水増し発表してるんだよ(笑)。

C席10列目なのにこの近さ

C列のチケットで、実際の席は10列目と記載されていましたが、なぜか7列目の位置だったという地方会場ならではのちょっとした不思議さもありました。小規模な会場だからこそ、選手たちがとても近く感じられるのが地方会場の良さですよね。

体育館ステージが入場ゲート

ステージが入場ゲートになっていました。
昔のプロレス会場と比べると隔世の感です。
こういう所を惜しまなくなり、おしゃれ感、イベント感を出すようにした結果、若者を惹きつけるようになってきたのでしょう。
グッズ売り場も長蛇の列でした。
この日までの星取り表は、こんな感じ。

星取り表

クラーク・コナーズ、ドリラ・モロニー組が勝つとAブロック制覇に近付きます。初めて見るので、どんなチームかも知りませんが。

第1試合 10分1本勝負 安田 優虎 VS 永井 大貴

ヤングライオン同士の試合を見るのは今回が初めてかもしれません。両選手ともまだデビューして4か月程度の新人ですが、黒パンツに黒シューズの「これぞ新日本!」というヤングライオンらしい出で立ち。若者同士の気迫ある熱戦を繰り広げてくれました。
こういった新人選手たちがこれからどんな風に成長していくのかを見届けるのも、プロレス観戦の大きな楽しみです。

https://www.njpw.co.jp/card-result/528853

リンク先を見ると、試合経過も詳しく書かれているし、試合後のコメントも載せてあります。昔の新人レスラーは試合が終わったらすぐにセコンドにつかないと殴られたようです。コメントなんて取材されもしなかったはずです。
会社としても若いうちからキャラを立てるようにして、ファンがつくように育成しているのでしょうね。今の新人は幸せですね。

第2試合 20分1本勝負 嘉藤 匠馬&ケビン·ナイト&KUSHIDA VS 村島 克哉&パリ·デ·シルバ&ジュード·ロンドン

かろうじてKUSHIDAだけは知っていますが、後は、知らない選手ばかりです。
ケビン·ナイト・KUSHIDA組が現IWGPジュニアタッグ王者というのも、調べて分かりました。
嘉藤、村島ともデビュー1年目のヤングライオンのようです。二人とも第1試合と同じように黒パンツに黒シューズ。タッグリーグ出場選手に交じりよくやりました。

ヤングライオン4人見たけど、みんなイキがいいですね。
ただ、みんな身長が180cm未満で、大きな体ではありません。ヘビー級は180cmはほしいです。今後、この4人のうち、誰がヘビー級に行くのか見守りたいです。

https://www.njpw.co.jp/card-result/528854

第3試合 20分1本勝負 本間 朋晃&ニンジャ·マック&ザ·DKC VS 矢野通&ロッキー·ロメロ&YOH

翌日のBブロック公式戦で対戦するザ・DKC&マック VS YOH&ロッキー・ロメロの前哨戦だそうですが、私のおめあては、評判の高いニンジャ・マックのアクロバティックなファイトと憎めないレスラー本間 朋晃のこけしです。
マック選手は、鮮やかな動きを見せてくれましたが、6人タッグで試合時間も10分に満たなかったので、出番が少なめ。もう少し見たかったです。

テレビカメラが邪魔!いいシーンにいつも目の前にいる

本間選手のこけしは、技の姿が美しい!この試合、小こけし連発しましたが、かわされつづけます。矢野選手も見せ場が分かってる。最後はきっちり小こけしを決めましたが、その後に混戦状態でフォール負け。残念。

https://www.njpw.co.jp/card-result/528855

第4試合 30分1本勝負 ジェイコブ·オースティン·ヤング&フランシスコ·アキラ&TJP VS 外道&ロビー·エックス&石森 太二

この試合も翌日のBブロック公式戦で対戦するTJP&フランシスコ・アキラ VS
 石森太二&ロビー・エックスの前哨戦です。
G1の時もそうでしたが、邪道と外道がタッグを組まずに試合するのが違和感しかありません。何度か生で試合も見ています。小狡いけどうまいヒールのタッグチームでした。解散したとつい最近知りました。二人ともシリーズ参戦しているのだから、邪道&外道でタッグリーグに出てほしかった。

