大好きなBase Ball Bearと私
こんな深夜にど定番なタイトルで書いたらそれこそラブレターみたいになって、朝起きて丸めたくなりそうだけれども、12年も好きなバンドの話をガッツリ書きたくなったので頑張ります。
出会い
12年前の3月11日に東日本大震災がありました。
当時中学生だった私は海の地域ではない被災地に住んでいて初めての大地震で本当に怖かったのを覚えています。
テレビのCMが異常に自粛してトラウマになった中、ラジオが1つの娯楽になりました。
最初は21時台までBGM代わりにFMラジオを聞いて風呂に入る生活をしていて、4月に入ったある日「22時以降はどんなラジオをやっているんだろう……?」と思い聞いてみました。
それがまさか運命の出会いになるとは知らず。
20代半ばの当時からBase Ball Bearファンの方なら割りと知っているのではないでしょうか。
「SCHOOL OF LOCK! 」
ラジオ内で校長と教頭と名乗る男性。
最初は戸惑いましたが「このノリなんか面白いかも」という若干上から目線で聞き始めて、気付いたら夢中になって聞いていました。
その番組内で流れていた「yoakemae」。
(私はてっきりBase Ball Bearとの出会いは宇宙初オンエアの日だと思ってたのですが、調べたら初オンエアは3月11日でそれどころではないので間違いですね)
ずっとテレビで流れている音楽ばかり聞いていた私にとってロックは新鮮で、しかも「なんだこれ!?本当にギターの音?女性のコーラスめっちゃ良い!」と次第に23時台のベボベLOCKsにたどり着き、漫才みたいなボケとツッコミの面白ラジオからBase Ball Bearというバンド自体に興味が湧きました。
初めてBase Ball Bearの曲を好きだと実感したのが「short hair」でした。
「yoakemae」と比べたら癖のあまりない真っ直ぐなギターロックだと思いました。
全ての歌詞が刺さったのですが、この歌詞がずんっと刺さりました。
ただ、中学生の私はシングルまで買うお金は無く、YouTubeでひたすら聞いていました。
そんな私を殴るように「スローモーションをもう一度part.2」の初オンエアがラジオ内でされました。(記憶違いだったらすいません)
実は私が初めて買ったBase Ball BearのCDは「Tabibito In The Dark / スローモーションをもう一度 part.2」でした。
アルバム発売も決まっていましたが、明るいメロディに抗うような歌詞にアルバム発売まで我慢できなくなりCDショップに駆け込みました。
そしてついに来たアルバム「新呼吸」の発売。
今でも一番思い出深い大好きなアルバムです。
中学の後半は半分不登校になってしんどい思いを抱えながら「でもSOLは聞きたい」「Base Ball Bearの曲が楽しみ」の一心で生きてました。
なんならベボベLOCKsはカセットテープで録音して何度も聞いて元気をもらいながら受験を乗り越えました。
突然の脱退
2016年の春、メンバーだった彼が脱退したという公式からの発表がありました。
好きなバンドのメンバー脱退という経験が無い上に、結構ヤバそうな雰囲気の文章。
正直大学受験とかどうでもよくなりかけたくらいショックでした。
「Base Ball Bear好きだったのになぁ」と過去形でTwitterで呟く他人にすら怒りを覚えてしまうくらい追い込まれました。
なんやかんやあって短い間だけ東京にいたのですが、「日比谷ノンフィクションV」のチケットがまだあると気付き急いで購入しました。
その日比谷ノンフィクションVが初めて行ったBase Ball Bearのライブでした。
高校生になってもライブハウスが怖くて行けなかったあの頃。
でも行けない、行かない内に消えてしまったメンバーの事がトラウマになり、「行ける内に行くべきだ!」と思いました。
理由は正直不純だったと思います。
後から発売された日比谷Vの映像内にお腹を痛めた小出さんの姿があり、メンバーには相当のプレッシャーがあったのではと思います。(これは私の主観であり感想です)
でもライブはめちゃくちゃ楽しかった。
色々なギタリストを呼び行われたライブ。
彼のギターじゃないことに寂しさもありましたが、その瞬間は忘れてしまうくらい夢中になりました。
最後のアンコールでは3人で演奏してくれて「これからのBase Ball Bearを信じよう」と思いました。
ついに来たライブハウス
「信じよう」
そんなことを思っていたのに、「3人だけの演奏のギターロックが聞きたい」という我が儘な自分がいました。
当時の私は「光源」は良さは分かるけども、「4人の音で鳴らしていたロックを3人で鳴らしてほしい」と思ってしまっていました。
