竹田の姫だるま
「竹田の姫だるま」が手に入った。やはり願えば叶うもの。
以前から竹田に仕事で行くたびに商店街を探して歩いた。ネットでも見つからない。人伝てに聞くともう何年も予約でいっぱいとか。いつか出会えればと願っていた。
府内五番街を昼呑み会の帰りに歩いていたら、古い陶器屋さんの奥にニ体が可愛らしく並んでいた。こんなに近くにあったなんて、酔っているのではないか。6,600円。店主らしいおばあさんが丁寧に包んでくれた。
本棚の上に置いたら、途端に部屋が明るくなった。目も口も優しい。松竹梅の模様の赤い着物。「おきあがりこぼし」になっていて押せば小さな音がして揺れる。
少し右肩上がり。意識して作っているのか、たまたまそうなったのか。工業製品ではないのだから当たり前か。
いつか老人ホームに行く時が来たらこれも持っていこう。