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シン・ヴェニスの商人(パロディ)
シャイロック「期限までに返済がなかったので、肉1ポンドを要求する」
裁判官に扮したポーシャ「仕方がない。アントーニオの肉1ポンドを切り取りなさい」
シャイロック「さすが裁判長は若いのに物の分かったお方だ」
ポーシャ「但し」
シャイロック「但し?」
ポーシャ「契約にあるのは肉1ポンドである。契約にない血は一滴でも流してはならぬ」
シャイロック「なんだそんなことか」
ポーシャ「できるのか」
シャイロック「できる。この機械を使えば、一滴の血も流さずに、肉だけを吸い取ることができる」
ポーシャ「ほほう」
シャイロック「パレスチナで夥しい流血を巻き起こしている、今のイスラエル政権とは大違いだ」
ポーシャ「余計なことは言わなくてもよい」
シャイロック「それでは機械できっちり1ポンド、アントーニオさんの肉をいただくことにします」
アントーニオ「え?私のこの鍛えに鍛えた筋肉を?」
シャイロック「さあ、いただくぞ」
アントーニオ「ああ、ジムで鍛えた筋肉が吸い取られていく」
シャイロック「よし、今日は焼肉だ」
アントーニオ「最近の研究では、人肉は体に悪いそうですよ。ヒトを食べると、免疫システムが発動して」
シャイロック「じゃあ捨てよう」
アントーニオ「なんのために私の肉を」
シャイロック「憎いからさ。だから肉」