新聞

今日も新聞は届きました📰

新聞離れが多いなか、新聞をまだ購入している我が家。なんでだろう。

毎朝、新聞配達の音を聞いて思い出すのは、父の行動。

読書好きな男という訳でもないが、新聞は大好き人間。配達されてくる新聞を毎朝一番に取りに行く、マメな男。私は父が読んでいる姿を見た事がない。何故なら、私が起きた頃には読み終わり、テレビ欄だけが抜き取られ、新聞は誰も読んでいない新品のような状態でテーブルの上に置かれているからです。毎日、毎日。変わらず毎日同じ状態です。そして次に読む祖父は、綺麗なテレビ欄抜きの新聞を読む。それこそ隅から隅まで、居眠りをしながら💤読む。

抜き取られたテレビ欄は祖母と母の関心の元、大切に一日が終わるまで見続けられる。吉本は何時だ、○○のドラマは何時だ〜という話題のために。

今思えば、毎日毎日父が行なっていた新聞への愛とも言える行動は、次に繋がる人々を思い行動していたのかもしれないと思う。自分が読んだ後、祖父が気持ち良く読めるようにきちんと畳んだり、テレビ大好き女性陣のためにテレビ欄だけ抜きとる。

なんだか可愛いなあ。めちゃくちゃ仲良し家族でもなかったが、毎日の生活の小さな当たり前が家族だったのかもしれないと思う。

綺麗に畳まれた新聞を読み終えた祖父はまた新品の新聞のように畳んで、廃品回収がしやすいようにきちんと台所の隅っこに重ねて置く。重ねられた新聞達は母の手によって、廃品回収日に出される。当たり前と思っていた事が、今は愛おしい思い出として私の心の中にある。

きっと新聞購入を辞めないのは、家族を感じたいのかもしれない。リレー読み新聞もいいかもね。