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サバをよむということ

 先日、とあるお笑い番組を観ていて思い出したこと。

「・・・この番組の観覧、応募してたよなぁ。見事に外れたなぁ。」

 昔からお笑い系の番組観覧が大好きで、よく応募しては観に行っていた。豪華メンバーだったりするのに、無料というのが嬉しくて(笑)。

 でも、テレビに映り込む可能性もあるので、局側の都合もいろいろあるようだ。
 たとえば「エンタの神様」の観覧募集には、29歳までの女性という縛りがあった。映り込んだときの絵面を考えてのことだろう。

 エンタが流行っていたのは私が40歳の頃。何度か29歳と偽って応募したが(ぉぃ)一度も当選したことはない。

 住所が関西だから来るわけない、冷やかしだろう、と思われていたのかな、と当時は自分を慰めていたけど、最近になって、ハガキの書き方とかから年齢サバよんでるということがにじみでていたのではあるまいか、ということに思い至った。(当時の観覧応募は、まだハガキだったのよ。)

 先述した番組の観覧応募方法はネットだった。応募年齢に制限はなかったので、実年齢を書こうとしたんだけど・・・なんとなく、本当になんとなく、10歳サバをよんでしまった。

 冷静に考えれば、58歳でも48歳でも、テレビ局側からみたらどーでもいいことだろうに(苦笑)。

 この、サバをよむ、という心理はいったい如何なるものなのか。たいしたことないのかもしれないけど、自分自身を偽っているという意識そのものが、エネルギー的にはあまりよくないのではないかと思ったりする。

 58歳、と正直に書いたところで、おそらく観覧には当選しなかったとは思う。というのが、実際番組を観ていたら、たまにカメラで抜かれているのは、若くて可愛い女子ばかりだったからだ。

 でも、それならばなおさら、サバをよむなんてエネルギーの無駄遣いをしてしまったことが、心底アホらしいというかなんというか。いや、こんなことをいちいち書いてるというこの事実こそが、一番アホらしいのかもしれないのだが。

一日一食しか食べないうえに絵面が地味

ゆかりをかけても華やがない

鯖が食べたかったのになぜ鱸の味噌汁なんだ

(本日の自由律俳句)

 サバをよむ、をテーマにしたので、サバの写真が欲しかったのだが(笑)スズキが「458円 → 100円」というとんでもない値下げをされているのを見つけた瞬間、寝返ってしまった。

 高級魚スズキ、美味しくいただきました!

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