フィリピン観光ビザ更新と「変化」
バスの旅でくたびれて胃をやられてしまい(食べ過ぎ?)ぐったりしていましたが、今日はどうしても行かなくてはならないところがあります。それは入国管理局(Bureau of Immigration)。
ベトナムに駐在していたときとちがい、いまは私費留学中。フィリピンに数カ月滞在するには、入国したときの「観光ビザ」(日本人はビザなしで30日滞在できる)を延長しないといけません。留学情報のサイトなどをみると、更新には「1週間から10日」「エクスプレス(特急)なら2日ほど」かかると書いてありました。どこかに行きたいのにパスポートがないと困るので、今のうちに申請しちゃおう。
フィリピンのことだから、何時間も待たされるのだろうな。そう思い、1日がかりのつもりでクラッカーと水をリュックにいれ、朝7時過ぎにGrabタクシーで出発。1時間ほどで着いた入管は、おもったほど人であふれてはいません。コロナの影響で出入国の相談に来る人が少ないのでしょう。
申請書に記入し、もたもたしていると「番号は?」と窓口のお姉さん。受け付けで番号をもらい、窓口へ。「エクスプレスでお願いします」と念を押すと、「今日ビザが出ます。次は支払いをすませて、戻ってきてください」。
えっ今日? 料金は3030ペソ(約7400円)、うち特急料金が1000ペソ。さあ本でも読んで待とうか、と座っていると名前を呼ばれました。
まさか。
もたもたしていた時間も入れて、40分ほどでビザが29日分更新されました。「エクスプレスじゃない場合は何日かかるんですか?」と聞くと、窓口の男性は「いまはエクスプレスしかないですよ」。
フィリピンのことだから、なんて言ってごめん。コロナの影響で手続きが少ないことが大きいでしょうが、「待たされる」イメージだったこの国も変わっているのかも。というのも、入国時の空港でのコロナ関連書類チェックも5分ほどで済み、同じ「スムーズさ」を感じたのです。
ドゥテルテ大統領に批判的な評論家と話をしたとき、「ドゥテルテのおじさんはいいこともしてきた、それはきちんと認めないといけない」と話し、その一つとして、自動車免許やパスポートの有効期間を長くし、しょっちゅう手続きに行かねばならない時間や手間を省いたことを挙げていました。ささやかに見えますが、こういう日々のいらいらが解消されるインパクトは大きいと思います。
とはいえ、先日、ナショナルブックストアのレジで、もたもたもたもた10分ぐらい待たされたことを思い出すと……システムが整ったところから、「待たされるフィリピン」も変わっていっているのでしょう。
9時半に自由の身となった私は、「これはイントラムロス観光をせよという神のおぼしめし……」と、歩きだしました。入管があるイントラムロスは城壁に囲まれたスペイン領時代の雰囲気をのこす、マニラきっての観光地です。
イントラムロスのシンボルの一つがマニラ大聖堂(Manila Cathedral)。大きな鐘があるきれいなカフェが併設されていました。
そこから徒歩3分ほどの世界遺産サン・アグスティン教会(San Agustin Church)。石造りの教会としてはフィリピン最古だそう。教会内部を見せていただくのもフィリピン観光の楽しみの一つです。
イントラムロスには好きな雑貨店があります。よくのぞくのはTESOROS、そしてThe Silahis Center。店の中はごちゃごちゃしていて、かごや本、各地のおみやげ品などがいっぱい。思いがけず、ずっと欲しかったドゥテルテの伝記本を見つけた。ラッキー!
ジープニーでマカティまで行ってみようと思い、バクララン行きに乗ってブエンディアまで移動。グアダルーペ行きに乗り換え、アヤラにたどりつきました。道にまよって、また日に焼けましたが、計21ペソでマカティに到着。用事を済ませて、バスで大学まで帰りました。
うーん、日々大冒険。