「21歳女子東大生が一人でアメリカの男子のみの寮で暮らす」実話 vol.5
こんにちは🌞こんばんは🌝
AKIです
今日はちょっと色々すっ飛ばして、最近起こった大トラブルについて書きます🙉
本当にほんとに大トラブル
人生で一番怖かったと言っても過言ではないです←ホント
それが起こったのは先週の月曜日。
ここに2年間住み、UC生として生活している女の子とご飯に行った時のことでした
私のお家の前で待ち合わせしたのですが、その子に
「あそこがお家なんだよー」というとその子がぴたりと歩みを止めました。
「え?そんなわけない。あそこフラタニティでしょ?」
・・・・・・・・・
な ん だ そ れ
フラタニティ?可愛くてたっかい家具屋か?(この辺はまだふざける元気あった)
思考停止していると、その子がフラタニティについて教えてくれました
[フラタニティとは]
アメリカの大学付近に多く存在する男子寮のこと
家の前にはギリシア文字が掲げられている。
入るためには家への忠心等に関する試験があり、彼らは共に生活し、スポーツや酒を共に楽しむ中で集団意識を高める。
また、頻繁に家でパーティーを行い、フラタニティにもよるが危険なフラタニティでは女の子を集めるためのパーティーを行ったりもする。
フラタニティの集まる地域は一部の女性からは「危険地域」としてみなされることもある。
え、あっっぶなくね
知らんかったんだけど
あの文字はそういうことか
だから私以外男しかいないのか!
だからパーティーめちゃやるのか!!
だからパーティーの時クラブみたいにしてたのか!!!
だから毎週末みんなでアメフト行くのか!!!!
だからみんなで話し合いとかしてたのか!!!!!
え、待って待って
なんで私には知らされてなかったん?
黙っといてどうするつもりだったんだ?
とまあ大パニック🤯
ただの仲良い男の子たちだと思ってたのが、組織だったことも
普通のアパートだと思ってたとこが一部の人からは近寄ってはならない場所とされていたことも
すごく優しくしてくれていたハウスメイトがその組織の一員で私に何も伝えてくれなかったことも
怖くて怖くてしかたなかった
とりあえずその子と一緒にお家に帰り、一番仲良くしてくれているJ君に
「この家ってフラタニティなの…?」と聞いてみると「そうだよ!」と
彼もなんだか少し焦っている様子。早口でばーっとしゃべられて何言ってるかわかんない
ただ怖い。
とにかく早く家を出たほうがいい
もうその日は夜遅かったのでその子には帰ってもらい、とりあえず部屋に戻ったけれどなんか震えてきて、涙が出てきて
とりあえずおかんに電話☎️
一刻も早く家から出ようとのことでこっちの日本人の友達に電話して車で迎えにきてくれました🚕
友達の顔を見た途端泣き崩れ
とりあえずその日はその子のお家に泊めてもらうことに
その時いた友達たちが慰めてくれたけど、急に家を失った私は何も入ってこず
泣き疲れているはずなのに、不安で夜も眠れずでした
騒動を聞きつけた家の大家からは「AKIの友達はあなたを怖がらせるためにわざとやってる。家は安全だ。話をしよう」と言った内容の長文メールを送り続けてくるし
さっき話したJくんからも「とにかく誤解だから話をしよう」と連絡が来続ける
この家が組織の一環だったことと、私に秘密にされていたことになんの齟齬も無いため「家には帰らない」の一点張りでした。
次の日の朝に大学のinternational center に駆け込みましたが、次の日から授業開始ということもあり誰もおらず
そこで働いている日本人の学生の子たちに話を聞いてもらい、対策を考えてもらいました。
そして保険会社に電話。
話しているうちにわかったことはリース情報の中で一度だけ「fraternity」という言葉が使われていたこと(ちなみに私は渡航2週間前まで家が決まらず焦り続け、この単語の意味までちゃんと調べてなかったし、家の名前だと思っていた)
そして、私がサインしたリース情報には最低3ヶ月は家賃を払わなければならないとの記載があるということでした。(ちなみに家賃は月$1600。この辺りの相場は$900であるため、かなり高い。あまりに家が決まらなかった私はお金を妥協しました)
同じくこの家に住む中国人の留学生もこの家がフラタニティであることは全く知らなかった様子。
しれば知るほど、自分の今の状況がやばいことに気づき、怖さで泣き続けました。
その日は泊まる場所がなかったためAirBnbで一番安い部屋を何日間か取り、こっそり誰にもバレないように家に戻り、すぐ部屋から出れるよう荷物を全てまとめて30キロ越えのキャリーケースを持って今日の宿へ向かいました。
そのお家に着くと、だだっ広い真っ暗な家が。
2階が自分の部屋とのことで向かうと、全く電気がついていないのに隣の部屋から話し声が聞こえてきます。
今度は何?と耳を澄ませながら家の中を見ていると、中年の男性が一人で出てきました。
しかし、トイレとお風呂は共用。さらに鍵もろくに閉まりません。
こうなってくるとフラタニティにいるほうがマシでは?ということになり、とにかく一人でAIrBnbの所有者に電話。
キャンセルできるよ、と言われたけれど1万幾らかはキャンセル料で飛んで行きました。
すぐさま家を出て、もう夜の8時。
携帯は制限かかって使えないし、お金もあんまり使えない。
周りには誰もいなくて、目の前に見えるのはハロウィンの不気味な飾りをした馬鹿でかい家たちだけ。
また涙が出てきて、とりあえず中国の留学生の子に電話。
