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図書館へ

今日は図書館へ行った。久々にひとりで。こどもたちはお留守番して遊んでたい、と言うので。じっくり本を選んだ。「八本脚の蝶」で紹介されていた「くいしんぼうのあおむしくん」を借りたくて、司書さんに聞いたら書庫から持ってきてくれた。嬉しい。
こどもの頃から本が好きだ。学校に行けなかった頃も本を読んでいた。保健室に通うようになってから、本を読んでいていいよと養護教諭に言われたので保健室で本を読んでいた。本を読み、給食を食べるために登校していたようなものだ。逆に言うと本がなければやっぱり学校には行けなかったと思う。小学生の頃は登校したふりをして隠れたりもした。なんて迷惑なやつ!と今は思うけど、それと同時にそんなに行きたくなかったんだね……と悲しくも思う。中学校の図書の先生は、本来なら1人2冊までのところを、保健室で読むなら何冊でも借りて良いと言ってくれた。2冊は図書カードを通して家で読む分、他に5冊程借りて保健室に置いていた。毎日毎日、本を読んだ。そんなある日、友達に言われた。「○○さんが、涼絵のこと、友達のふりをしてあげてるんだから教室に来たらいいのにねって言ってたよ、サイテーだよね!」そこからまた暫く登校できなくなった。どうしようもなく弱かった。そんなこと言われるくらいなら学校に行きたくなかった。今だったらどうするかなあと思うけどわからないな。今ならわざわざそんなこと言いに来る人も友達ではないなとわかるし、「友達のふりしてあげてる」なんていかにも調子に乗ってしまった中学生がうっかり言ってしまいそうなことだなと思う。その子の発言だけを拾うのはフェアではない。話の前後を確認しないと彼女の本心なのかそれとも口が滑ったのかわからない。しかし当時同じく中学生だった自分自身にそこまで考えろと言うのは酷だ。無理がある。
しばらく休んで、また何とか登校した。親は不登校と引きこもりを絶対に許さなかった。保健室登校を許してくれたのだから……と思わなくもないけど、自分が安心するために私の心を犠牲にしたのだ、と思ってしまう日も未だにある。まあこどもが毎日ひとりで家にいるのは色々心配だろうけど。それもわかるけど。

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