NBA時々ANTA(安踏体育用品)2
続きです
前回のラストでスパーズ相手にスリーピートを逃したレブロンのマイアミヒートでの冒険は終わります
2014年オフシーズンにレブロンは故郷の古巣クリーブランド・キャバリアーズへの移籍を発表します
王の帰還ってやつです
キャバリアーズもレブロンが抜けてチームが低迷したのでその間にドラフトで次々と高順位で若手のスター候補を獲得していました
ドラフト1位で獲得したカイリー・アービングとドラフトで獲った有望選手のトレードで外からも打てるビッグマンのケビン・ラブを獲得して新生BIG3を結成
レギュラーシーズン当初はチームケミストリーの問題からかあまり勝てませんでしたが尻上がりに調子を上げてリーグ2位でプレイオフに進出しイースタンカンファレンスを制覇しファイナルへ対戦相手はリーグを席巻していたゴールデンステイト・ウォリアーズ
バックコートのPGステファン・カリーとSGクレイ・トンプソンがスリーポイントシュートを次々と決めるスタイルで旋風を巻き起こし二人のコンビは
スプラッシュ・ブラザーズと呼ばれてました
ステファン・カリー
クレイ・トンプソン
それではここで一息ついて
再びANTAについて
安踏体育用品の今の看板選手がこのスプラッシュブラザーズの一人のクレイトンプソンなんですよ
彼は今大怪我で離脱中です。是非とも復活してもらいたいです
それでは話をレブロンに戻します
レブロンのキャブスはファイナルでスプラッシュブラザーズのウォリアーズと闘いますがファイナルにたどり着く前にBIGマンのケビン・ラブとアンダーソン・バレジャオが負傷で戦線離脱、ファイナル1戦目でPGのカイリー・アービングが骨折で戦線離脱して2勝4敗で敗退します。というかよく最初の3試合で2勝できたなという感じこの3戦でレブロンは合計123点を記録しましたDFが厳しくなるポストシーズンでは異例の得点です
そして翌年は伸び盛りのウォリアーズはさらにはるか高みへと登っていきます。ジョーダンブルズが記録した伝説のレギュラーシーズン72勝を上回る73勝をあげます。記録ずくめで開幕から24連勝(前年から28連勝)、連敗なし、ホーム54連勝などを記録しました
特にエースのステファン・カリーの活躍は凄まじくマイケルジョーダンでもなしえなかった史上初の満票でのレギュラーシーズンMVPを獲得しました。
前年にそれまでレイ・アレンが保持していたレギュラーシーズンスリーポイント成功数269本を破る273本を記録していましたが
分かりやすく言うとイチローが毎年200本安打をして262本の安打記録を記録したようにこれまではスリーポイントも1シーズン200本決めればとんでもなく凄いという感じでした。
そしてこのシーズンにカリーが記録したスリーポイント成功記録は驚愕の402本と言う信じられない数字でした
チームはNBA記録の73勝をあげ自身は得点王、スティール王、歴代最多3ポイント成功数402本、その他カイル・コーバーが保持していた127試合連続3ポイント成功のNBA記録を更新(翌シーズン157本でストップ)、歴代タイ記録の1試合12本の3ポイント成功(翌年13本の新記録を樹立)
しかも決めた確率がヤバかった
FG%50.4%
3PFG%45.4%
FT%90.8%
を記録し、史上7人目の50-40-90クラブを達成し、得点王で50-40-90クラブ達成した史上初の選手になりました。
とにかくあんだけ決めまくっての3PFG%の45.4%はヤバすぎる。得点効率で普通のFG%68.1%に匹敵するのだから。今までのスリーポイントシューターはスクリーンを使ってフリーになって味方からパスをもらって打っていたそれで30%台後半の確率で決めれば超優秀なスリーポイントシューターだった。ところがカリーは自分でボールを運んでマークがついていようがお構いなしでスリーポイントラインのはるか遠くからでも高確率で決めてしまう。
とんでもないモンスター
自分はカリーも好きなのだけどレイ・アレンやレジー・ミラーが特に好きなのはチームのセット・オフェンスのパターンの一つとして組み込まれていてスクリーナー、パサー、他のエース格のDFを引きつける動きなどの総合的なチーム力と作戦の一つの形が好きというのがある
スリーポインターが動くことで手薄になったインサイドゴール下ににスクリーン役だった選手が走り込んでアリウープとかも好きなので
漫画のスラムダンクで山王戦でようやく赤木と三井が協力する場面、赤木がスクリーン役になって三井がスリーポイントを打つ。あれと似ている。
今の時代の化け物
ステファン・カリー
ディミアン・リラード
たちは完全独力でボール運びからスリーポイントを決めてしまう。二人とも凄くて好きですけど
昔ながらのスリーポインターが好きな自分はちょっとだけ悲しさも覚える。クレイ・トンプソンはキャッチ&リリースでスリーポイントを決めるタイプなのでかなり好きです
でもリラード&カリーもやっぱ好きだな
優勝を求めて移籍が当たり前の時代でリラードは本当にかっこいい。ポートランドの英雄ですね。もし優勝したら銅像立つんじゃないの?