そんな時に発売されたEP「ポラリス」。
その中でも衝撃だった「ポラリス」という歌。
「3」に拘った歌詞。
念願の3人によるギターロック。
なのに。
大好きな4人のBase Ball Bearが3人になった事実を3年経ってもまだ受け止められてない上に逃げていた私には強すぎました。
そしてEP「Grape」の発売。
「3人のサインがほしい」というこれまた不純な理由で仙台のライブハウス「darwin」に行きました。
20歳なんてとっくに過ぎた初めてのライブハウス。
怯えてましたが、ファン層も落ち着きがあり過ごしやすかったです。
ライブはもちろん楽しかったです。
「3人でのギターロック」が見れたのがめちゃくちゃ嬉しかったです。
三度目の武道館
それから3年間コロナ禍だったこともあり「DIARY KEY」のアルバムツアーしか行けてなかったのですが、日比谷ノンフィクションIXで三度目の武道館ライブが発表されました。
2度目の武道館をひたすら見ていた私にとって11年の間夢見ていた舞台でライブが見られることに喜びを感じ、すぐチケットを申し込みました。
この11年の間にBase Ball Bearを好きになってくれた中学からの友人は平日だったこともあり私1人で行きました。
久々の新幹線でのライブ遠征。
どんなライブになるんだろう?と考えながら、11月にしてはやけに暑かったことを覚えています。
ライブは今までのライブの中でも特別楽しかった!!
開幕17才からのDIARY KEYは、文化祭で始まったバンドの今を表していてカッコよかったし、ラブマスを3曲目に持ってきてもうクライマックスじゃん!とテンションは最高潮になりました。
GIRL FRIEND~初恋ブロックは胸が苦しくなる贅沢ブロック。
そしてMCからの「ポラリス」。
あんなに受け止めるのに時間がかかった曲なのにこの日はすぅっと染みて。
座って足をバタバタした小出さんを見たり、堀之内さんのターン終わりの恒例になった観客の拍手、関根さんの優しい歌声。
「Base Ball BearはずっとBase Ball Bearだし、私もやっと正真正銘前を向ける」と思えました。
配信音源の「海になりたいpart.3」を聞いた時に、真っ直ぐなギターロックを聞いて「もっと捻ったロックを聞きたい……!」なんて思ってしまったり「3人のロックも好きだけど、彼の穴は埋まらない」なんて思ってしまったことを武道館で後悔しました。
ふるいにかけるバンドだった。
ここまで頑張ってきたのは3人。
支えてくれたファンは宝物。
そんなMCからの最新曲「海になりたいpart.3」からの流れは決意の現れのようで、3人のロックバンドの演奏でした。
アンコールの風来でまたツアーで会おうと約束をし、大好きな夕方ジェネレーション、そしてラストはドライブで締め、紙吹雪が舞う中3人の武道館ライブは幕を閉じました。
終始私はニコニコしてライブを楽しんでいましたが、そのあとのメンバーのインスタやTwitterの更新を見た時、友人に通話でライブの感想を伝えた時にやっと涙が出ました。
脱退したメンバーの未練が6年かけてついになくなった事、3人のBase Ball Bearを認めることは4人時代を否定する事ではない事、今のBase Ball Bearが一番好きだという事、まだまだバンドも私の人生は続く事。
全部あたりまえなのにこのライブで改めて気付けてよかったです。
そして今
ネタバレはしないのですが、2月から始まった「Guitar! Guitar! Drum! Drum! Bass! Bass! 」TOURの東京公演に行きました。
めちゃくちゃ最高だったので行ける人は行った方がいいです。
特に長年のファンの方ならきっとビビります。
新しいファンの方もきっとビビります。
長野公演で友人が初めてBase Ball Bearのライブに行ったのですが、日比谷ノンフィクションXにも行きたくなった!と楽しそうに話してくれて嬉しかったです。
その嬉しさが味わえたのも、今まで活動を続けてくれたBase Ball Bearがいたからだと思います。
12年間というファン歴と考えるとめちゃくちゃ重たい年月なんですけど、それだけずっとファンでいられたのも、Base Ball Bearが頑張ってきたからなんですよね。
私はただ好きになって応援していただけで。
たまにパブサすると最近好きになったツイートとか、YouTubeのコメントでもっと早く知りたかったなどの言葉が見られて勝手に嬉しくなってます。
これからも変化していくBase Ball Bearを変わらず見ていたいです。
今回のツアーの仙台公演にも日比谷Xにも行く予定なので楽しみです!
ずっとBase Ball Bearが大好きだ!