在宅医療の皮膚科・形成外科 なぜ重要なのか
こんにちは あけぼの診療所です。
当院は訪問診療ではまだまだ対応している診療所が少ない「皮膚科形成外科」の診察に対応しております。
あけぼの診療所は2020年から皮膚科医、2022年から形成外科医に訪問診療チームに加わっていただきました。また当院移転時の2022年からは皮膚科外来を開設し、皮膚科医にいつでも相談できる体制になったのです。
何が求められているのか =コツコツとフォローすること
ご高齢の方の皮膚トラブルはさまざま。長時間横たわっているがゆえの褥瘡(床ずれ)や長年の角質がたまり神経を刺激する鶏眼(魚の目)、巻き爪など、長年生きたからこそ避けられない外傷ができます。
褥瘡は患者さんにとって「痛い」という苦痛だけでなく、放置すると感染症の危険もあります。
高齢の患者さんは足腰の手術をきっかけに歩き方に癖ができ、鶏眼が悪化するということは珍しくありません。また元から歩くことが少ないにもかかわらず、鶏眼が痛いからとさらに歩かなくなれば、筋力は衰え、ADL(日常生活動作Activities of Daily Living)の低下は避けられません。毎週当院がケアしたことで、日常生活を取り戻しみるみるうちに体力が回復した患者さんもいました。
何ができるのか =訪問と小外科的処置・オンライン診療
医師が伺い、爪切りや創傷部分の薬剤の塗布・包帯のまき直しをしています。ほかにも転倒により傷ができてしまった患者さんにおいては自宅に向かい縫合いたします。形成外科においては、皮膚悪性腫瘍を切除し病理診断もしました。
また、当院の皮膚科外来の医師に訪問先の患者さんの皮膚トラブルの写真を見せ、オンライン診療もしています。訪問看護師さんから傷の写真を送ってもらい軟膏の処方を出して塗布を依頼したりできます。
褥瘡や鶏眼、巻き爪などは、適切に処置することで患者さんの暮らしは着実によくなるので、お困りの方がいましたら一度ご相談ください。