見出し画像

自分診断ブースの謎解き~白黒の意味~


 ブースに入るとYES/NOチャートがあり、自分はどのタイプか診断できるようになっていて、天井には白と黒のパネルが裏表に貼ってあり、天井からぶら下がっています。

 今日は、この自分診断ブースの展示の工夫の謎解きをしたいと思います。


 黒のパネルには「環境整備を始めた時の気持ち」だったり「環境整備を始めたあけの保育園での保育に初めて携わった時の気持ち」を書きました。
 白のパネルには「今の気持ち」を書き、職員の気持ちの変化や過程がわかるようになっています。

 しかし、ブース内に入ると黒いパネルしか見えません。 




 そして、ある程度進んで振り返ると、白のパネルが見えるようにしています。


なぜこんな展示にしたのか?



 それは、ブースのテーマが関係しています。
 「自分を知って、人と出会う」。


 環境整備を始めた5年前を振り返ると、黒のパネルにもあるように
「トラブル続きで人間関係が怖い」「ピリピリざわざわしている」と感じる大人もいて、表面上は上手くいっているように見えても、けして人間関係が良好と言える状態ではありませんでした。

 しかし、環境整備を進めていくにあたり、あけの保育園が一番変わったと言っていいものは、「大人の視点の変化」でした。

 それはなぜか?
 その答えは「自分を知ったから」ということが大きく関係しているように感じます。


 自分を知ったからこそ、相手のことも尊重できるようになりました。


 自分が何が好きで、何が心地よいのかという感覚は、相手にだってあるはず…
 逆に、何が嫌で、何が居心地が悪いのかという感覚も相手は持っているはず…
 あけの保育園は環境整備を始めてから様々なワークショップなどを通して、自分や相手のことを知る機会があり、こうした大人の気持ちの変化が大きくありました。

 その過程や気持ちの変化、戸惑いなども展示で表せないか。
 その結果が、このような展示の仕方になったのです。


 『始めた時はこんな気持ち(黒いパネル)だったけど、自分を少しずつ知りながら前に進んでいき(YES/ NOチャート)、振り返ると、自分を知ったことで相手を尊重できるようになった今(白いパネル)がある。』

 これを展示の工夫で表現した自分診断ブースでした。




次回は7月25日(火)内容はまだ未定です。