
【悩み】洋楽が好きで聞くけれど歌詞の意味が解らない【999】
つながるってすごい! 気持ちが伝わる、新しい時代の物語
あるとき、ジュース・ワールドっていう歌手の「Empty Out Your Pockets」っていう歌を、別の言葉に直す話になりました。そのまま訳すと、歌の本当の意味が伝わらない、つまり「大事なことがなくなっちゃう」って言うんです。どうしてでしょう?
先生は「大切なものがポロポロ落ちてしまう」って言いました。これは、ただ言葉を入れ替えるだけじゃなくて、文化とか、そのときの状況とか、気持ちとか、大切なものがなくなってしまうってことを教えてくれます。この記事では、このことを入り口に、「ハイコンテクスト」っていう考え方を通して、これからの時代を楽しく生きるヒントを探します。
言葉の壁を飛び越えて:気持ちが伝わる翻訳
「Empty Out Your Pockets」をそのまま訳すと「ポケットを空っぽにしなさい」になります。
でも、この歌はただポケットの中身を出すことを歌っているんじゃなくて、「かくしごとしないで、ぜんぶ見せて!」「ほんとうの自分を見せて!」っていう気持ちを伝えているんです。
特にラップとかヒップホップっていう音楽では、特別な言い方とか、たとえ話とか、かくされた意味がいっぱいあって、言葉の裏にある気持ちをわかることがとっても大切なんです。
たとえば、「pocket(ポケット)」っていう言葉は、ふつうはズボンのポケットのことだけど、「心の奥」とか「かくしていた過去」とか「困っていること」のたとえとして使われることもあります。
こういう、言葉の裏にある気持ちは、ただ辞書で調べた意味をあてはめるだけの翻訳では、ぜんぜん伝わらないんです。
先生が言った「大切なものがポロポロ落ちてしまう」っていうのは、まさにこういう、言葉にこめられた深い意味や気持ち、文化とか背景が、翻訳するときになくなってしまうってことなんです。
この問題を解決するために大切なのが、「ハイコンテクスト」な翻訳です。
これは、言葉の表面的な意味だけじゃなくて、その言葉が使われているときの状況、文化、歴史、そして話している人の気持ちまで考えて訳す方法です。
例えば、「Empty Out Your Pockets」をハイコンテクストに訳すときは、ジュース・ワールドがどんな環境で育ったのか、彼の音楽が生まれたヒップホップ文化、そして彼がこの歌で何を伝えたかったのかを、よーく考える必要があります。
その上で、日本語でどう言えば、もとの歌の力強さや気持ち、伝えたいことをいちばん伝えられるのかを考えます。
昔の翻訳は、言葉を入れ替えることが中心だったけど、今の翻訳は、もっと状況を大切にするように変わってきています。
具体的には、今の言葉や文化を理解して、いろいろな状況を考え、機械の翻訳も使いながら、最後は人間がちゃんとチェックして、翻訳の仲間と協力して、いつも新しいことを勉強することが大切です。
みんなでつながる時代:昔のすごい人たちの教え
話はさらに進んで、「これからは、みんなの生き方がつながって、大きな力になる時代だよ」っていう話になりました。これは、同じ気持ちや経験を持つ人が、今まであった枠を超えてつながって、新しい仲間をつくっていく時代になるってことです。
この考え方を表す例として、「昔、地球が宇宙の中心だと思われていた時代に、地球が太陽のまわりを回っているって信じていた人たち」と「昔、日本でかくれてキリスト教を信じていた人たち」の話が出ました。
昔、地球が宇宙の中心だと思われていた時代に、ガリレオ・ガリレイみたいな人たちは、「地球は太陽のまわりを回っているんだ」って言いました。
彼らは最初は少なかったけど、よく観察したり、ちゃんと説明したりして、「地球が太陽のまわりを回っている」っていうことが正しいことを証明しようとしました。
彼らの活動は、科学の世界を大きく変える力になって、みんなの考え方を大きく変えることになりました。
これは、少ない人たちの考えでも、ちゃんと理由があって、行動すれば、みんなの考え方を変えて、大きな流れを作ることができるってことを教えてくれます。
一方、昔の日本で、キリスト教は禁止されていましたが、それでもキリスト教を信じ続けた人たちがいました。
彼らは「隠れキリシタン」と呼ばれて、表向きは違う宗教を信じているふりをしながら、こっそりキリスト教を信じ続けました。
彼らは、日本の昔からの信仰とキリスト教を混ぜて、特別な文化をつくりました。
これは、少ない人たちの文化が、もともとあった文化と一緒になって、新しい文化をつくることができるってことを教えてくれます。
これらの例は、同じ気持ちでつながっている人たちが、昔からあった考え方や、力を持っている人に立ち向かって、社会や文化を大きく変えることができるってことを教えてくれます。
彼らは、同じ気持ちや大切なことを信じて、お互いを助け合って、難しいことを乗り越えて、最後には社会を変える力になるんです。
いつもの生活にとけこむ:文化は受け継がれていく
先生はさらに、「いつもの生活にとけこむことが大切」って言いました。
これは、気持ちのつながりが、特別な場所や特別なときだけじゃなくて、みんなの毎日の生活の中に入っていくことで、その力がもっと深く、ずっと続くものになるってことを教えてくれます。
「地球が太陽のまわりを回っている」っていう考え方は、今では学校で習うくらい、みんなが知っていることになりました。
隠れキリシタンの文化も、長崎っていう場所の特別な文化として、今に伝えられています。
これらの例は、少ない人たちの考えや文化が、時間をかけてみんなの生活にとけこんで、社会の一部として受け入れられることで、その価値が認められて、ずっと後まで受け継がれていくってことを教えてくれます。
気持ちのつながりも同じです。同じ気持ちを持つ人たちが、毎日の生活の中で、お互いに影響を与え合ったり、助け合ったりすることで、そのつながりはもっと強くなって、社会全体に影響を与える力になります。
これからの時代を楽しく生きるヒント
これからの時代は、みんなの生き方がもっともっとバラバラになって、その中で同じ気持ちや好きなことを持っている人たちが、インターネットとかを使ってつながって、新しい仲間をつくっていく時代になるでしょう。
それは、今まであった決まりにとらわれずに、もっと自由で、いろいろな考え方を受け入れる、気持ちがよく伝わるつながりを大切にする仲間です。
昔の知恵や経験も大切だけど、どんどん変わっていく今の社会では、昔のことばかりにとらわれずに、いつも新しい情報や考え方を受け入れて、いろいろなことに合わせていくことが大切です。
気持ちのつながりを大切にして、いろいろな人と交流することで、自分の世界を広げて、社会の変化に役立っていくことこそ、これからの時代を楽しく生きるための大切なことだと思います。
読者の皆さんにとっての 「好きなこと」とは何ですか?
ぜひ、コメント欄で教えてください!