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食べたいものは頭より身体に訊くべきだ

 お気に入りの「無農薬野菜無人販売所」で、アイキャッチ画像の「カブ」と出会った。見つけた瞬間、

「美味しそう! あっつあつに煮て食べたい!」

 と思い、即買い。

 そういやスーパーでは、カブを買ったことがなかったな。フツーの大根しか見てなかった。

 どんな味付けであっつあつに煮てやろうか! と考えていると、なぜか脳裏に、クリームシチューがフラッシュ。

 クリームシチューなんて、もう何年・・・下手したら10年単位で食べていないかもしれない。私にとっての煮物は「醤油系」か「味噌系」しかないからさ。

 でも、フラッシュしたことにはきっと意味がある!(笑)と思い、クリームシチューのルウなるものを買ってみた。たまに食するカレーだって、最近はルウではなくカレー粉を使っているのに、まさかの固形ルウ。うわ、なんかしつこそう?

 さらに、これまた超絶久しぶりの「牛乳」も買ってしまった。頭では「クリームシチューだけど、豆乳で作ろう」とか思っていたのに、なぜか身体が牛乳を求めてきた。

 さらにさらに、美味しいバゲットを買え! と私の中のなにものかがのたまう。ああ、もう、わかったわかった、たまにはこんな日もあっていいだろう、と、ちゃんとしたパン屋さんに行って、ハーフサイズのバゲットを買い求めた。

 準備万端ととのえて作ったクリームシチューは、私の身体も心も温めてくれた。今日はもう「化学調味料がどーたらこーたら」などとは言わないことにした。なにより、クッタクタに煮えたカブと白菜(あ、これは前日からの残り野菜。笑)の甘みがしっかりと出ていて、薄く切ったバゲットを浸して食べるのは、本当に幸せなひとときだった。

 ・・・数時間後、お腹をくだしてしまったわけだが(苦笑)やっぱ牛乳がアカンかったかー、という思いよりも

「久しぶりのクリームシチュー・・・美味しかったな!」

 という思いの方が強かったので、私の中ではヨシとしている。くだしたのもほんのひとときだったしね。ここんとこ喘息の発作が続いていて、毒出しなんだろうなとは思いつつも辛かったので、この「くだし」で一気に毒出しがすすんでくれていたら、むしろうれしいくらいだ。

 なんとなく健康的ではないような気がして、こういった洋風煮物は「頭で」考えて避けてきたけど、食べたいときには思いきり食べた方がいいんだなぁ、と実感。

 明日の私は、何を食べたいって思うのだろう。いつもなら、胚芽米ご飯にお味噌汁なんだけど、さて、明日の私は、それを本当に求めるのかな?

 もっと自分の要望を聞いてあげることも、必要なんじゃないかな、と思った、日曜日の昼下がりだった。

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