https://www.njpw.co.jp/card-result/528856

第5試合 30分1本勝負 邪道&マスター·ワト&海野 翔太 VS タイチ&DOUKI&SANADA

入場でハイタッチ

11.4大阪の海野vsSANADA、IWGPジュニア王者DOUKIvsワトのダブル前哨戦らしい。
入場は、邪道選手と海野選手が時間を掛けて、場内1周。最後列にも来てくれたので、両選手とハイタッチできました。別の所では写真撮影に応じたりして、ファンサービスをしていました。地方会場ならではです。邪道選手はインディ出身なのでよく分かっています。
海野選手はG1のEVIL戦見てから、個人的に注目しています。
試合は、タイチ選手が邪道選手からギブアップ勝ち。
「おっ!『ストレッチプラム』じゃないか。川田の技、久しぶりに見た。新日本にも使う選手がいるんだな。」と思って、試合結果を見たところ、
「8分47秒 聖帝十字陵」
と書いてある。
タイチ選手のプロフィールを見ると、三沢選手たちの大量離脱後に全日本に入団し、川田選手と行動を共にしていたことが分かりました。それなら『ストレッチプラム』を使うのも納得です。
でも、『聖帝十字陵』って北斗の拳のサウザーのピラミッドでしょ。『ストレッチプラム』のまま使ってほしいなあ。
試合後、SANADA選手と海野選手が場外で乱闘。SANADA選手が切れ気味でドラゴンスリーパーを長々とかけ続けてました。SANADA選手がここまでやる理由が見ているときは分からなかったけれど、11.4大阪で対決が決まってたからなんですね。やっぱりチームや対立構造、ストーリーが分からないと、試合の意味が分からない場合がありますね。

SANADA選手の執拗なドラゴンスリーパー
https://www.njpw.co.jp/card-result/528857

第6試合 30分1本勝負 Aブロック公式戦
カピタン·スイシーダ&タイガーマスク VS 藤田 晃生&ロビー·イーグルス

4代目タイガーマスクが大好きです。YouTubeの「ライガーチャンネル」でゲスト出演したときの話の面白さは絶品です。最近も初代ターガーマスクチャンネルで師匠と対談してました。
デビューが1995年ですからもう50代でしょうか。
チームは、リーグ戦全敗ですが、頑張ってくれと思ってました。
相手チームの藤田選手ですが、YouTubeの「有田哲平のプロレス噺」の「【現役6人の男性選手引き抜き】有プロ旗揚げメンバー・男性プロレスラー編」で藤田選手を挙げてましたので、興味をもっての観戦でした。
カピタン選手、ロビー選手ともに注目してなかったけど、ジュニアらしいスピード感のある試合を展開してくれました。二人ともいい選手だと思いました。タイガーマスクのタイガードライバーも嬉しい動きです。
最後は、タイガー選手のギブアップ負けでしたが、若い選手にまじってよく動けていると思いました。最近のプロレスラーは、年をとっていても第一線で活躍していてすごいです。

https://www.njpw.co.jp/card-result/528630

第7試合 30分1本勝負 Aブロック公式戦 BUSHI&高橋 ヒロム VS 金丸 義信&SHO

金丸義信選手といえば、1997年8月20日。当時の吉田町総合体育館で、観戦したときのパンフレットが残っていました。(観衆1,750人:主催者)

1997年サマーアクションシリーズⅡのパンフレット

このときに、デビュー2年目として第1試合に出場しています。
この頃の金丸選手は、試合が終わるとずっとセコンドについていて、休憩前のファミリー軍団VS悪役商会では、悪役商会にサインボール投げをさせられていました。高校時代にセンバツで甲子園のマウンドを踏んでいる強肩です。新潟市体育館の最上段まで投げていた姿が印象的でした。
その後NOAHマットでの活躍も見ていましたが、強さを感じさせる選手ではありませんでした。

金丸選手の紹介記事

しかし、NOAHマットでは、ジュニアの中心を担う選手になっていき、私が生観戦した2004年7月10日、NOAH初の東京ドーム大会でライガー選手を破りGHCジュニアヘビー級王座を奪取しました。NOAHファンでしたが、まさか、ライガー選手に勝てるとは思ってもいなかったので、その時は「本当によくやった」と思ったものです。それが今では、新日本の常連ですからね。
ただ、今の金丸選手のヒールに振り切ったファイトスタイルは好きではないです。ですから、応援するのは、BUSHI&ヒロム組です。
両チームの入場後には、本日試合が組まれていない内藤哲也選手が入場し、BUSHI&高橋組のセコンドにつきました。これも、地方ファンへのサービスでしょう。内藤選手が顔を見せるだけで会場が沸きます。
しかし、試合開始早々、内藤選手は、コーナーに手錠で結びつけられてしまいます。

内藤選手がセコンドに! しかしあっという間にコーナーに固定!!

「金丸&SHO組は何をやりたいんだよ。、試合出ていない内藤選手を固定したって意味ないじゃん。」
と思い、訳が分からず見ていると、今度はSHO選手がBUSHI選手を2階席に連れて行きました。
「おぉ!2階のファンに対する大サービスだな。」
と真後ろの2階席を見ていると、何と、BUSHI選手も手すりに手錠で固定してされてしまいます。
「どうすんだよ、これ!」
と叫ぶBUSHI選手。

「どうすんだよこれ!」と何度も叫ぶBUSHI選手

リング上では、ヒロム選手が孤軍奮闘。隙を見て、ヒロム選手が2階に救出に向かうも失敗。セコンドの嘉藤選手に託します。
4分後、嘉藤選手が駆けつけ、ようやく鍵を外すことができました。

嘉藤選手のお手柄!しかし鍵はどこにあった?

