健康になっている!
ぼくら夫婦は毎日、便通の回数の共有している。
これはだいぶ奇特なことかもしれない。
(便通を直接呼称するのは気が引けるので、「うーさんがきた」「Wooo-san comes」と言い合っている)
便通に留まらず、ぼくの血圧や、妻の生理も把握している。
そこに恥じらいや衒いの類いはなく、今日の天気を確認するのと変わらない調子で報告し合い、確認し合う。
これは健康のバロメータだからだ。
その情報を元手に、食材や献立を考える。(食物繊維を増やしたり、腸内環境を整えたり、肉食を減らしたりする)
そもそも、栄養素から献立を逆算することに少し驚かされた。
おかげで、長年、便秘気味だったぼくの身体はたちまち良好になった。その効力を目の当たりにし、ぼくは健康管理を妻に一任するようになった。結婚してから、ぼくはみるみる健康になっている。
一方で、妻のみみさんは働き者なので、スケジュールに空きがあると次々に埋めてしまう。(これまで丸一日何の予定もなく空いているという日が何日あったかなと思うほどだ)
本人いわく、昔はもっとぎっしり詰めていたそうなので、少しは緩和されたようだが、ぼくからするとまだとてつもなく目まぐるしい。「ていねいな暮らし」からは、ほど遠く思える。(以前それで身体を崩していると聞くので、体調の心配が尽きない)
一日の中でゆっくり休息する時間をとってほしいものの、みみさんは「自分の感覚を取り戻すには、散歩がいちばん」とのことなので、仕事帰りに一緒に散歩をするようにしている。散歩はぼくも好きだし、二人で健康になっていくことが理想なので、じつにお安い御用である。