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Photo by
yumenotamago
ゴト師との戦いの日々だった
今はどうかわからないが、私がパチンコ業界にいるころは、パチンコ・パチスロ共に、ゴト行為が横行していた。
まあ、パチスロのゴトのほうが多かったね。
台を開けられて、基盤自体をそっくり変えられてしまったり、ハーネスにパッと見ただけではわからないくらいの小さなチップみたいなものを取り付けられたり。
パチンコのほうは主に磁石を使ったものが多かった。
ホールコンピューターのデータを見れば、怪しい台は直ぐにわかるので、カメラをズームにし客の動きをチェック。磁石を使っている場面を確認してから突撃!(笑)
こういう奴等は、すでに客ではないので、問答無用で腕を掴み事務所へ連れていく。逃げようとしようものなら、チョークスリーパーをかけてやるぜくらいの気合いで、悪さは絶対に許さないというスタイルだ。
あとは証拠を突き付け、警察を呼ぶわけだが、一筋縄ではいかない者たちも当然いる。
まあ、そうやってゴト行為をやっている連中は下っ端のいわゆる打ち子ってやつなんで、あとから元締というかリーダーみたいなやつが現れて、修羅場になったこともある(笑)
そんな修羅場になった時の元締の一人が話してみると、そこまで話のわからない人ではなくて、妙に気が合ったこともあった。
しっかり謝罪してきて、この店で普通に遊ばせてくれないかと言われたので、悪さをしない、あなた一人だけという条件で許可した。
それからは来てくれるたびに、色んな話をするようになったのだが、他店の色んな情報を教えてくれたりしてくれて、本当にいい人だった。
まあ、そんな例はまれだけど。
店を守るため、本当に必死だったあの頃だが、振り返るとそれはそれで楽しかったなって思う今日この頃ですよ(笑)