やおよろずだョ！全員習合

　朝からぶらり、月照寺と柿本神社（兵庫県明石市）を参拝してきた。

　かなり寒かったのだけど、小さな山を登るので、これくらいの気温のほうが参拝しやすかったりする。亀の水で美味しいお水もいただいて、身体もかなりリラックス。

　先に月照寺にお参りしたのだけど、法要があったのか、お線香の香りがすごかった。空気が冷たくて澄んでいるなかでのお線香の香りは、本当に心地よい。

　そして次に、柿本神社に参拝したのだが、風向きの加減か、境内にお線香の香りが充満していた。もともと月照寺は柿本神社の神宮寺だったので、すぐおとなりさんなんだよね。

　神社なのに、お寺の香り、みたいな。

　なんだか妙に、新鮮だった。私はお線香の香りも好きだし、神社の境内の澄んだ空気も大好きだ。

　神仏分離令が出る前は、こんな空間が当たり前だったのかな、と思いを馳せる。

　お線香の香りの中で、神前で二礼二拍手一礼できるって、なかなかないことだもの。

　神様、ありがとうございます。仏様、ありがとうございます。そこここにいらっしゃる、やおよろずの神様、ありがとうございます。そしてここにいる私にも、ありがとうございます。

　神仏習合ってこんな感じだったのかな、と勝手に想像してみる。

　寒すぎて耳が凍るかと思ったけど（ベリーショートヘアなもんで。苦笑）参拝後、汲ませていただいた亀の水を口に含んだら、なぜか身体の芯から温まった。

　きっと、魂も温まっているのだろう。神様と認められたのだから。

　そう、実はすべての存在が、神様だったのだ。