Etherscan を使ってみよう②
The Mergeを目前にPoSへ移行後の理解をより深めるためにも移行前のEtherscanを改めて確認してみました。
※初心者向けの内容です。
NFTMint時のトランザクションを探す
EtherScanのTOP画面の検索窓にご自身のウォレットアドレスを入力します。
![](https://assets.st-note.com/img/1662974127497-MDOMxECiEc.png?width=1200)
NFTのMint 時はMethodがMint/WhiteListMint/PreMint等の表示になっているので該当のTxn Hashをクリックします。
![](https://assets.st-note.com/img/1662974764359-Eal6xRBSb5.png?width=1200)
NFTMint時のトランザクションの見方
以下はANIMというProject のNFTをMintしたときのトランザクションです。
![](https://assets.st-note.com/img/1663193396924-dsEVCBc1PB.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1663193435030-nhpao2nUvZ.png?width=1200)
①Transaction Hash ID
ブロックチェーン上のすべてのトランザクションに与えられる一意の文字列です。EtherscanのTop画面の窓にこのIDを入れて検索できます。
②Status
該当のトランザクションの現在のステータスを表しています。
Success = 成功
Pending = 実行中
Fail =失敗
③Transaction Action
どのような処理が行われたのかを表示しています。
ANIM_JPというプロジェクトのNFTをto以下のウォレットのAccountがMintしたということが分かります。ANIM_JPのNFTはジェネラティブコレクションですので複数のパーツがランダムで組み合わされた様々な種類のNFTがあり、それぞれに一意のtoken IDが不要されています。このIDで自分がMintしたNFTを確認できます。
④From
トランザクションがどのアカウントによって実行されたかウォレットアドレスが表示されます。
ミントを行ったウォレットです。
⑤Interacted With (To):
トランザクションを受信したコントラクト
NFTMINTのトランザクションの場合、ここにはNFTのプロジェクトのコントラクトIDが表示されます。
⑥Tokens Transfferd
実際にどのようなNFTがどこからどこに送信されたか表示されます。ここでは”Null Address”からToのアドレスへ4枚のNFTが送られたことを示しています。Token IDの右の画像をクリックするとどのようなNFTか参照できます。
※MintとはNFTを作成する、ブロックチェーン上に公開して購入できるようにすることでだれも所有していない状態からのトランザクションなので”From”の値が”Null Address”(0x00000000)になっています。
⑦Value
このトランザクション内で支払われたETHの量です。
ドル表示はデフォルトでは現在の価格で表示されてますが、クリックするとトランザクションが発生した当時のドル換算の値が確認できます。
⑧Transaction Fee
このトランザクションでかかったガス代
ドル表示の部分はクリックすると現在の価格からトランザクション発生時点での価格に切り替えることができます。後で見直す時に便利です。
⑨ガス価格
このトランザクション発生時の1Gasの価格
➉Ether Price
このトランザクション発生時の1ETH/USDの価格
⑪Gas Limit & Usage by Txn
メタマスク等で設定されている(このトランザクションで許可した)ガス上限値と使った割合
⑫Gas Fee (EIP-1559)
Base はBase Fee Per Gasでそのブロックで固定値となります。前のブロックの混雑具合で変化します。
MaxはMax Fee Per Gasで1Gas毎の最大料金。
Max Priority はmax_priority_feeでマイナーに対するチップを意味します。より多く支払う(設定する)ことで処理が優先されます。ここではそのトランザクションに於けるMax値が表示されています。
※より詳しくお知りになりたい方は”ethereum.org”でご確認ください。
https://ethereum.org/ja/developers/docs/gas/
当然ですがPoS以降後はこの辺りのfeeの仕組みは変更になることが予想されます。
⑬Burnt & Txn Savings Fees:
EIP-1559ではGas毎の基本料金がバーンされます。Bunrtはこのバーンされた数量、Txn savings feesは計算された最大の料金から余った費用です。ウォレットへ返還されます。
⑭Others
Txn typeはトランザクションのルールの種類みたいなものです。この場合EIP-1559のルールに乗っ取ってGas代が計算されてます。
nonceはトランザクションの番号です。トランザクションが詰まったときなどにこの番号を使ってトランザクションを入れ替えたりすることがあります。
Positionはブロック内のこのトランザクションの番号です。普通はあまり使うことはありません。
まとめ
ここではNFT Mint時のトランザクションのそれぞれの意味を解説しました。NFTのMint時のトラブルが発生した際などは、まずEtherscanで自分のトランザクションのステータスを見てみましょう。