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【絵が描けなくて死ぬときって、カイジみたいな状況で『絵しりとり』くらいしかなくない?】#100からカウントダウン #83

私の職業はグラフィックデザイナーでイラストレーター。
その息子10歳、小学校5年生のイラストがこちら。わかってます。
本物みたいに上手ね!とはならないって。

「ゲーム用ヘッドホンをしている人」だそうです。

うちの子は、小さいころから絵で賞を頂いたり飾られる事も多い『姉』。と、絵でも文字でも「線」をかく事が苦手な『弟』の2人。

弟は、いつも自分の「書く・描く」ものに自信がなくて、私だけにしか基本、見せなかった。


絵を描く事が嫌いみたいだった。



小学校1年生のとき、「絵も文字もうまくかけないですよね、これは障がいかもしれないから診断してもらったら?」と担任の先生に言われ、線を引く練習プリントや、他の子たちがしていないことも宿題にプラスされた。



あ、診断へは、行きませんでした。

もちろん、先生は早めに対処出来ることがあるから。ってことで言ってくださったんだろうけど、人が嫌がることをするようなことはないし、明るくて優しい、いつもクラスの中心にいるらしく友達も多い。テストの点数も良くて本が好き。リレーのアンカーで学級委員には満場一致でなるタイプ。←親バカ)
病名が欲しい環境もなかったので、そのまま。


でもその後、彼は4年生になるまで「自分の線」を気にするわけだけど「絵が描けなくて死ぬときって、カイジみたいな状況で『絵しりとり』くらいしかなくない?それに字は機械が殆どやってくれるから大丈夫よ!」

と、直す必要がない事は、何度も伝えきた。


でも、本人を取り巻く環境が「手がき」の社会では、やっぱキツかったのかな。

作品を廊下や教室に飾られることを凄く嫌がっていた。

4年生の後期。
授業で「色使いが素晴らしい」と図工の作品を褒められ、学校のHPに載せてくれたことあって。


それがきっかけで、自分のかいたものを人に見せる事が楽しくなったようで
何を言われようが「でも、色が良いっしょ!」と言っていた。



それからは、被写体をでっかく描くようになったし、こう思っているからこうしたんだ!って、姉にも説明しながら見せられるようにもなった。

私の仕事で使うメモは、知らない間に彼の落書きが沢山描かれているし、隣に来てはマネして描いている。w


絵を描く事が嫌いじゃなく、見せることに自信がなかったんだなぁ。
絵を描くことは好きだったんだね😊


私も「直す必要がないよ。」じゃなく、自信を持てる方に目を向けてやればよかったのかなぁ?
絵でお金をいただいているのに、楽しさに気づいてやれないとは。。。とも思うけど、結果良し!になって良かった。

学校には、本当に感謝しています!!




昨夜、寝る前に、10歳最後のイラストを描く!と言って描いてくれたのが、先程の「ゲーム用ヘッドホンをしている人」のイラスト。

しかも自分から「イラストの写真撮っていいよ」って!!
今までなら誕生日のラストを絵で〆るとか考えられないし、写真の大嫌いな彼なのに。



個性があることを自慢に思えるって、大人でもなかなか出来ない人が多いのに、この1年で凄い変わったな!って思います。


家族以外の「褒める」は、効きますねw


私は、彼の配色が昔から独特で好きだし、デジタルで描くときは、まず塗ってから消しゴムで消す事で「描く」を楽しむところも独創的で好き。

人と比べない独特な目線で、これから、どんな少年になっていくのか、母は見物させていただきます。#うちの子たちホントに面白い


その息子も今日で11歳。
いつも笑わせてくれて、寄り添ってくれて、心配してくれて、心配させてくれてw

ありがとう。

あなたのつくる毎日が面白くて大好きです!
お風呂で大熱唱する自作の歌!ずっとずっと続けてください。笑



2021.5.25     母より❤️

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