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ウガンデンシスオオツノカナブンの飼育記録【2014~2019】


※当時のメモや画像を参照して書いた記事になります。


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前書き


カナブンの中で最も力を入れて飼育したのがウガンデンシスです😄

  • 学名:Mecynorhina torquata ugandensis

  • サイズ:♂74mm ♀57mm

  • 累代:CBF2(別系統)


ヤフオクでこのペアを落札してスタートし、5年続けて4サイクル回しました。

最終的にタイトル画像の80mmUPを羽化させることができたので、その点を詳しく書こうと思います。

なお産卵セットなど基本的な飼育方法に関しては、他のカナブンの記事をご覧ください。


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1世代目(2014年4月~2015年6月)


親虫:上記ペア

セット期間:2014/04/25~2014/06/09
採卵数:54
飼育数:36

羽化数:♂18・♀8
ハッチ期間:2015/02/17~2015/06/08
最大73.5mm


主な羽化個体

68mm
66.5mm
67mm
73.5mm
62mm



親と同じ青緑系の個体が最多でした。
暗い青でほぼ黒に見える色も1ペア出現。こういうのも良いですね😎

♂の数が多くてバリエーション豊かでした。
これだけでウガンのブリードの楽しさを実感しました。

ちなみに幼虫の最大体重は45gでした。この数字はまた後で出てきます。


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2世代目(2015年5月~2016年6月)


親虫:2ペア

A系統 ♂66mm ♀57mm
B系統 ♂73mm ♀57mm


セット期間:2015/05/10~2015/06/29
採卵数:A系統63 B系統25
飼育数:A系統40 B系統24

羽化数:♂21・♀36
ハッチ期間:2016/03/14~2016/06/08
最大74.5mm


主な羽化個体

74.5mm
74mm

新たに赤褐色系ペアを落札し、自己ブリのペアとクロスしてブリードしました。

ところがこれが大失敗で…羽化した全個体が緑一色となってしまいました😭
色の違いはせいぜい明暗と、赤みの有無くらいです。
もうウガン飼育してるのかインマキュリコリス飼育してるのか分からんレベルです💦💦

普通に両親どちらかの色を受け継いだ子が出ると思っていたので完全に予想外…
かなり気合入れた数を飼育して楽しみにしていた分、ショックも大きかったです(›´ω`‹)


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3世代目(2016年5月~2017年6月)


親虫:3ペア

A系統 ♂66mm ♀56.5mm
B系統 ♂66.5mm ♀52mm
C系統 ♂74mm ♀不明


セット期間:2016/05/23~2016/06/16
採卵数:A系統19 B系統19 C系統16
飼育数:A系統11 B系統2 C系統9

羽化数:♂6・♀14
ハッチ期間:2017/04/18~2017/06/11
最大72mm


主な羽化個体

69mm
68mm
67.5mm
72mm



去年の反省を生かし、今度は♂2・♀1を落札して3ペア体制にしました。
A系統♂とB系統ペアが新入りです。
もう緑はいらないと思いましたが、一応1世代目からの累代は絶やしたくなくて最も赤っぽい♂をC系統で使用しました。

空きケースがなくて3200ccボトルで産卵セットしたせいか、産卵数が減りました。飼育数は前年の半分以下に。

結果は緑が半数を占めましたが、青も一定数出てほっとしました。
注目は祖父母似の赤褐色系が1ペア羽化したことです。ちゃんと血が受け継がれていることが分かります😊


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4世代目(2017年6月~2019年4月)


親虫:1ペア

♂67.5mm ♀不明


セット期間:2017/06/30~2017/07/11
採卵数:23
飼育数:21

【1年目】
羽化数:♂1・♀5
ハッチ期間:2018/05/27~2018/07/10
最大69mm

【2年目】
羽化数:♂3・♀1
羽化日:2019/03/29~2019/04/30
最大83mm


新規導入はせずに自己ブリの1ペアだけでブリードしました。

そしてこの世代で80mmUPを羽化させることに成功しました。


主な羽化個体

83mm 2019/03/30 羽化

画像だとノギスが合ってないですがサイズは正確です。
ちゃんと83mmでヤフオクで販売したのでインチキなしです。

これまでの羽化個体より明らかにデカくて、繭から取り出した瞬間に80mmUPを確信しました。角の伸びも文句なし👍


さらに同時期にこの2匹も羽化しました。

80mm 2019/03/29 羽化
79mm 2019/04/01 羽化

色も模様もよく似ていてまさに兄弟って感じですね✨


幼虫飼育過程

どのように飼育したか時系列で振り返ります。
残念ながら狙った結果ではなく偶然です😅


2017/08/24

孵化した21匹を800ccに投入
羽化までビートルマット(きのこの山)です。

2017/11/01
マット交換 1匹死亡

2017/12/03
マット交換 20g台後半が多数
♂2300ccへ

この頃から翌年4月まで飼育部屋をクワガタ優先の16~18℃で管理していました。

2018/03/11
マット交換
数匹繭玉作成済み

2018/09/02
♂6・♀2が通常のタイミングで繭玉を作らず、2年目に突入しました。
これまで一度も無かったことです。
理由を考えて、冬場の低温管理が思い当たりました。1~3世代と明確に違うのはそこだけなので。

前回交換から半年空いて、これが最終交換になりました。

全個体2~3g増加していました。
最大体重は45.3g(83mm)と42g(80mm)

45gという数値は1世代目では孵化後約7か月で到達しています。
この時は約13か月目。初飼育でも出せる位で、幼虫期間が長いからといって特別大きい訳ではないです😐

となると、ゆっくりと時間をかけて成長することが大型化のカギになっていそうです。

当時カナブンはカブトと同じ感覚で飼育しており、短期間で体重を増やす方法ばかり考えていました。
その方向で頑張ってもきっと80mmは無理でした。
たまたま3齢の成長期に低温管理できたことが功を奏したと思います。

この後は12月から順次繭玉を作り出し、2019年春に羽化🎉
約1年8か月かかりました。


でも最後の最後に反省点があって、羽化時期の温度管理に失敗しました(´・ω・`)
というのも半数の♂3・♀1が繭玉内で蛹~羽化後間もなく死亡していたからです。

温度は18~21℃でした。羽化時期としては危険なラインだったようです🥶
最低でも20℃を下回らない方がいいと思われます。


サプリに関して

よく話題にあがるドッグフード等のサプリメントは3世代目までは与えていました。

他の飼育数が増えて給餌作業がだんだん億劫になり、特に効果を感じることもなくてやめました。

ただ、詳細にデータを取って検証していないので不要とまでは言い切れないです。
虫にとって何かメリットがあるに違いないと思うのですが…🤔



飼育記事はこれにて終了です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

飼育終了から6年経って、久しぶりに再開したい気持ちもあります。
そうなったら次は85mmUPを目標にしたいです。


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