「冬」の中山ダートを攻略したい!

 今週は寒の戻りでクソ寒いみたいです。そんななかレースに臨む競争馬と関係者の方々は敬意しかありませんね。おうちの中でぬくぬくと他力本願な賭け事に臨む、、あまりに恵まれている。。

 1/15は中山ダートに助けられることになりました。自分でいうのもなんですが、予想がわりと上手くいったと思うので、手前味噌ですが中山ダートへのアプローチを書いてみようと思います。タイトルに「冬」と入れているのは、後述しますがこのタイミングで妙味が多いからです。あと、良馬場が前提です笑

 1,200mにしろ1,800mにしろ、基本レース質が【外枠・先行】とシンプルなのがいいですね。テンの速さ比較による隊列・展開は大事。ただ他のコース、条件に比べれば、距離や内外コースなどで複雑に考える必要もありません。
中山ダート1200mの傾向と特徴|血統や枠順
中山ダート1800mの傾向と特徴|血統や枠順


良馬場の「冬」のダート 攻略法

 といっても、実際のところはメシ馬さんの「「絶対に負けたくない! 」から紐解く 穴パターン事典」と立川優馬のさんの「レース質マトリックス 競馬は全て二択である」を読み込んだ結果にすぎないですし、超基本の事柄です。結論から書いて、補足的に先週のレースを振り返ります。

良馬場の「冬」のダート 攻略法

【下級条件】
馬個体の能力評価を優先し、想定するレース質にハマるかどうかを見極めるて本命の馬を決める。基本レース質は外枠・先行で、できるだけ大型馬がよい。求められる能力が真逆の東京コース成績は参考にしない。

【上級条件】馬個体の能力差は小さいことから、よりレース質合致性や血統、騎手などの適性で加点できるかどうかを重視する。

 新馬、未勝利、1勝Cについては、中山ダートに限らずですが、まずは基本の穴パターン①【ハイレベルレース経験】の馬を注目。それに加えて大型馬にも注目。なぜなら、寒くてパサパサに乾いたダートは非常にタフで力が要るから。そして穴パターン⑧【中山替わり】として挙げられるほど、中山コースは主要4場では異質なので、直近10,11月の東京での好走実績は参考にしないことが重要。馬柱的にも妙味があります。

 2勝C以上の上級条件になると、少なくとも2度勝ちあがっているからには能力があり、各馬の能力差の幅は小さいので、ここに様々な観点(中山巧者、血統、騎手など)から加点できる馬に注目します。もちろん下級条件と同様、レース質に合う大型馬も評価します。


case1. 1/14 中山1R 未勝利 ダート1,200m

1/14 中山1R 未勝利 ダート1,200m

ラップ:12.0-10.9-11.7-12.5-12.2-12.7 1:12.0(34.6-37.4)

 ここでの本命◎は⑯レアジーニアス(5番人気2着)でした。馬体重もそこそこある470㎏で、外枠・先行馬に該当します。また、6番人気3着の新馬戦からは実に6頭が勝ち上がっていたので、それなりの能力はあると見立てができました。ついでに休み明けの外枠ヘニーヒューズ産駒であるところも好感でした。立川サロンのコース展望にもその旨書きました。サロンで交流のある田辺コロネ氏は、強い1番人気馬と絡めて大的中されてました。お役に立てていたのでしょうか笑

立川サロンでの忘備録(抜粋)

case2. 1/15 中山1R 未勝利 ダート1,200m

1/15 中山1R 未勝利 ダート1,200m

ラップ:12.0-10.7-11.9-12.6-12.3-13.2 1:12.7(34.6-38.1)

 ここでの本命◎は⑫ドラクロワ(3番人気4着)でした。馬体重488㎏。新馬戦で明らかに距離が長く、2戦目東京1,300mでの先行を経ての更なる短縮で好位からの抜け出しを期待しました。
見解はこちら↓