そんなわけでカリーの満票でのMVP受賞は当たり前ですね。他の選手に投票する記者がいたらきちがいです。
そしてこの年もファイナルの対戦は昨年と同じキャブス対ウォリアーズ。戦前の予想ではウォリアーズが絶対有利。もともとリーグのレベルがウエスタンカンファレンスの方が圧倒的に高い(西高東低)のでスイープ(掃き掃除のイメージから無敗でのシリーズ勝ちや負けをスイープ勝ちとかスイープ負けと言う)でウォリアーズが連覇するのではという評判でした。
戦前の予想通り1勝3敗に追い込まれます。歴史上1勝3敗から3連勝をしてファイナルを制したチームはなく圧倒的劣勢に追い込まれました
しかしこの後レブロンのハイパーパフォーマンスを中心に盛り返し2勝して3勝3敗のタイに持ち込むことに成功する。迎えた最終戦はウォリアーズのホームのサンフランシスコにキャブスが乗り込む形になった
試合は一進一退のシーソーゲームで試合終盤に差し掛かってもどちらが勝つか分からない熱い展開で推移した。
なかなか両者とも得点ができない時間が続き、同点のまま残り2分を切ったときに生まれたウォリアーズの2対1のファストブレイクの場面でアンドレ・イグダラの確実と思われたレイアップを後方からチェイスして戻ってきたレブロンが見事にブロックするというNBAの歴史の中でも最も価値のあるブロックショットが生まれます。このブロックは「ザ・ブロック」と呼ばれていまだにファンの間で語り草になっている
ここで少しだけブロックについてルール確認すると相手のシュートをブロックするのは放物線の頂点までです。DF側が放物線の頂点から落ち始めたシュートを触れた時点で相手の得点になります。ゴールテンディングというバイオレーションです
レイアップなどのバックボードを使ったシュートではバックボードに触れた後でボールに触れば即ゴールテンディングで相手の得点になります
このブロックはまさに間一髪でバックボードに触れる寸前にボールに触って得点を防いでいます
下の動画はファイナル最終戦の残り3分半ちょっとからの試合の様子やレブロンのインタビューなどが確認できます。マイアミ時代の優勝時の笑顔とはうってかわってレブロンは優勝決定後コートに崩れうずくまり号泣しています
一度ヒールになった男が地元クリーブランドに戻ってきてついに念願のNBA初優勝と1964年のNFLチャンピオンになった以来52年ぶりとなるアメリカ4大メジャースポーツ優勝の美酒を味わせることとなった。
レブロンのインタビューが感動的なので字幕付きの動画をアップします
ドラマでも描けないようなストーリーの優勝でした
そしてこのシリーズの最終戦をトリプルダブルでしめたレブロンがファイナルNBAを獲得しますがこのシリーズの彼のスタッツが圧巻
なんと両チーム通じて得点、アシスト、リバウンド、スチール、ブロックの主要5部門でトップというとんでもない記録を叩き出しました。レギュラーシーズン73勝の最強の相手に1勝3敗から奇跡の逆転優勝しただけでも凄まじいのに
これって度々登場のスラムダンクを例にすると最強の相手山王を相手に1試合じゃなく7戦4勝先取の短期勝負で主人公枠で登場
流川や沢北や三井などのエース級スコアラーよりも得点をあげ、花道や赤木や河田兄よりもリバウンドを拾い、PGで司令塔役の宮城や深津よりもアシストをあげ、長身のセンターの赤木や河田兄よりもブロックを決め、アジリティがすごくて敏捷な深津、宮城、沢北よりスチールをして、最強山王を倒して全国制覇をした。そういう活躍でしょ。しかも相手にカリーというレギュラーシズン得点王&スティール王がいた中でやってのけた。
何より優勝してるのがすごいです
それではまとめのレブロンのヒストリー動画を
さてこれでメイン・ストーリーはおしまいです
今年レブロンはレイカーズをNBAチャンピオンに導き、異なる3つのチームで4つのチャンピオンリングをゲットしました。全てファイナルMVPのおまけつきです。
ここからは自分がNBAにのめり込んだきっかけを書きます