でもその子もどうすることもできなくて。家で信頼してるD君にも電話したけど上手に英語が出てこない。
申し訳ないと思いながらホームステイで暮らしている日本人留学生の女の子に電話したら、そこのホストファミリーがとってもいい人で
車で私の場所まで迎えにきてくれて、ご飯を出してくれ、お家に泊めてくれました。
とにかく、次の日から授業。こんなことしている場合じゃない。
それにだんだん冷静になって考えたら、ここまで2週間特に危害は加えられておらず、優しくしてくれたハウスメイトの子達。
フラタニティについて詳しく調べたところ、もちろん危なくないものも存在するようで。(ただ、そこに女の子が住むなんてありえないけど)
Jくんに明日一度話をしよう。と連絡し
学校に行って授業を受けて(全然英語わかんなくてしんどかった)、今度はちゃんと先生に相談しました
先生もすーごく焦っている様子。そんな前例がないし、もしかしたらそのリース情報自体が違法かもしれないらしい。
ただ、もちろん学校は始まっているため、新しいお家を探すというのはほぼ不可能に近い様子。
先生たちでも共有して解決策を見つけてもらう約束をした後、自分の現状と希望を英語で書類にし、自分が不利にならないように日本語と英語がどちらも話せる子を見つけ、話し合いに向かいました。
話し合いにはJくんとDくんがきてくれて、
・私ががフラタニティであることを知らないとは思っていなかったこと
・パーティーは女の子を集めるためではなく学生同士仲良くなってもらうためにしていること
・自分たちの組織は何百年も続く正式なもので、全くもって危険ではないこと
・セキュリティは万全であり、私の身は確実に守られること
を説明してもらいました。
私としては、組織であるということがいかに怖いことであるのか、そしてそれを事前に説明しないことがいかに悪であるのかを伝え、家賃の返済は求めずとも減額を求めるつもりであることを説明。
彼らもその要求には納得してくれ、大家との話し合いに同席してくれることになりました。
その日からは家に戻り、次の日に大家に対する長文メールを作成しました。
家族愛が強いアメリカ、おそらく家族からの怒りのメールを私の翻訳なしでそのまま掲載することが一番効果的であると踏み
母に手紙を書いてもらって、一度翻訳機にかけ、英語にすると文として成立していない部分だけを直してそのままメールに記載。
自分が割引を受ける権利があることや、組織についての説明、自身が私に説明しなかったことに関する弁明、今後のリース情報の改訂、家のルールや私の正式機関からの安全保障を記した文書の作成を相手側に求めました。
1日後、彼から5ページに渡る文書が送られてきて
ほとんどの要求が却下されました。
彼がいうには本当に危ない集団ではない、とのこと。
またフラタニティという言葉をリース情報に載せれば翻訳ソフトが男子だけの寮であると記載すると思っていたこと、さらに言えば1/2階はフラタニティであっても3階は違うこと(キッチン・ドア・ランドリーは共用だけどねえ)、リース情報には「男子だけの」と記載を変更すること、そして家のルールや安全保障についてはフラタニティメンバーに直接聞いて欲しいことが記されていました。
さらにここまで自分や家のメンバーが私にしてあげたことについて羅列し、ここまでしたのはあなたが初めてである、的なことが書かれてました(恩を仇で返すなよ、みたいなw)知らねえよ頼んでねえしって感じなんだけどねw
なーーんかもう馬鹿馬鹿しくなってきて
私なんでこんな目に遭わなきゃいけないんだろうって
ここまで楽しく過ごしてたのに、これまでしてもらって「嬉しい」と思ってたことがそうやって自分を苦しめるための材料に使われるなんて
少し、いやだいぶ辛かったです。
もうめんどくさいし、疲れたし、怖いし
ああじゃあもういいよって彼に言って。これから12月末までここに住むことは、家賃も含めて変わらないことになりました。
なんだかここまで全て新鮮で、楽しく感じていた「アメリカ」が少し怖くて
楽しくなくなっちゃったなあああああああああああああ
ま、でも家の子たちはやっぱみんな優しくて
こうして組織を非難した私に対しても変わらず優しく接してくれています。
彼らは何も悪いことしてないし
てか彼らに嫌われたら私生きていけないし
この家では(少し無理してでも)ニコニコ生きていこうと決めました
ちょっとブルーな1週間。
Clubのオリエンテーションにも参加したんだけどほんと大人数苦手すぎて逃げちゃうし
授業は何言ってるのかぜんっぜんわかんないし
急にカードが全然使えなくてせっかくショッピングモールに行って試着して気に入った服も何も買えなくて
また行われたパーティーではお風呂入ってる間に誰かがドアを開けようと激しくノックしてドアノブを押す音が鳴ってるし
持ってた現金はそこをつきました(口座開設しにいけば大丈夫だと思うけど)
とにかく、怖かった。
私はやたらとずっとポジティブな人が嫌いだし、そういう人は苦しい人の気持ちをわからないと思ってるからここでポジティブなことは書けないんだけど
願ってる。
この怖い思いの分、楽しめる日が来ること
東京で半鬱状態になった7ヶ月間でわかったことは
「期待は捨てても希望は捨ててはならないこと」
トンネルの中で出口から光がさしてないと動けないように
人は希望を捨てると生きていくのがただの苦行になる。
まだあの時ほど辛くない。
もう少し、あとちょっとだけ頑張ってみます。