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公開講座で絵を習う

 ものをじっくり見る習慣がなくなっているので、絵でも描いてみようと、たまたま見つけた大分県立芸術短期大学の公開講座に通い始めた。講座は一日5時間、昼食持参。県美展に出す作品を仕上げている人、暇つぶし風の高齢画家、美大を目指している青年など10人ほどが通って来る。
 私は、初心者なので、とりあえずデッサンからと、コップやリンゴをB6鉛筆で描く。先生が輪郭の取り方、影の描き方などポイントをアドバイスしてくれる。
 リンゴをこんなに眺めたことはない。形状、色、匂い、陰影を一日中凝視する。

 以前、お付き合いしていた印刷所の提案が急におしゃれになったので、良くなったね褒めたら、芸短大の卒業生が入ったのでと嬉しそうだった。
 私のフルートの先生も芸短大の卒業生。音楽教室も経営していて、地元の音楽家に発表の場を提供している。田舎の街にいても音楽や美術に触れる機会が多いのは、たぶん大分県立芸術短大があるからだろう。
 あのリリーフランキーさんも付属高校の卒業生だ。陰ながら活躍を見守っている。
 隣の席の美大志望青年が、鉛筆の削り方やスマホで白黒写真を撮ったら影がよく見えるよとかアドバイスしてくれた。お出かけはするものだ。

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