5分間、孤軍奮闘したヒロム選手がようやくBUSHI選手にタッチ。
BUSHI選手が、たまった鬱憤を晴らすかのように、大活躍。金丸&SHO組を蹴散らします。同士討ちもうまく誘い、それぞれが固め技に入ったところでゴングが鳴らされました。
「BUSHI&ヒロム組のギブアップ勝ちかな。でも、早くギブアップしたなあ。」
と思ったら、この日試合のない裕二郎選手が乱入しての偽ゴングでした。
勝ったと思ったBUSHI&ヒロム組が技を解き、隙ができたところに反則攻撃のオンパレード。とどめにSHO選手の宇和島ピンプス。
見ている方としては、「汚い奴らが負けてざまあみろ、と思った後のどんでん返し」だったために、消化不良。5分も観客の不満をため続けたんだから、勝てや!という思い。
G1では、海野選手が溜飲を下げてくれましたが、今回はまったく駄目。HOUSE OF TORTUREの試合は、負けてくれれば素敵なヒールですが、勝つと欲求不満を高めてくれるので、大嫌いです。Tシャツで試合するのも気に入らないし、凶器は使うのも気に入らない!肉体でしっかり勝負してほしい。

https://www.njpw.co.jp/card-result/528631

第8試合 30分1本勝負 Aブロック公式戦 ドラゴン·ダイヤ&田口 隆祐 VS ドリラ·モロニー&クラーク·コナーズ

ここまで3連勝のコナーズ&モロニー組、と言われても私にはまったくなじみがないですが、何度もジュニアタッグ王座に就いているのですね。
田口選手は、2004年1月4日の東京ドーム大会で見て以来です。第一試合 「ヤングライオンマッチ~伝統の第一試合~」に出場し、勝っていました。
ダイヤ選手は名前も初めて聞きます。マスクをかぶって出てきたのでマスクマンだと思ったら、入場後に脱ぎました。DRAGONGATEの選手で、マスクマンとしてデビューしたんですね。DRAGONGATEはよい選手を輩出してますから期待は大きくなりました。それで、ドラゴンキッド選手が放送の解説席にいたのでしょうか。
戦前は、ダイヤ&田口組がスピードと老獪さで善戦するけれど、コナーズ&モロニー組が力でねじ伏せるという結果を予想しました。それでも、ダイヤ&田口組に期待を込め、勝利を祈り応援しました。
田口選手は、ユーモラスな動きで観客を沸かせます。こういう選手は好きですね。とことんヒップアタックにこだわるのも好き。
コナーズ&モロニー組もそれに合わせてくれるのがよいです。いつでも潰せるという余裕からなのかも知れませんが、力だけのチームではないようです。
ダイヤ&田口組は、花道を使ったスケボー攻撃。ダイヤは見事に決めるけど、田口がお約束どおり失敗し、笑わせてくれます。いいコンビです。
場外戦も間近にありました。観客の皆さん、逃げるどころか、写真を撮りに近付いて入ってます。
「危険です!お気を付けください!離れてください!!」
のアナウンスは、まったく効果なし。昔からの定番だなあと懐かしがってました。最近のファンはブッチャー、シン、ハンセンなどの乱闘の怖さを知らないんだろうなあと思いつつ。
最後は、ダイヤ選手が次々と大技を受けながらも、すべてカウント2で返していきます。ダイヤコールが起こります。私もすっかり興奮し、ダイヤ&田口組を応援しました。最後は、ダイヤ選手が一瞬の隙を突いて3カウントです。会場が大歓声に包まれました。

ダイヤ選手のマイクアピール

これで、大会終了かと思ったら、ダイヤ選手がマイクアピール。
「勝ったぞ~!!(場内拍手&歓声)。今日まで無敗だった最強の敵を相手に、最後まであきらめずに戦いぬけたのは、燕にお集まりのみなさんのご声援のおかげです! ありがとうございます!」
「いいぞ!ダイヤ!!よく頑張った。さっきの試合で不満が高まったものを一気に解消してくれた!」
と思った私。
テーマ曲の中、退場していくダイヤ&田口組がなんともカッコイイ!!
そして、入場の時は気にしていませんでしたが、ダイヤ選手のテーマ曲がアニメの主題歌のような歌付きで、とても気に入ってしまいました。
ダイヤ選手、この後も応援するよ!!

https://www.njpw.co.jp/card-result/528632
https://www.njpw.co.jp/card-result/531314
(マイクアピール)
燕大会後の結果

11月1日のタイガー&カピタン VS ダイヤ&田口が面白勝ったんだろうなと、星取り表を見て、改めて思いました。
結果は、タイガー組が最後に1勝したようです。見たかったです。

やっぱり生観戦が一番!

久しぶりに、地方興行を体感しました。
リーグ戦の緊張感がある一方、ベテラン勢は、ファンサービスをする余裕があって、とても楽しめました。
また、初めてのジュニア主体の興行でしたが、ヘビー級選手がたくさん出なくても十分楽しむことができました。スピード感やアクロバティックな動きは、ヘビー級には出せないものですからね。

燕市には、昨年も同じ時期に、ジュニアタッグリーグで来ています。昨年も行くかどうか検討したのですが、ヘビーの選手がほとんど出ないのでやめたのです。でも、今回で見方が変わりました。
また、あんな近くの席で3,500円ですからね、
これからも来てくれるのであれば、是非参戦したいと思いました。

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