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私は、日本酒が飲みたかった

今日3月8日は、「国際女性デー」。
ツイッターでも関連記事を目にした日。

だから、というわけでもないけど
こんなときだから、先日もやっとした話を。

先週末は両親を連れて
一泊二日の温泉旅行へ行ったのですが
そこでのお話。

泊まった宿は夕食を、
併設したダイニングレストランでいただく形式だったのですが、
そこで渡されたメニューがこちら。

「男性には、日本酒飲み比べセットが
女性には、甘い果実酒がオススメですよ」

笑顔の店員さんがニコニコと勧めてくる。
なんてことない日常の一コマだし、
なんの悪意もない話。

とはいえ、やはりモヤモヤする。

男性だって「ふんわりいちご酒ロック」を飲みたい人いるだろうし、
女性でも日本酒を飲み比べしたい人がいるだろうに。
私は、日本酒を飲みたかったので
まさに「利き酒セット」を頼みたい気分だった。
でもそう言われたら、頼みづらいじゃないか…。

最近、あまりこういうススメ方って、
遭遇していなかったけど
まだまだ、日常の一部分としてごくごく自然にあるんだな〜と思った。

「女は甘い酒を提供しておけばいいんでしょ」
「男は、辛口のお酒が好きなんでしょ」
という悪意なき偏見。
くくりが大きすぎる。雑。
あたりまえだけど、好きなお酒に
男性とか女性って関係ないことで。

「こうしておけばいいんでしょ」ということに関していえば、

「さすが〜」
「知らなかった〜!」
「すごーい」
「センスいいー!」
「そうなんだ〜!」
いわゆる「合コンさしすせそ」を言っておけば
男ウケは狙える、と思って女子がテンプレ通りの返しをするのと同じ。
もちろん本心からそう思っていたら、使えばいいけど
条件反射的に使うのは、雑だし、愛がない。
一見、褒めているようで、
「こう言っていればいいでしょ」
とばかりに、どこか相手を見下した態度は心が冷えるもの。

もちろんこれは仕事でも同じで
「こういう展開にすれば、読者は満足するっしょ」
となめた態度でまとめ文を書きそうなときは、
まだまだ気をつけないと、と自分も思ったり。

男だから、女だから
主語が大きくなるほど、窮屈さが生まれる。

別に自分は女代表でもないし、
女を都合よく、使わない
それが女という以前に、
「ひとりの人間としての自分」がしたいと思うこと。

そしてこの手の話は、
前提すっとばして言ってしまうと
一気に主語がデカくなるので、
自分の経験を踏まえて、
丁寧に地に足がついた発信をする形で行いたいと思うのです。


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