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Travis Live "The Invisible Band" at EX THEATER ROPPONGI, Oct 2022

2年前の秋、Travisのライブに参加した。コロナ禍になって初めて参加したライブで、とにかく緊張しながら会場におもむいたことを覚えている。結果、何週間経っても健康なままで、ただただ楽しい時間を過ごすことができたのだった。

2001年に発売されたアルバム『The Invisible Band』の20周年を記念したツアー。セットリストは下記リンクなどたくさん情報があふれているのでお借りします。

この時期はとにかく人混みを避けねば…と思っており、少しでも空いている後方に陣取る。Vo/GのFranだけが一切見えなくなってしまったのだが、歌声もギターも聴こえるから十分なのだ。

披露された楽曲はもどれもすばらしかった。私が彼らを知ったのはおよそ10年ほど前。コアなファンの方々からしてみれば、にわかもいいところだとは思うのだけれど、この世を去る前にライブに行ってみたいバンドの一つだったこともあり、感慨深いものがあった。ツラい満員電車で聴いていた曲ばかりが目の前で歌われ、演奏されているのだから。

なぜ今になってこんなに前の出来事を書こうとしたのかというと、スマホから当時のメモが出てきたのだ。記憶とは本当に残酷なもので、そこに書かれていた詳細を私は何一つ思い出せない。

ただ、あの日が楽しかったことだけはいつまでも覚えていて、それだけで生きていけることもある。忙殺されるとそういう思い出が存在していたことまで消えてしまうので、思い出すきっかけになるように個人的な備忘録も兼ねて残しておこうと思ったのでした。メモはMCばかりです。内容も大意です。聞き間違いも多いはず。すみません。

◆MCメモ(特記がなければ発言はFran)

Sing
・空手を習っていた。日本語もまだ勉強している。次に来るときはペラペラかも。日本語の曲も作っちゃうかもね。まだ内緒ね。(お茶目)
・「Singって日本語で何て言うの?」「(客席)歌う!」「歌う?じゃあこの曲は”歌う~”ってなるんだ。”歌う~♪”」(サビに"Sing"という歌詞が出てきます)

Dear Diary
今も日記をつけている。日記に捧ぐ歌。

Side
自分は”こちら側”、あの人は”向こう側”と思う人もいるかもしれないけど、どっち側とかはないんだよ。みんな全部同じ。そういう曲です。

The Cage
若い頃、好きな子と別れてすごく悲しかったことがあった。母親に話したら「鳥かごから出ていったようなものなんだから、開けたままにしておいたら?(戻ってくるかもよ)」って言われたんだけど、結局戻って来なかったんだよね…

Why Does It Rain On Me?(アルバム『The Man Who』より)
・ここ数日ずっと雨だよね。ごめん、僕のせいで…(と、客席はここで次の曲を察してざわつく)
・知ってる人もいると思うけど、Travisのライブの習わしでね、サビのところでジャンプしてね。明日の朝、筋肉痛で動けなかったら僕らのせいということで。
・2階席にも起立を促す。(みんな立ってくれたようで、"Yes! Yes!"って楽しそうにされているのがとてもよかった)(サビのジャンプ、とても楽しい)

Writing To Reach You(アルバム『The Man Who』より)
・いい曲だよね…でもごめん、このイントロのフレーズ、パクちゃったんだ…wonderwallに似てるでしょ? 向こうもそれ知ってる。
・というMCから始まり、途中で本家を一節歌ってくれるというサービスも。
※この曲のイントロは(結果的に)Oasisの"wonderwall"のオマージュとして作られたという逸話があります。

Indefinitely
・昔、カヌーで滝に突っ込みそうになって死にかけたという(今となっては)小話。「カヌーって、わかる?」と説明してくれる。カヌーの説明を真摯に聞く客席。優しい世界。
・若い頃は死にたくないってみんな思う。そのときは必ずやってくるんだけど。そういう思いで作った曲。

The Humpty Dumpty Love Song
Franの友人が作った曲。とても才能のある人だったが、昨年(2021年)他界。この曲は失ってからその大切さに気付くという曲。大切な人を失ってしまった方へ捧げます。

Selfish Jean(アルバム『The Boy With No Name』より)
大好きな曲なので聞けてよかった!(私が)

その他の幕間
・あんなもの(新型コロナ)のせいで日本には長いこと来られなかったけど、あんまりそんな気がしない。
・One, Two, Three, Four...とカウントを取ってから、「あ!いち、に、さん、し!」と言い直すサービス精神。
・観客の女性から名前を呼ばれるメンバーのみなさん。「嬉しい…!お母さんかな?」「いや、元カノでは?」「でも冗談でなく、本当にTravisはファンのみんなもまとめて一つの大きなバンドだと思ってる」
・AC/DCのカバー曲をめちゃくちゃ楽しそうに演奏するTravis。
・アルバム作ってまた来ます!