限られた医療リソースで対応する在宅医療 診療車の中身と英知を公開!👀
あけぼの診療所は医療物資と人員を迅速に運搬するために、ミニバンタイプの診療車を使用しています。
荷物を多く運べて、走破性にすぐれ、乗っている人が疲れにくい点がメリットでしょう。
患者さんの物品はカルテで管理 それでもイレギュラーで必要になるもの
患者さんごとに必要になる物品は前日までにカルテ内容から確認し、用意し出発します。それ以外でも予期せぬ対応が必要な時に備え、よく使われる物品を常に車載しています。
例えば
緊急往診で使われる点滴や採血セット
訪問先の患者さんに頼まれる痛み止めの注射や腹水胸水を抜く穿刺ドレナージセット など
その日の朝に想定はしていないけどよく使われる物品は万が一を想定しいつも載せています。 その1例をご紹介します!
<採血やCVポートに必要な物品>
採血や胸腔・腹腔穿刺、輸血などで、在宅医療において頻繁に使われる物品を、写真の枠で囲ったようにまとめています。
例えばCVポートセット。コアレスニードルやシュアプラグ、アルコール綿からガーゼまで、CVポート針交換時に必要な物品を、チャック付きポリ袋にまとめ4セット作成。必要な時すぐ取り出せるよう工夫しています。
点滴時に必要な輸液やよく使われるバイアルをまとめた「輸液セット」
点滴は経口摂取不良の患者さんにあわせ、ビタミンBの不足と電解質を補えるビーフリードを基本としております。その他生理食塩水やラクテックも車載。抗生剤はセフトリアキソンやレボクロキサシンを基軸に考えています。採血は当院が輸血を熱心にしている関係もあり、基本的な血算・生化学・血糖のほかに凝固・クロスマッチ・血液型なども基本としています。
「輸液セット」以外にも、「導尿やバルーンカテーテル留置が必要な患者さんのための物品をまとめた排尿セット」や「コロナ・インフルエンザに対応した検査キットや防護服をまとめた感染予防グッズ」などを積んでおります。
患者さんに必要な個別の物品に加え、緊急で診療が必要になったとき臨機応変にできるよう、これまでの経験に基づいた医療物品を積んでおります。
体調が少し心配という時は、ぜひご安心して当院へ連絡ください。