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子どもたちに残すなら 学校の真実

悩みを抱える若者が、絶対に知っておくべき学校の真実がある。

『不登校の権利』
学校に行きたくない、ということはないだろうか。

学校は嫌いだ。
とっくに理解している勉強を、
延々聞かされてぼけっと過ごす。
あげく、一番前の席に座らされ、
内職もできない。

一度、授業がつまらない、と言うと、
先生に小突かれた。

家に帰ると、
もう学校には行かない。勉強は家でやる。
と、宣言した。


他の子ども達より早く社会に出るのか?
父親が言う。

どういうことだ?

父が続ける。
学校には行かなくてもいい。
これを聞いても行く気になれないなら、
学校はおまえに必要ないはずだ。

だが、学校とは、
同じ空間にいる人間とうまくやっていくとか、
嫌いな奴をうまくかわすとか。
まだまだ幼い考えの子ども達が、
実績を作るために、
手取り足取り教えてくれる場所だ。

学校にさえ行けば、
先生達がお前の社会的な信用を
勝手に作ってくれるんだ。

うまくいけば、
心を通わせる一生の友達だってみつかる。
まわりの大人に守られながら、
楽に20年近くを過ごせる場所だ。
あるいは、
大人だって、いい奴ばかりじゃないことを
学べる場だ。

でも、社会に出たらそうはいかない。
多くの人間が、建前で武装している。
耳障りのいいことを言う奴は、
大抵、自分の利益しか考えてない。
耳障りの悪いことを言う奴は、
大抵、いやなやつだ。

ほんのひと握りの信頼できる人間を
社会に出て探すのは、
海に落とした耳飾りを見つけるくらい難しい。

社会に属するには、覚悟がいる。
いつ、何が身に起こるか分からない。

安定して学校へ行き、
あたたかいご飯とお風呂が準備された
安全な世界なんて、
努力と奇跡の上で成り立っている世界だ。

学校さえ行っていれば、
何もしなくとも、知り合いを増やせる。
いつでも助けてくれる友達を一人でも増やせば、
本当の試練に、沢山の解決策を持つことができる。

人生には、
もう、立ち直れないかもしれないと
思う瞬間が、やってくる。
人生100年時代なら、尚更だ。

もし、お前が、
積極的に外に出て学び、
沢山のいい人間と出会うと約束し、
社会へ飛び出していきたいなら、
学校に行かない理由は
行きたくないというだけで十分だ。


そうか。
どうしても、やめたいんだな。

自分の意見を持っているお前は
もう、一人前だ。
学校は、辞めなさい。

父さんに話してくれて、ありがとう。
お前が立派に育ってくれて、嬉しいよ。




さて。
せめてもの情けだ。
明日の家賃からは、日割りで計算してあげよう。
来月からは、5000円のお支払いでございます。
食費、光熱費は、月末請求だ。


ありがとう。
父さん、今月の小遣い厳しかったんだ。
立派に育ってくれて、嬉しいよ。

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