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高次の存在にゆだねる|ある認知症高齢者の捜索にて
あるグループホームにて
利用者さんが施設を抜け出し(離設といいます)
どこへ行ったのか分からない
という 事態が生じました
偶然のご縁があり
私もその捜索を行うことになりました
しかし
どうも 最近ご利用されたばかりの方なのか(?)
顔写真がない
わかるのは
お名前だけ
という状態でした
車の多い通りもあり 大変心配な状況なのですが
歩いていける道の 選択肢が 多い・・・
どこを どう 探せばいいのか 皆目見当がつかない・・・
という 状態でした
「名前を呼ばれれば
自分の名前を呼ばれたことは
お分かりになる」
とのこと
これは ありがたい情報です
人海戦術
みんなで協力です
その方のお名前を忘れないように
小さな声で お名前を復唱しながら
私も捜索に乗り出しました
ここで 私は
ひとつの試み
をしてみようと 思いました
~~~
私が クライアント様を 施術(リリース)するとき
「腰の痛みを治したい」
「肩のコリをとりたい」
というような
意図
を 極力排除します
ひたすら クライアント様の
お体が訴える声
に 自分の感覚を集中させ
それに こたえるように リリースを行います
私が 身につけようと 日々努力している施術は そういうものなのです
まだまだ 修行中のレベルではありますが
この施術を 信頼しています
私は この施術の考え方を
今回の捜索に 応用してみようと 思いました
どういうことかと 申しますと
「探そう 見つけよう」という
意図
を
排除するのです
ちなみに 「探そうとしない 見つけようとしない」も
意図
になりますので
わかりづらいですよね?笑
見つけること自体は もちろん 放棄していません
”自分”
が見つけることを 放棄するのです
そもそも 私は 探し物が苦手です
目の前に置かれている醤油を 一生懸命探すタイプです
典型的な 男性脳 の持ち主ですので 笑
探し物は 苦手です
「自分が見つけようとしても 絶対見つけられないだろうな!」
という 謎の自信 だけが持っていました笑
そういうこともあり
いつも 施術でお世話になっている
「高次の存在の方」
に お願いし
委ねようと
そう 思うことにしました
『私が 見つけることになっているのであれば
そのように 導いてください
私の内面を 施術の時のように
誘導してください
私は その誘導される感覚に 集中します 従います』
と 自分をある状態に入れて
高次の存在の方に 依頼しました
こういうやり取りを 施術の時もやっておりますので
いつもの存在の方に
いつものように お願いするだけでした
~~~
私の服装は ポロシャツにスラックスですが
名札も下げておりますので
何となく 福祉系のスタッフ のように見えると思います
私の内面に導かれるまま 歩いていますと
車の交通量の多い道を 歩いていました
ある車が 私とすれ違う時
運転されている女性が
何となく 私を見て
何となく 何かを言いたそうな 表情をされてました
ひょっとしたら 少し心配な気持ちを抱かせるような 高齢の方を
この女性は 見かけたのかもしれない・・・
そう思えば
私が歩いている 方向は 間違っていない気がします
よし
と 思い 歩み続けました
しばらく歩くと
あるお店が 目に入りました
私の内面が そこに 引かれるように 感じます
引かれる力は それほど 強くは無かったのは まだまだ 私の修行不足なのでしょう笑
それでも その感覚に従って そのお店に入りました
入った瞬間
店員さんが
あ!
という 表情で 私を見つめます
この段階で 私は捜索が成功したと 直感しました
その店員さんへ 近づいていきますと
「あの方でしょうかね?」
と ある高齢者を 指さされます
覚えていたお名前を 読んでみました
驚いたように こちらを向いてくれました
探していた方でした
家に帰る途中で 何かお土産になるようなものをと思い 立ち寄ったと
笑顔で教えてくれました
店員の方が来られ 少し様子がおかしいように思ったので 注意してみていた とのことでした
いや ご無事で 何よりでした
その方と しばらく 一緒に行動を共にし
施設へ戻ることが できました
~~~
何か 難しいことを 行わないといけないことって ありますよね
これまでの私は これまでの経験や知識を総動員して
脳みそが熱くなるくらい がんばる
何とか事態を打開するために 戦う
そんな 昭和な男でした
ですが 最近は
難しければ難しい 課題ほど
高次の存在の方に 委任します
信頼し
自分の 感覚を 大きく広げます
なるべく 意図 が 行為に入らないように注意します
そのやり方の方が
結局 良い結果
無理のない結果に
導かれる気がしてきています
まだ 始めたばかりですが
続けていってみようと思います
~~~
なんだか 不思議な話になってしまいました 笑
エンタメ的に 楽しんでいただければ幸いです
なお このエピソードは 本日のことではありません
また 一部事実を改変しております ご了承ください
ここまで 私の言葉にお付き合いいただいたあなたに
今以上の幸福が訪れますように
お祈りさせてください
ありがとうございました
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