■中山1R 未勝利 ダート1,200m:レース質▶外枠・先行
 テンに速いのは中枠の⑦ヒャクマンボルトと連闘の⑨ディアナゼロスを筆頭に、外からは⑫ドラクロワ、内目からは初ダートの⑤シャトーボビーあたり。これら4頭が主な先行タイプでミドルペースからの前決着想定。⑦は減量騎手への乗り替わりと前走最内からの枠替わり自体は良いが、⑨に被せられそう。その⑨はこの舞台適性は高いが最後の詰めが甘く、かなり使い込まれている点は気になる。となると本命視したいのは枠の並び良くスムーズな展開が見込めそうな⑫ということに。大型馬で馬の持続力をUPさせるバシュロ騎手騎乗と、ローテから更なる距離短縮がプラスになる公算が高い。⑤は人気も斤量増と内枠が鍵になりそうで、若干過剰人気感が否めない。

2023/1/15 中山ダート予想

 理想通りの先行と直線でもしっかり追ってくれるバシュロ騎手でしたが、道中やや外目だった分の4着の印象。以下には3馬身差つけていてよく頑張りました。勝ち馬④ケンキョは道中イン、直線イン突きの丸田騎手が好騎乗。⑪フェイマスドクター、⑨ディアナゼロスが前で粘るところをアタマ差での差し切り勝ちで、昇級しても同様のパターンで穴を開けそうです。


case3. 1/15 中山2R 未勝利 ダート1,800m

1/15 中山2R 未勝利 ダート1,800m

ラップ:12.9-12.4-12.9-13.1-12.9-12.8-12.6-13.0-13.7 1:56.3(38.2-39.3)

 1番人気の⑧スペシャリスト(1番人気4着)が怪しく映ったのと、本命◎⑥スウィーヴェモワ(6番人気2着、馬体重510㎏)の前走のダッシュ力に注目したことから始まりました。実際のところ⑮ジュタドール(5番人気13着)と迷ったので的中はラッキーな面があります。ただ⑮は連闘のせいかあまりに負け過ぎで、前走くらいは走れると思うのでまだ見限れないかと。
見解はこちら↓

■中山2R 未勝利 ダート1,800m:レース質▶外枠・先行
 2Rも先行馬は5,6頭で前有利であることに重きを置きたい。本命◎⑥スウィーヴェモフ。前走新馬戦は躓きながらも好ダッシュを見せて2番手をキープ。直線で捕まっての3着だったがこの先行力には注目したい。相手には連闘が気になるがレース質に該当する⑮ジュタドール。ハイペース経験が活きそうな①グレイウェザーズが3番手評価。人気の⑧スペシャリストは休み明け代名詞のヘニーヒューズ産駒だが、新馬戦新潟1,800mの超スローペースしか経験しておらずここは怪しく映る。⑩マンマリアーレはダート替わりが功を奏しそうだがこちらも人気で。。

2023/1/15 中山ダート予想

case4. 1/15 中山3R 未勝利 ダート1,800m

  1/15 中山3R 未勝利 ダート1,800m

ラップ:12.9-11.8-13.2-13.1-12.5-12.9-12.9-13.0-13.9 1:56.2(37.9-39.3)

 このレースでは1,2番人気が抜けていて、それは時計面でも一定の評価ができました。本来であればダートでのエピファネイア産駒なんて嫌いたいのですが、未勝利では能力上位。馬券も3着馬によって荒れてくれないかな~という希望的観測で少額のみ。
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■中山3R 未勝利 ダート1,800m:レース質▶内枠・先行
 こちらも先行馬が少ないメンバーだが、持ち時計の抜けている2頭⑥リーゼノアールと⑫セイウンミライズの一騎打ちムード。前有利とみての◎⑥とするが、馬券的には①スイッチオン、④グッドルックス、⑧アーユーレディ、⑬サーブルミラージュ、⑭オボッチャマの3着付で妙味があればといった感じ。

2023/1/15 中山ダート予想

case5. 1/15 中山4R 1勝C ダート1,200m

1/15 中山4R 1勝C ダート1,200m

ラップ:12.0-10.9-11.5-12.1-12.0-12.8 1:11.3(34.4-36.9)

