バーチャルシンガーとは? ~仮想と現実の狭間で歌うデジタル時代の新たな音楽革命~
皆さんこんにちは! AKAGIテクログ筆者のAKAGIです!
Youtubeなどの動画配信サービスや、Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスなどで音楽を探していると、歌い手の説明に「バーチャルシンガー」という表記がされていることがあります。ここで「ん?バーチャルシンガーってなに?」「VTuberとは違うの?」のような疑問が浮かんでくる人もいるでしょう。それでは今回は「バーチャルシンガー」について紹介と解説をしていきたいと思います!
「バーチャルシンガー」 直訳するなら 「仮想上の歌い手」
バーチャル(仮想の)シンガー(歌手、歌い手)ということで簡単に訳すと仮想上の歌い手ということになります。この仮想上の歌い手ですが、合成音声の歌か、本物の人の歌なのかは関係ありません。これについては後ほど解説します。
元々は「初音ミク」などの歌声合成ソフトのキャラクターを指す言葉だった
「バーチャルシンガー」という言葉の歴史を辿ると元々は歌声合成ソフトのキャラクターを指す言葉でした。「初音ミク」は、2007年にクリプトン・フューチャー・メディアが開発したVOCALOIDと呼ばれる歌声合成ソフトウェアのキャラクターとしてデビューしました。同社の有名なバーチャルシンガーとして「鏡音リン・レン」「巡音ルカ」「MEIKO」「KAITO」などが挙げられます。
しかし、初音ミクがバーチャルシンガーと呼ばれることは少なく、発売当初は様々な呼ばれ方をしていました。また、初音ミクはVOCALOIDという歌声合成ソフトウェアの一つであり、この「ボーカロイド」という言葉が一般受けしたことで、初音ミク = ボーカロイドという認識が広まりました。このことにより、初音ミクたちが歌う曲は「ボーカロイド」と称されるようになりました。
バーチャルシンガーは機械合成された歌か実際の人物の歌かは関係ない
2016年、実物の人ではなく、アバターを使って動画配信をするYoutuber、「キズナアイ」がバーチャルユーチューバー(通称VTuber)として自称世界初のVTuberとして活動を開始し話題となりました。その後、2018年にYoutubeで活動を開始したVTuberの「YuNi」が「世界初のバーチャルシンガー」を自称しており、歌ってみたやオリジナル曲を配信しています。これによりバーチャルシンガーはアバターなどのキャラクターを名義にした歌い手のことという認識が広まりました。
拡大するバーチャルシンガーという位置付け
上記のように「YuNi」がバーチャルシンガーという言葉を使い始めたことをきっかけに、他のVTuberたちもバーチャルシンガーという位置付けで活動するようになります。中でも2018年に「KAMITSUBAKI STUDIO」から当時14歳という若さでデビューした「花譜(KAF)」が唯一無二の歌声と世界観を持つアーティストとして人気を博しました。
AKAGIメモ:
バーチャルシンガーだからこそできる実写の映像に3Dアバターを合成するAR(拡張現実)の技術を取り入れて作られたミュージックビデオ。今までのMVはフルCGだったり、イラストアニメーションが多かったが、ARを使うという発想がすごい。また、通常MVはカメラを固定してブレない映像を撮るのに対して、このMVではずっと手振れ(恐らく手振れのエフェクト)があり自然に映るように工夫され、現実にないアバターを上手く溶け込ませててると感じた。
「KAMITSUBAKI STUDIO」は所属する5人のバーチャルシンガーが集まったバーチャルアーティストグループの「V.W.P」や「バーチャルラップシンガー」「バーチャルダークシンガー」「バーチャルロックシンガー」という言葉も使っています。この先バーチャルシンガーから派生して新しいジャンルが生まれたら面白いですね。
AKAGIメモ:
このMVを見て思ったことは、とにかくCGの完成度が高いこと。フルCGでありながら、細かい所のパーツや汚れなどがきちんと表現されていて作りこまれている。
バーチャルシンガーの今後
それではバーチャルシンガーの今後を簡単に考えていきましょう。
バーチャルシンガーは環境が整えば誰でも始めることができ、インターネットを介して多くの人に自分の歌を届けることができます。また、バーチャルコンテンツが普及すれば、これからの新しいエンターテインメントになりうることができるでしょう。仮想空間上でライブを開いたり、ゲームやテレビなどに出演する日が来るかもしれません。ただバーチャル産業はまだ発展途上なのでこれからの新しい発明などにも注目していきましょう。
というわけで今回は「バーチャルシンガー」について解説しました。
このようにAKAGIテクログでは新しいテクノロジーやホットな話題についての紹介や解説を皆さんに共有していく記事を制作しています。興味があればぜひ他の記事も読んでみてください!
それではまた次回お会いしましょう!
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