それでもお正月はお正月だ

　あけましておめでとうございます。

　本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

　年々「お正月気分」というものが希薄になりつつある。もともと、おせち料理は作らないし買いもしない派だが（真冬に冷たいおかずを口にしたくないのだ）昨年からはとうとう、お雑煮までやめてしまったんで、ほんとうにただの「冬休み」をのんびりと過ごしている。

　初詣には出かけるけれど、べつに普段からちょこちょこ参拝はしているし、晴れ着とかいう概念もない。

　テレビをつければ、やたらとお正月っぽい番組が延々と流れてくるのだが、お笑い好きの私の目から見ても、さほど面白いものでもないな、という感覚。それよりも、今日はお天気もよく暖かいので、神社参拝を兼ねてのお散歩でもする方が、腹の底から楽しいなと思える。

　今日は、氏神さんと、岩屋神社（兵庫県明石市）を参拝したのだが、そのどちらでもご祈祷に遭遇した。新年早々、非常に縁起がよい。

　お正月気分は希薄になりつつあるけれど、それでもお正月はお正月だ。やっぱりおめでたいし、晴れやかな気分になれるよね。

　こんな小さな幸せ気分を、ていねいにひとつづつ、そっと魂にとどめてゆくような生き方を心がけていたいな、と感じた、２０２５年の元日。

　きっと、良い年になるのだと思う。良い年になるのだと信じている。