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祭りの日に夜一時間外に出て鉛筆キャップ一つ買って帰った話

はじめに

 この記事は先日友達とご飯を食べに出かけたときの話をエピソード形式で綴っています。3,4分で読めると思うのでぜひ楽しんでください。




 その日は、小学校のころからの友達と、3人で回転寿司に行く予定でした。「日曜日の6~7時空いてる?」くらいのアバウトな約束だったため、とりあえず6時前に現地に向かいました。秋祭りの時期なので、遠くにお囃子が響いていました。

 6時を過ぎてもなかなか友達は現れず、また追加の連絡が来る気配もないので、5分頃集合場所について確認のメッセージを送りました。
 10分を過ぎたころ、連絡が返ってきました。集合場所は現地で間違いないようです。また、その会話の中で集合時間についても話され、7時と決まりました。

 もともと、自分が集合時間を確認しなかったのが悪かったし、こうなることもある程度は想定していたので、多少楽しみが遠ざかった残念さはありましたが、それほど気にはしていませんでした。
 
 一度家に戻り、出直そうかと考えましたが、しかし、祭りの交通規制がありおそらく家に戻れないことを思い出し、また夜の秋風の中で小一時間待つのもあれなので、近くの文房具屋で時間まで時間をつぶすことにしました。


 店はすいていました。地域はお祭りの中、さらに夜なので、わざわざ文房具屋を訪れる人はめったにいないでしょう。
 何か足りないものあったかなーと、考えながら適当に店内を歩き、商品を見ていました。

  店内には鉛筆やペンなどの筆記具からファイルなどの事務・収納用品、それから子供向けのハンカチやおもちゃなどいろいろ置いてありました。
 その中で、ふと面白そうなものを見つけました。同じ商品のキャップなら複数くっつけられるという鉛筆キャップです。

 筆箱の中でそれぞれバラバラにならず、またまとめて取り出しやすいっ仕組みです。とても興味深い、アイディア商品だなと思いました。




履歴より抜粋

 半頃、あまりに暇で、ふとスマホのメッセージを見たときこのようなメッセージが届いていました。
 唖然とし、少し笑ってしまいました。斜め上の事情による延期だったからです。
 
 事情はとしては仕方ないですし、すでにもう一人も返信をしていたので、同様に返信し、お大事にと伝えました。

 さて、もう店で待つ理由はなくなりました。何も買わず店を出るのはどうかと思ったので、少し気になった面白そうな鉛筆キャップを買って外に出ました。


 交通規制を考慮し、あまり主要ではない裏道を使って帰ることにしました。道を見ると、屋台が練り歩いた白い跡が見えます。

 家までもう少しのところで、棒状の赤い光が見えました。
 そう、交通規制に引っかかったのです。もう屋台は過ぎ去った頃だろうと思っていましたが、まだ居たようです。家前が封鎖されているので迂回できず、仕方ないので通れるようになるまでの目安を聞いて、少し引き返して待つことにしました。

 一方には住宅があり、もう一方は荒れ地で行き止まり。さらに川と山に囲まれた""自然豊かな""場所で待つことになりました。光が、住宅から漏れ出る光と一本の街灯くらいしかないのもあり、少し不気味でさびれた雰囲気のする場所でした。前日まで暑かったのに、その時の夜風はやけに寒く感じました。

 20分たったころ、ようやく家へ入れました。友達とご飯を食べに家を出たら、体が冷え、おなかがすいた状態で家に帰ってくるなんていったい誰が予想できたでしょう。


終わりに

 最後まで読んでいただきありがとうございます。
 今後少しずつ更新していくので、楽しんでいただけたならば、いいねやフォローしてくださるとうれしいです。


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