マイケル・ジョーダンの全盛期を青春時代に経験できたのはもちろん大きいのですが本格的にハマった原因は大好きな映画監督のスパイク・リーが大のNBA好きでニューヨークニックスのキチガイファンだったのが大きいです。
彼がニックスの試合で最前列の席に陣取り相手選手とトラッシュトークをするのはあまりにも有名だし、全身ニックスファッションで席を立ったりするのでめちゃくちゃ目立つ
下の動画のレジー・ミラーとの関係は特に有名で4Qに執拗にトラッシュトークに応戦し爆発しシュートを決めまくるとレジーミラーはプレイオフの試合の最中にスパイク・リーに向けてニックスのホームで首をしめるポーズをとったという伝説的な試合
大きくNBAにハマるきっかけになった彼の著書のバスケットボールダイアリーを読んだときに彼のレジー・ミラーとの関係性やこのシリーズでアウェーのペイサーズの本拠地に乗り込んだときに過激なファンに殺されるかと思ったというエピソードも書かれていてとても面白かった
大学生のときに彼の映画に夢中になってこの本を読んでNBAに興味を持った。まずは彼の好きなニックスを応援したら1999年プレイオフにミラクルニックス現象が発生。第8シードからアップセットの連続で勝ち上がりファイナルに進出するという活躍は最高に痛快でラトレル・スプリーウェルとアラン・ヒューストンのコンビに夢中になりました
プレイオフはスパイク・リーの影響もあってかスプリーウェルのジャージを買って応援してました
その後、1998年にアメリカで上映された「He Got Game」(邦題ラストゲーム)が日本でも上映されて映画館で見に行った。観客は4人しかいなかった。
主演はデンゼル・ワシントンだったがこの映画の実質的な主役は若手NBA現役選手のレイ・アレンと言っていい作品。デンゼル・ワシントンよりもレイ・アレンの方が断然出演時間が長い
この作品を見てレイ・アレンとミルウォーキーバックスを応援するようになって完全にNBAにどハマりになる
パブリック・エネミーが歌った主題歌も最高にカッコ良かった
この映画がおすすめなわけではない
スパイク・リーで自分が好きな映画は
彼の初期の代表作の「ドゥ・ザ・ライト・シング 」
ジャズが最高の「モ'・ベター・ブルース」
出だしの主題歌でやられたスコセッシと組んで銃社会に警鐘を鳴らした「クロッカーズ」
ハリウッドの影響を避けるため黒人スターたちから集めた出資金のみで制作した真の黒人映画ともいえる低予算ロードムービーの「ゲット・オン・ザ・バス」
あたりでこれらも万人受けするような映画ではない
僕は学生の頃、黒人の人種差別もの映画がかなり好きだったし、単純にスパイク・リーの映画の独特の映像美とかも好きだった
初期にスパイク・リー作品で映像監督をつとめたアーネスト・ディカーソン監督の
「JUICE 」も大好き。後の名ラップミュージシャンの2PACが出演しているレアな映画
これも映像を含めて大好きな映画
一世を風靡したウォン・カーウァイ監督の「恋する惑星」を好きな人はめちゃくちゃ好きみたいな感じ
そんなわけでマイケルジョーダンが最初の入り口になり好きな映画きっかけでどんどんハマった感じです
おまけコーナー(1日2本でかなり楽しめます)
神様
レイカーズの永久欠番8&24のコービーに捧げる
2020ベスト試合
NBAの未来
最強のオフェンスマシーン
伝説のシーズントリプルダブル
最初は地味なジミーと思ってました
これから絶頂を迎える時期に怪我に泣いた最強のペネトレイター
僕ら世代の一番人気
最強のダンクアーティスト
現在のNBAの頂点
次世代の破壊者
Mr.ラン&ガン
Mr.エンタテーメント
最高の司令塔はどっちだ
Mr.変態プレイ
2000年代を支配した最強スパーズの美しいバスケ
もう一回ダンク特集
このポスターを昔、部屋に飾ってました
最後のしめは伝説の2000年のダンクコンテストで「Let's go home!」
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