競走馬ルクルトのダート適性と夏至Sについて考える
推し馬ルクルトが、6/11 東京10R 夏至S に出走確定しています。
果たして勝つ可能性はどれほどか。。
なおルクルトは、2023/4/23の東京10R 鎌倉S 3勝C ダート1,400mにおいて初めてダート競馬に臨み、9番人気5着の結果を残しました。ここではそのレースを振り返りながら彼のダート適性についても考えてみようと思います。
■2023/4/23 東京10R 鎌倉S 3勝C ダート1,400m
レースラップ:12.4-10.9-11.3-12.1-12.5-12.4-12.6 1:24.2
テン:4F 46.7 - 3F 34.6 / 上がり:4F 49.6 - 3F 37.5
ルクルト自身の走破タイム 1:24.8、推定上がり3F 36.2から、テン4F 48.6と推定されます。
小倉芝1,200mからの延長ローテだったわけですが、2番枠から五分のスタートを決め道中はイン追走、3,4コーナー通過は10番手で、直線やや外に持ち出しつつ、脚を伸ばして5着入線という内容です。三浦騎手は2番枠から直線入口での進路取りが迷った感があるものの上手く騎乗してくれたと思います。ダートにおいてもやはり追走面で置かれていました。また、ラスト1Fで脚色が鈍ったような印象があり、距離適性は1,200mの方が良さそうだと思いました。一方で内枠から砂を被る展開でもありましたが、そこまで苦にする面は見受けられませんでした。
■ルクルトのダート適性
ここで改めてルクルトのダート適性について、素人なりに血統面からポイントを整理してみようと思います。
以下は、『亀谷敬正の競馬血統辞典』から抜粋。「本質的なダート適性、特にダート短距離適性は低い。加えてダート短距離はキングズベスト産駒が苦手としている”ハイペースでラストが失速する流れ”になりやすいのもダートで好走できない理由のひとつ。キングズベスト産駒はゆったりと道中で追走して直線の根性、気力比べに長けている馬が多い。自分のペースで走れば最後までバテずに走りぬけることができる。ただし、前半で道中のスピードに合わせようと無理に追走させてしまうと一気に失速するのも特徴。ダートは道中の追走ペースも速いので合わない(p.104)」
「キングマンボ系のなかでも特別に米国指向が薄い異質な種牡馬(中略)もしキングズベストも走れる馬場だとしたら、よほどキングマンボ系に有利な馬場だと考えるべきだろう(p.105)」
ということで、ダート適性は非常に低いと思います。ただ1点気になることがありまして、それはキングズベストがキングマンボ系全体の特徴である「母系の特徴を引き出すタイプの種牡馬」であるというところです。ルクルトの母アトランティードは未勝利戦の阪神ダート1,800mを圧勝したものの、その後は目立った活躍できませんでした。その父はCurlin。今までよく調べておりませんでしたが爆、米国ダート中距離でクソ強い競馬をしており、この血が引き出されればあるいは、、と考えてしまいます。2007年のブリーダーズカップクラシックは田んぼの様な不良馬場を4馬身半差の圧勝。
結局のところAKHR的には、好走条件には、少なくともキングマンボ系が好走傾向にある馬場であることは必要なのかな、と。鎌倉Sもフォーヴィスムとライフレッスンズが父キングマンボ系×母父米国系のワンツー(3,4着のウナギノボリ(次走BSイレブン賞も3着好走と安定)、エルバリオ(次走麦秋S1着)の父米国系の馬と接戦を演じれたのもそれが理由と言えそう)。
■2023/6/11 東京10R 夏至S 3勝C ダート1,600m
・東京ダート1,600mがもつ基本レース質は「外枠・先行・短縮」
(・テンに速めに入り、中盤は緩んで、直線入り口から再加速する差し馬有利の流れ)
(・発走地点が芝の外枠が有利で、内枠の馬は位置を取りにくい)
(・ラストは持続力勝負になるので、距離短縮ローテ有利)
⇒ただし重~不良馬場になると、逃げ先行有利で、最内枠の成績は悪い。。
逃げ・先行脚質の馬が5頭と少なく、上級条件ではあるものの、馬場状態を加味すれば前残り狙いで良さそう。やや外枠主導を想定。
◎⑧ギャラクシーナイト
○⑫ヴアーサ
▲⑬スカーレットスカイ
△1⑯ケイアイシェルビー
△2④レオノーレ
△3③タガノエスコート
⑧は前走スタート決めて好位からの抜け出しで2勝Cを勝ち切りました(クビ差2着のヴァーンフリートは6/10の2勝Cを突破)。直線では目標にされて差されそうでしたが抜かせず地力がありました。さらにブリンカー着用策で臨む今回も自身の走りに集中できれば。⑫ヴアーサは先行有利の京都ダート1,400mを差して好走しており、延長ローテで位置を好位取れるならここでは面白そう。あとは外枠先行馬を上位に取ったかたちです。⑩ルージュラテールは初ダートがわからないですがレーン騎手騎乗もあって怖い1頭。
今回の①ルクルトは厳しいと思われますが、鞍上は最上位クラスのルメール騎手(まあ芝長距離に比べればダートマイルであれば騎手の能力差は小さいですが)。前走では「直線で馬が飽きたところがあった」とのコメントを999勝騎手(2023/6/10現在)からいただいています。折り合い名人のルメール騎手が、重馬場想定で不利な最内枠から、いかに長い直線でルクルトを飽きさせないか笑 そのあたりに注目しながら応援したいと思います。
Lemaire Christophe × LECOULTRE , I wish you good luck !