あなたの筋力は大丈夫ですか?|握力測定のススメ
あなたの筋力は大丈夫ですか?
「筋力って何?」
「何を基準に筋力が大丈夫なのかわからない」
と思われる方はきっと少なくないはずです。
このnoteでは、筋力を簡単に測る方法と、筋力と長寿の関係性についてお話しようと思います。
まず筋力とは
簡単にいうと、”筋肉により発揮される力のこと”を筋力と呼びます。身体にはたくさんの筋肉があり、それによって発揮されるたくさんの筋力がありますが、、、
このnoteの主役は、全身の総合的な筋力と関連があることが多くの研究で明らかになっている「握力」です。
握力は、その名の通り、物を握るときに発揮される力のこと。主に前腕部と上腕部の上半身の筋によって力が発揮されています。
高齢者の握力測定の意義
次に、その握力を測定する意義・メリットについて説明します。
握力は、33 ∼34歳でピークになって、厚生労働省研究班によると「握力の経年低下が大きいほど総死亡、循環器死亡、およびその他の死亡リスクが有意に上昇」するなど、多くの研究で、握力と疾病リスクが関連していることが明らかになっています。
定期的に握力を測定することで、維持または緩やかに低下していれば、加齢減少とみることができますが、短期間に明らかに大きく低下している場合は、筋力を含めた全身の体力向上が必要と考えられます。
また、簡便かつ安全に測定ができることも握力測定をおすすめする理由の一つ。さらに、握力は下肢の筋力やその他多くの部位の筋力と相関関係が高いため、全身の筋力の程度を知るための指標としても活用できます。
自分の握力を定期的に測定することで、病気のリスクを知り、対策を打つことができるので、結果として健康長寿へと近づきます。
筋力を鍛えることのメリット
他にも、握力などの筋力を鍛えることのメリットを3つ紹介します。
①介護予防につながる!
加齢に伴い筋肉が衰えるサルコペニア、加齢による虚弱によって介護が必要となるフレイル、運動器の疾患により日常生活に支障をきたすロコモティブシンドロームは、適切な筋力トレーニングを行い、筋力の向上、筋肉量の増加を促すことが予防、改善に有効です。
②あらゆる病気の予防につながる!
適切な筋力トレーニングは、インスリン抵抗性、糖代謝を改善し、糖代謝異常の予防が期待できること、脂質代謝の改善が期待できること、適切な負荷での筋力トレーニングを行うことで血圧や血管への良い影響が期待できること、食事と持久性トレーニングとの組み合わせでメタボリックシンドロームの改善が期待できることが示唆されています。
③毎日の生活が楽になる!
適切な筋力トレーニングを行うことで、筋力増強の効果が得られます。身体を支える抗重力筋の筋力増強により姿勢保持能力の向上、転倒予防、移動能力の向上を図ることができ、生活の質が向上します。
筋力増強により生活の質の改善を目指そう!
今回は筋力を鍛えることのメリットから、定期的な握力測定を通じて、健康長寿を目指していく方法をお伝えしました。
自分の筋力が十分かどうかを知る一つの方法として、握力測定があります。
最近自分の体力に自信が持てないという方がいましたら、ぜひ一度握力測定を通じて、客観的に自分の筋力状態を見つめ直してみてはいかがでしょうか?
自然療法センターでは、あなたの握力検査結果に応じて、適切な対応のアドバイスをしております。
ぜひお気軽にご連絡ください。