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治療家の想いは必ず患者さんに伝わる(ある脊椎損傷の患者さんの回復)

このリリースするという 新しくできるようになった 施術

いろいろ 驚くことが 起きています

なぜ そのような効果が起きたのか?
わからないまま であることが多いのですが・・・

それでも 何かが 確実に 起きるのです

半年間の盛岡での修業期間中

私が働く施設にて 集中的に施術を行った方がいます

あまり詳しく説明するわけにはいかないので 省略すること ご容赦ください

脊椎には 重要な神経が通っていることはご存じですか?

例えば首の骨を骨折した方が 首から下が動かなくなったりします

あの初代のスーパーマンを演じたクリストファーリーブも落馬事故で そのようなお体になったことは有名です

私が施術をしたその方は
腰から下の部分は ある程度力が入るのですが
脊椎の骨折などの影響で 神経がうまくつながっていません

つかまり立ちは できますが ステップをすることが 難しい状態でした

力がうまく入らないことも その理由ではあるのですが

腰から下が痺れていて 感覚がうまく 感じることができないのです

感覚が無いと うまく体を動かすことができなくなるのです

立った姿勢から座り込む時も お尻が落っこちてしまうような座り方になっていました
足の力を滑らかに動かすことが難しいのです
感覚障害がある人独特の動きになっていました

当然車いす生活です
トイレでも 下衣の上げ下げは
見守り もしくは 軽い介助が必要な状態でした

高齢の方であり それ以上の回復は 絶望的と言われていました

・・・

ところがですね

約半年たった現在は トイレ動作は 自立しています

座る動作もとても滑らかです

リハビリでは 歩行器を使用して 歩行訓練をすることさえ可能です

歩行器無しでも 軽い介助で数m歩行することもができつつあります

「すごいですね!
 まさか リハビリでそこまで回復するとは思っていませんでした!」

と 同じ職場の介護士さんから言っていただけることが あります
患者さんご本人も 大変感謝していただいております

が・・・

なぜ 良くなったのか・・・

実は わかっていません

それをここに 正直に 告白いたします 笑

理学療法士の私にとっては とっても 気持ちが悪い状態です 笑

「なぜでしょう ありがとうございます 最近痺れも あんまり気にならなくなったんですよ
 歩く訓練の時も 自分の足が 地面を踏んでいる感覚とか 自分の体重が乗っている感覚が ちょっと わかるんですよね」

と その方に言っていただけるので

大変うれしいのですが・・・

理学療法士の私は 頭の中が 何が何だか チンプンカンプンです

でも 整体師の私は ガッツポーズ 決めております 笑

不思議ですよね
リリース という技術は 本当にすごいです

フィジカルリーディングと 言いますが
以前記載しましたように
私は 患者さんの身体が訴えることを 聞き その通りに 施術をしています

その方の施術も このフィジカルリーディングをして行っていました

ただですね・・・

うまく その声を聞くことができない患者さんも います

まだ 私の 修行が足りないのでしょう

ただ この患者さんの場合は
不思議なくらい お体が訴えることが よく 伝わってくるのです

相性が良いのかもしれません

あとは その通りに 施術を展開するだけです

そして いつの間にか 上記のような 結果になっていたのです

~~~

勘違いしないでいただきたいのは

私の施術の技術について 何か誇るようなことを
言いたいのではないのです

私は実は その患者さんは

本来 歩行訓練ができるくらい 回復する能力がおありだった
潜在能力が 実はあった

のではないかと 疑っています

私の施術は そのきっかけでしかなかった
とも 思っています

では なぜ その能力が発揮することができなかったのか?

私の前のリハビリ担当者の言葉を 思い出します

「ご自分の 障害を受容してもらうことが ちょっと大変な方です」

と 言っていました

つまり こういうことです

「もう回復することはできない でも本人はまだ回復すると思っている 困ったものだ」
と 思いながらリハビリをしていた ということです

リハビリを提供する といいながら 毎回毎回

「あなたは もう良くならない もう良くならない
 なんどでも言います もう良くならない
 はやく 諦めて おとなしく介護を受けて」

と 念を送っていたようなものですね

恐ろしいことです 

でも そういう リハビリは 現実に存在しています

いろいろな病院で 施設で たくさん たくさん

・・・

患者さん自身が 諦めてしまうことはあるでしょう

でも 患者さんを諦めさせるリハビリは どうだろうか?
と 正直思います

患者さんが 前を向いていても
諦めて立ち止まっても
そしてまた 前を向いて走り出しても

いつも そばで 寄り添っている

時に 悩みを聞き 時に 励ます

そういう 存在が

本来のリハビリ専門職の在り方

治療家の在り方なのだと

私は信じています

「それで いいんだよ」

と 歩行器歩行訓練をする その方のお体が 私にささやいてくれている

そんな 気がします

私が身につけつつある この リリースという技術は

その 自己回復のスイッチを入れるもの なのかもしれません

そんなことを考えた 少し寒い夕方でした

お話は以上です

あなたが 今以上に幸福でありますように

ありがとうございました

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