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【WD】ヘラクレス・オキシデンタリスの飼育記録【2015~2016】


※当時のメモや画像を参照して書いた記事になります。


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WDペア購入~産卵セット


ヘラクレスは2011~2012年に原名亜種のヘラヘラをブリードした経験がありましたが、羽化不全や角曲がりばかりで少し苦手意識がありました。

そして2015年、当時あまり流通量が多くなかった(と記憶している)オキシ、しかもWDが入ったということで購入を決意😁


2015/02/18
ネット注文して到着

段ボール箱と発泡箱の二重梱包に加えて、カイロもたくさん入れられていて、蓋を開けたときに中が暖かかったのを覚えています😊

  • 学名:Dynastes hercules occidentalis

  • サイズ:♂127mm ♀65mm(18g)

  • 産地:エクアドル エスメラルダス

  • 販売店:Ultimate Mika KABU KUWA

  • 価格:¥30,000(税抜・送料別)


ショップ入荷日が02/14だったので、まずは休息&ゼリーを十分食べさせることに

2日後に一応ハンドペアリングを試してみると、♀が交尾を嫌がる素振りを見せたため、持ち腹でいけると判断😎


産卵セット内容

2015/02/21
♀がちょうどゼリーを食べ終えたところで産卵セットへ投入

  • ケース:セパレートケース大

  • マット:マスターズ改良Beetleマット(ダイナステス マスターズ廣島)

  • ケース半分くらいまで固詰め、残りふんわり

産卵の段階で難しいところはないと思うので、ごく一般的なカブト用セットを組みました。
管理温度は記録を残しておらず不明です。


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割出(採卵)


2015/02/24
採卵1回目:30個
少し早かったと思いますが、なんと30個も産んでいて驚き!

しかし産みたてだったせいか、この他に10個ほど取り出した途端に潰れてしまうものがありました。

(2015/03/01)
♂死亡😵

2015/03/05
採卵2回目:33個
前回と違ってこのとき潰れた卵は2個だけでした。

2015/03/22
採卵3回目:23個

2015/04/05
採卵4回目:5個
1回目の卵の孵化確認

2015/04/16
採卵5回目:10個

2015/04/28
採卵6回目(終):22個

♀が衰えてきたので、ここでセット終了にしました。

産卵数合計123個🤩🤩🤩


セット期間中、♀はひたすら産卵と食事を繰り返していました。

めっちゃよく食べるのでゼリーは全部空になる前に補充して、エサ切れにならないよう気を付けていました。

♂は追いがけする間もなく早々に死んでしまいましたが、♀が大当たりで助かりました👌


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幼虫飼育


1回目分だけは非常に孵化率が悪かったですが、2回目以降はほぼ全て無事に孵化しました。全部で106匹孵化✨

初齢と2齢
3齢に脱皮間近の幼虫 毛が透けて見える


もちろん全部は飼育しきれないのでヤフオクに出したり、ブログのプレゼント企画に協賛したりしました。
久しぶりのWF1ということもあって好評でした🥰

2015/10/21
余品販売を終え、自己飼育分の♂19・♀16確定

3齢中盤から容器をサイズアップし、♂3200ccボトルと中ケース、♀2300ccボトルに切り替え

マットはマスターズBeetleマットのみ使用しました。1~2か月ごとに篩でフンを取り除き、新しいマットを混ぜました。

2015/12/26
♀最大77gを計測

2016/02/20
♂最大121gを計測、大半の♂が110gを超える


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蛹化~羽化


2016/02/20
雌雄どちらも蛹室を確認、まだ少数

2016/03/14
♀が一斉に蛹室を作り始める

2016/03/25
♂も大半が蛹室を作る

2016/04/06
♂初蛹化


人工蛹室について

♂が蛹室を作り終えて前蛹になったのを確認できたら、蛹室の場所が悪い個体は人工蛹室に移して蛹化させました。
角曲がりを防ぐにはこの方法が一番確実だと思います。

人工蛹室をオアシス(フローラルフォーム)で一から作る場合は、形と角度が重要です。

胸角は蛹室の底面や壁面に沿って伸びていくので、蛹室の先端から終わりまでなだらかなカーブになるように意識して作ると良いです👍

また、蛹がちゃんと寝返りをうてて体の向きを変えられるかも観察します。

いつ見ても同じ姿勢の場合には、人工蛹室やケースの頭側を底上げして20°くらいの傾斜をつけてあげると、真横を向いたり、うつ伏せになるなど蛹が自ら好きなように姿勢を変えることができるようになります。


2016/05/15

♀2匹羽化確認

2016/06/02
♂初羽化


2016/12/26

最後の♂が羽化したものの翅パカになり、残念ながら後食開始直後に死亡



135~140mm前後の♂たち
WF1最大個体 145mm

145mmは角がまっすぐ伸び、上翅の黒点も少なくて綺麗な個体でした✨
ちなみに幼虫時最大だった個体とは異なります。


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飼育を終えて


結果には大満足です🙌🙌
どの過程でも大きなトラブル無く順調でした。

でも実際に飼育していた当時は、♂がすぐに死んで卵が孵化しなかったらどうしよう😟とか、自作の人工蛹室コレで大丈夫か?とか結構緊張感あったのを覚えています。

久しぶりに振り返ってみたら、今はもう大型カブトを飼育していないので懐かしく感じました。約10年前のことだからそりゃそうか・・・笑

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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