ストラックの口唇でのペンの持ち方

表情に関連する筋肉の活動が人の情動に与える影響についての研究のなかでも有名なのがアメリカの心理学者ストラックらの「身体に障害を持つ人の質問紙記入における困難を明らかにする研究」というものがあって、参加者に
1・口唇を突き出して口唇でペンを持つ(笑みの抑制)
2・口唇をペンにつけず前歯だけでペンをくわえる(笑みの促進)
いずれかをしながら質問紙に回答して
その後漫画本を読んでもらい、客観的に漫画のおかしさの程度と漫画を読んで感じた面白ろさを評価してもらった結果漫画に対する客観的な評価に差はなかったが、
2グループの方が、1グループに比べ漫画をより面白く感じたこと。
2のグループでは、実験前に比較し漫画の面白ろさへの感情が大きく上がったことが報告されていた。
筋肉をコントロールすることで情動をコントロールしやすくできるようになるという観点を持って笑いに関連する筋肉をひとつ挙げると口角を上に上げる大頬骨筋がある。
末梢の生理学的反応が情動に与える影響
つまり情動が感情表出に影響を与えるということ
人は楽しいから笑う
それを意識的に筋肉を動かすことで
人は笑うから楽しい
という情動を作れるのだと思う。

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