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泣かないで隊長、わたしは谷から這い上がって強くなったからね!

私は花を生産をしていました。ほんの一か月前に廃業。その辺は長くなるので、また今度(〃ω〃)

今日の主役は私が花を対面販売したい!と思い、店鋪と話が成立してから、知り合った私の隊長です。

隊長は私が週一回行って、対面販売をしていた店鋪の店長

かと、勘違いするぐらい販売のノウハウを一人ひとりにレクチャーをする、もとトラックドライバーのパートのおじちゃんです!


その店鋪は農協直営の産直店鋪。

沢山の数々の種類の農産物が集まる店鋪で、契約生産者は本当に多いなか、必ずそのパートのおじちゃんに生産者さんは相談し、値付け、作付けをしていました。

時には厳しく、また生産者さん同士の場所取りの仲裁までされていて、絶大なる信頼を寄せられていました。

もう一度言います。その方は

もとトラックドライバーのパートのおじちゃんです!(笑)


私と隊長の出会いはまさに

獅子が我が子を千尋の谷に落とす!

ようでした。

一日、私の販売を見ていて、終了間際に

「貴女のやり方は"私の花は素敵でしょう!買ったら得ですよ!買わなきゃ損ですよ"という押し付けを感じるよ。」


「良い、悪い、得、損はお客様が決める事。貴女がする事は一人ひとりの目を見て、その人が何を欲しているかを感じる事」


と言ってその場を去りました。

まさに谷に突き落とされたようなぐらいショックを受けました。

初日の私はどんな顔をしてお客様の前に立っていたのだろう。私の対面販売を見ていた中で思った事を言われたはずなら、私はいったいどんな販売をしていたのだろう。

私はあと数時間で閉店という時間に言われた意味と、教えてもらった事の意味を考えました。


私は自分が作る花に自信を持っていました。市場との契約を元に経営が成り立っていた事もあり、業者が望む商品を生産していました。それは経営的には望まれた商品を生産していたかもしれないが、対お客様個人となるとどうだろう…

今まで私は花の向こうに存在するお客様を想像して生産していたのだろうか…お客様が本当に私の花を欲しいと思って、買ってくれているのだろうか…

市場に花を卸した後を想像した事がなかった。

今日の私は市場に卸された私の花のその後そのもので、生のお客様の声を聞くチャンスだったのに、売る事に必死で、売る事だけを目的にして、お客様の顔を見てない!

何やってんだ!私は何を一日やってたんだ!

谷に突き落とされ、滝に打たれ、なお大きな岩が落ちてくるような気がしました。

悔しい!情けない!なんて販売をしたんだ!と思った瞬間から、パートのおじちゃんがみんなから尊敬され、頼りにされる理由がわかりました!

隊長!!!

心で叫びました。

ありがとうございました!と言って帰ろう!絶対絶対いつか私は隊長に今日の笑顔は良かったね、と言われる販売が出来る生産者になろうと心に誓ったのが、

10年前。


先に述べたように花の生産を辞める事となり先日、販売も辞める旨を店鋪の本当の店長に告げ、お礼を言い、走って隊長の元へ

隊長!!!


隊長は泣いていました。泣いてくれました。私との別れを。

私がここで販売をしないくなるという事は、隊長と部下は別の道を歩むという事。

「元気でいてくださいね、隊長!!」

私がそう告げると人目も気にせず、バックヤードで涙を流しながら、

「今までありがとう。」

と言ってくれました。

ありがとうは私のセリフです、隊長。

ありがとうございました隊長!隊長のおかげでお客様に愛されて過ごせました。どこに行っても、商品の向こうにいる人の心を感じ、心で話せる人を目指します!

ありがとう隊長。谷に落としてくれて、ありがとう😊

隊長との10年を心に、今日も私らしくのびのびと過ごします!のびのび過ごしていつもよりちょっと遅い投稿🙋‍♀️👺


ではまた明日。




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