 本命にした◎⑫サバンナチャンス(1番人気1着)は斤量増が鍵だと思っていただけに、好スタートをきって2番手をとれた時点で勝利を手繰り寄せたといえます。終始逃げ馬にプレシャーを与えて4コーナー直線で前を捕らえるお手本のようなレース。
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■中山4R 1勝C ダート1,200m:レース質▶外枠・先行
 強力な徹底先行タイプの馬が不在で、◎⑫サバンナチャンスにチャンス到来な気がするが、前走から斤量+5㎏を克服できるか。道中5番手くらい追走から直線抜け出しを図りたい。相手はオッズ妙味での評価順で、⑧サンフィニティ、⑤コウソクカレン、③クイーンアポーン、②リネンファイト

2023/1/15 中山ダート予想

case6. 1/15 中山8R 2勝C ダート1,800m

1/15 中山8R 2勝C ダート1,800m

ラップ:12.7-11.4-12.9-13.0-12.6-12.6-12.6-12.9-12.8 1:53.5(37.0-38.3)

 ここではまず、やや抜けた1番人気の⑧ヴァーンフリート(1番人気3着)に死角がないかを考えました。5走前の1勝Cがハイレベル(勝ち馬ペイシャエス、2着ヴァレーデラルナ)ですが、4月の稍重馬場であったこと、戦績からは東京ダートの方が良いタイプなのは明らかで、距離延長?のリオンディーズ産駒と、私にとっては危険と判断できました。それよりも本命◎に推した⑮ロスコフ(4番人気1着)に加点材料が多かったのです。中山ダート1,800mで先行しての(1,2,0,0)という安定した成績、レース質に合う外枠、2走前にロードダヴィンチ(前日1/14の3勝Cを圧勝)に0.2秒差、東スポには助手さんの「外目に馬を置いて折り合えるかがポイント」というコメント、ダート短距離以外では安定して上位成績のルメール騎手、すこしだけ暖かい14時頃で、7Rを勝利してそろそろ時差ボケも直った正月明けのルメール騎手、、ここは勝負レースだと思いました。
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■中山8R 2勝C ダート1,800m:レース質▶外枠・先行
 ここも逃げ馬不在で、2走前にロードヴァレンチ(1/14 中山10R アレキサンドライトS 3勝Cを圧勝)の0.2秒差2着だった⑮ロスコフを本命に。調教師コメントで「折り合って運べれば」とのことなので、ダート短距離では推しづらいルメール騎手も、中距離で折り合いを求められれば右に出る者なし。中山コースとも相性抜群。レース質合致となって3番人気想定なら勝負したい。1番人気想定の⑧ヴァーンフリートは大型馬で前走も強いが東京が向くタイプではないかと思う。以下やや間隔が詰まるヘニーヒューズ産駒がどうかも戦績安定の⑩カンピオーネを筆頭に、⑦ブレイクフォースと⑨ローズボウルの差しを警戒。

2023/1/15 中山ダート予想
向こう上面(道中気を抜くところが見受けられたが、ルメール騎手がしっかり鼓舞して追走。このあとも他の馬と適度な距離を保って折り合せている)
3,4コーナー(ロスなくインを通す。1頭分スペースがあることを把握し追い出すタイミングを窺っている)
直線入口(①フルオールが大きく寄れたこともあり⑧ヴァーンフリートも外を回される。着差を考えるとこの不利は非常に大きい。⑮ロスコフは前がぽっかり空く。もっとも余力を残した状態で直線に入った)

 警戒していた⑦ブレイクフォースが差し込んで2着。展開を考えると、最後方からダントツの上がり最速36.9秒の脚(2位がロスコフの37.7)を使っており、相当強い競馬をしています。2勝Cも勝ち上がれそうですし、昇級しても警戒が必要かと。直線入口では恵まれた格好ですが、頑張ってくれたロスコフとルメール騎手に感謝。本当はもっと大勝負すべきだったかもしれないですが、土曜の負けが込んで、安全に複勝強めにしてしまいました。なお、ここでようやくこの週はトントンになりました。。


 以上です。中山ダートに関してはいろいろと運が向いた週ではありますが、結果を出せたのはとても嬉しかったです。なんとか引き続きこのアプローチで回収率プラスを目指したいと思います。1番大事なのはむやみやたらにレースに参加しないこと。プロと称される予想家の方々とは、資金力も予想力も差があるので、なんとか得意条件を増やしていきたいです。

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