絶対アカン「一本調子」私が他の人のレッスンを聴いて感じたこと。

ある世界的ピアニストの公開レッスンで。。

もう10年以上前になる話ですが。。ず~っと印象に残ってたもので。

ある日の朝刊。

なにげな~く見てみたら。。

世界的ピアニストの横山幸雄さんが、一般の人を対象に公開レッスンをされるという記事を発見。

横山幸雄さんといえば、ショパン国際ピアノコンクールで3位に入賞した人だ。

昔、テレビでリサイタルをしていたのを思い出す。それで横山さんの存在を

知ったんですけど。

え、そんな雲の上の人が、一般の人を対象に公開レッスンなんて、、

私は考えもしなかった。そんなことをしてくれてるなんて。。。

これはなかなか見られるものではないんじゃないか。。

しかも地元!地下鉄ですぐ行ける!!

しかも聴講料2000円!安い!(笑)

これは、値打ちもんじゃないかと思って、その公開レッスンを聴きに行きました(もちろん横山さんの演奏が聴けるんじゃないかという下心満載(笑))

途中から行ったので、全部の人の演奏を聴いたわけではないのですが、みんな難易度の高い曲ばっかりで。

ショパンのスケルツォとか、リストの「ダンテを読んで」とか。。スゲーなと思いながら、ある一人の演奏が気になりました。

その人はショパンの「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」という曲を弾いていたのですが、その方の演奏を聴いてやっと、私が日ごろ先生に言われていたことの意味が分かった気がしました。

「ああ、こういうことか。。」と。

横山さんも、こういっちゃなんですが、う~んどうしようかな、

どうやって説明しようか、といった感じで苦笑いされていたのを

妙に覚えていますね(^^;

私がああ、こういうことか・・と思ったこと。

先生から毎回のように言われていたこと、それは、

「全部おんなじように聞こえる」・・・・

う・・・

(そう言われても、私にはどうすればいいかわからないんですぅ~)

本当に、分からなかった。

・・・・でもまあ、分かったからといって、それで弾けるようになったという事とは全くの別物なんですが(笑)分かったからと言って、はい出来ましたというほど、ピアノは甘くはない。

でもこの一件で、自分のことを客観的に知ることができたというか。

自分の演奏って、こんな風に聞こえてるんだなと。

自分では、一生懸命弾いているつもりなんです。

先生の言われたことを意識しながら、こうかな?こうかな?って。自分の中では、試行錯誤。

その方も、確かにミスタッチとかはなく、本当にスラスラと弾かれていたんです。あんな大曲を。。

でも、なんていうか、「演奏の中身」とでもいうか、そういうところが、希薄な感じが、確かにしたんですよね。。

それが「全部おんなじ音に聞こえる」というところに繋がったんだと思います。

つまり、

「全部おんなじ」=音色、表情に変化がない=一本調子

ということなんですね。。

セリフでいえば、全部棒読み、みたいな。

先生「話すときって、こんな風に(棒読みみたく)しゃべらへんやろ?」

私「は、はい、、、、」

そりゃあ、抑揚もなく、ずっとおんなじ調子で機械みたいな話し方だと、どうしたってヘンですよ、そりゃ。

でもなかなか、自分ではわからないんですよねえ。。

他の人のレッスン風景を見る、聴く、というのも実は

ものすごい勉強になるなと実感。

練習に行き詰まりを感じているときなどは特に、

視点を変えることにつながったり、新鮮な気持ちで練習を

再開できたり。。と、自分の演奏に生かすことができる。

自分の演奏を客観的に聴く、ということにも意識が向くし。(ここは本当に大事!)単純に刺激にもなるし。

・・・・

・・・・・・

いやあ、でも、2000円でこんな公開レッスン&

横山さんの演奏も聞けて、おいしかったなと。改めてしみじみ。

(本人曰く「僕が弾くのはどうかと思うんですけど」←いやいや、みんな

それを楽しみにして来てるんですよ!?と心の中でツッコむ)


何より終始2000円という金額の安さに感動していた私でした(笑)







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